シェアハウス業者の前社長は「だますつもりはなかった」! | 体脂肪率4.4%の公認会計士 國村 年のブログ

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 シェアハウスに投資した会社員らのオーナーに賃料が払われないトラブルが相次ぐ問題で、オーナー約700人を抱える不動産業者スマートデイズ(東京)の前社長が、先日、朝日新聞の取材に応じましたようです。
 賃料不払いの状況に陥っていることについて「だますつもりはなかった」と釈明しています。

 スマートデイズは、長期の賃料収入を保証してシェアハウスのオーナーを勧誘し、割高な物件を売って利益を上げていました。
 2017年秋から賃料支払いが滞り、2018年初からは不払いになっています。
 なお、前社長は、112日付で退任しています。

 前社長は、オーナーへ物件を売って得た利益で約束した賃料を払う「自転車操業」だったことを認めました。
 「(事業の)スタート段階では『自転車操業』の時期も必要。規模を増やせば家賃以外の収入で軌道にのせられた」と言っています。
 また、自らもシェアハウス2棟を買って賃料が未払いになったとし、「だます人が自分では買わない」と主張しています。

 シェアハウス投資では、多くのオーナーが地方銀行のスルガ銀行(静岡県沼津市)から融資を受けていますが、その融資関係書類の改ざんなどが確認されています。
 前社長は、「(不正は)聞いたことはあるが、不正をする会社は排除した」と話し、売買や融資関連の実務は仲介業者任せで関わっていないと話しているようです。
 スルガ銀行の融資が多いのは、「審査が早く融資額も大きいからだ」と説明しています。
 スルガ銀行の支店幹部と定期的に情報交換もしていたと明かしています。
 オーナーが物件購入の融資と同時に、フリーローンを受けるケースなどが多いのは「ノルマが大変だからだろう」と語っています。

 この事件も、あってはならない事件ですね。
 シェアハウスという発想は、時代のニーズを的確に把握したものだと思いますし、いろいろな方がおられて楽しいだろうなぁと思います。
 前社長自身が投資しているかどうかは関係ないと思いますし、こういう会社が出てくることで、シェアハウス投資のイメージが悪くなり、融資をする銀行も、投資をする方も減り、広まることの妨げにならないようにしてほしいですね。

 シェアハウス業者の前社長は「だますつもりはなかった」と言っていることについて、どう思われましたか?