老人ホーム入居者たちが決して語らない本音 | あなたに,も一度恋をする

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つたない私のブログに

ご訪問頂きまして、

ありがとうございます。

 

今、連載で、

母がロングショートで過ごした特養の記事を載せています。

びっくりする内容が多いですが、

これは私がこの目で見て、

この目で聞いた創作なしの話です。

でもあくまで一施設のお話ですので

特養が全てがこのようなレベルだと

思わないで頂ければと思います。

 

私は施設に数日おきに面会に行ってました。

そのため、利用者の高齢者の方と

お話する機会に恵まれました。

そして何度もお会いするうちに、

その方から、

職員には言えない悩みや怒りを

直接お聞きする事が度々ありました。

その度に、心がぎゅっと

絞られるような思いになったものです。

 

老人施設も経営で成り立っています。

そのため、宣伝広報の会報誌を配布したり、

SNSを使って情報発信したりして、

いかに利用者が施設のなかで

楽しく過ごしているかを

画像や文章で目にする事があります。

 

私の母は若い頃から

カメラのレンズに向かって

笑顔を向けれる事が好きだったため、

この特養の会報誌やネットに

母の満面の笑顔が良く掲載されていました。

(事前に許可を求められて許可していたもの)

 

しかし母は、施設でそんな風に

満面の笑みを浮かべる事はほとんどなく、

数日に一度面会に来る娘の私を

朝から、今か今かと待ちわびて、

なかなか来ないとわかると、

夕方になると荷物を紙袋に

片っ端から詰め込んで

帰宅願望の荷造りを繰り返していました。

その度に、利用者さん達が

上手には母をたしなめて

夕食まで引き留めてくれていたのだとか。

その後、食事をとった後に

介護士が母を部屋に連れていき、

そこで詰め込まれた荷物を

もとの位置に戻すという

繰り返しだったのです。

 

ちなみにこういう事実を

施設のスタッフから聞いた事はなく、

事を詳細に教えてくださるのは、

いつも利用者さんでした。

利用者さんのおかげで、

私は母の施設での状態を

知る事が出来ていたのです。

 

もちろん、

利用者さんの中には、

それなりに施設のなかで苦痛を感じる事なく、

会話を楽しみ、

過ごされてる方もいらっしゃると思います。

 

何より老人施設は、家族にとって、

レスパイトとして、

なくてはならない貴重な存在である事は事実です。

私もしかり。

その恩恵にあずかったなかの一人です。

 

 

以前、

ライターは松原惇子(まつばら・じゅんこ)さんの

記事をこのブログでご紹介した事があります。

松原さんは『孤独こそ最高の老後』

(SBクリエイティブ)という本を出されている方です。

 

「早く死んじまいたい」老人ホームの入居者たちが決して語らない“本音”

 ↑クリックするとサイトに飛べます

 

 

ここには老人施設に入所した方の

多くの気持ちが代弁されていると思えました。

 

次の記事に、母の特養で出会った

Cさんの事を書きます。

それにあたって、事前にこの記事を再度ご紹介したく、

今日の記事として掲載させて頂く事にしました。

ご興味のある方は、どうぞお目通しくださいませ。