乳がん早期発見の為に①―マンモ過信にご注意! | あなたに,も一度恋をする

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ご訪問ありがとうございます。

心温かな訪問介護ヘルパーさん達のおかげで

母の完全自宅介護が実現して1年半。

このまま自宅で最期を迎えられたらと思っていた矢先、

私の乳がん発覚で、自分の治療と

母の介護との両立のなか、

2023年11月に母が旅立ちました。

その時の記録を綴っています。

 

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介護関連ブログですが、

皆さんに少しでもお役に立てたらと思い、

乳がん早期発見の為の記事を書いています。

 

 

私は今年1月に右乳房切除し、

術後は抗エストロゲン薬の服用と、

現在はHER2タンパクを抑える分子標的薬の

フェスゴ(昨年12月認可の新薬)を

3週間に一度のサイクルで打っています。

 

乳がんの異常をみつけたのは、

昨年の8月。

普段は黒い下着なのですが、

その日は白いキャミソールを着た事で

黄色い液体と血液が滲んでいた事を

見つける事が出来ました。

すぐにネットで調べたところ、

これは。。。と覚悟を決め、

かかりつけ医に乳腺科のある今の病院に

紹介状を書いて頂きました。

 

その紹介状を持って、

総合病院の乳腺科を訪れたのは

それから3日後。

担当医は女医さんだった事が

嬉しかったです。

 

そこで最初に受けたマンモグラフィー。

押し挟まれた乳房から、

分泌液がボトボトと床に滴り落ち、

検査技師の方に拭き取って頂くのが

気の毒なほどでした。

 

多分、それまでにも

下着に分泌液はついてたと思うのですが、

見過ごしていました。

たとえ目に入っていたとしても

乳がんと考える事はなかったと思います。

それまでの自分は、

乳がんは女性ホルモンが関係する病とばかり

思い込んでいたため、

閉経していた自分には乳がんは無関係!

とタカをくくっていたように思います。

 

そして、今まで毎年受けていた

人間ドッグのマンモで、

異常を指摘された事がなかった。

↑これが一番、油断した原因だと思います。

 

実は、分泌物が発見する前に、

一度乳房を自分で触診した事があります。

なぜ触診したかと言うと、

たまたま行った先の郵便局で、

やわらかいシリコンの乳房の模型があり、

乳がんの触感がわかるように

展示してあったのです。

そこで触ってみたところ、

小林麻央さんがブログで語っていらした様に

まさにパチンコ玉のような固さでした。

 

それから数日たって、

この日の事を思い出し、

寝っ転がって胸を触診してみたところ、

右乳房の奥に固い塊みたいなものがある…。

大きさは7㎜くらいだったでしょうか。

小さい小さい固いものが1個。

あれ?・・・これって

郵便局で触ったあのパチンコ玉にそっくり。

 

そう思いつつも、

いや、私がなるはずない…と。

しかも、乳房内というよりも

肋骨に近い位置だったので

場所が違うよね。お乳じゃないもん。

閉経してる自分に乳がんは無縁だし、

人間ドッグで、ずっと異常なしだから。

この思い込みが、

がんを疑う気持ちを、かき消したのです。

 

 

乳腺科の精密検査により、

私には乳がんは乳房内に3cmの特大1個と、

胸骨に近い位置に小さながん、

合わせて2つが見つかりました。

この時、胸骨に近い小さい方のがんを

触っていたのだと思います。

 

そして大きな3cmのがんの方ですが、

乳首近くに大きなふくらみがある事を

感じてはいましたが、

比較的柔らかだし、

私の乳房繊維は多いので

自分の特徴くらいにしか感じておらず、

気にとめずにいたのです。

 

乳腺科での初日の検査は、マンモの他、

超音波検診と、

乳房の『針生検』も受けました。

(乳房に針をさして組織を取り出す検診)

その結果、後日、

乳がん確定の診断を受ける事になります。

 

乳房から採取した細胞の染色で、

私の乳がんは、HER2たんぱくが関与する

タイプである事が判りました。

女性ホルモンが関与しなくても

発症するタイプの乳がんはあったのです。

 

(乳がんにはさまざまなタイプがあり、

大きく分けると4つに分類される。

1.ホルモン受容体陽性乳がん

2.HER2陽性乳がん

3.ホルモン受容体+HER2陽性乳がん

4.どちらの発現もないトリプルネガティブ乳がん)

 

そして乳がんは年齢は関係なく、

むしろ50代を過ぎて罹患率が高くなる事を

その後のネット検索で知りました。

実際、この乳腺科に来ている患者さんは、

若い方もお見かけするけれど、

50代、60代と思える方を

待合室でお見かけする事が多いのです。

 

この告知を受けた日、担当の医師から

私は怖い言葉を受けていました。

 

「去年の10月に人間ドッグで

見つからなかったという事は

かなり進行の早いがんの可能性があると思います。」と。

 

その言葉を受ながらも、私は、

『いや、その頃から乳がんはあって、

検診技師ががんを見落とした可能性が

あるとはいえないか?』

という疑念を持ちました。

 

というのも、

4年前のコロナワクチンの

接種し始めた頃から

自分の胸は次第に大きくなり始め、

ブラのサイズが一つ大きくなっていたのです。

バカな私は、それを喜んでいたのですから。

 

それに1年という期間で、がんが突如現れて

それがいきなり3cmまで拡大するとは

考えにくいと思ったのです。

 

そこで人間ドッグを受けた検診センターに

電話をかけて、当時のマンモのデータを

CDで取り寄せる事にしました。

そのデータを持って、次の診察日に

担当ドクターに見て頂く事にしました。

これがその時の造影です。

右胸のほうが白さが強い事は判ります。

 

 

しかしこれを見た医師は

「これだと、

異常なしという診断になるでしょうねぇ~。

もし仮にがん細胞があったとしても、

その診断は責められないかな。」と。

 

次の画像は、

この乳腺科で受けたマンモです。

これは『右乳房・がんに強い疑いあり』と

診断できる造影だそうです。

 

(明らかに右乳房が白く光る塊がある)

 

ただ私には、左側の乳房にも

同様に白い部分があるので

この二つの明確な違いが判りません。

 

医師に

「この左の乳房の白いものは、

がんではないんですか?」

とお聞きすると、

「それは乳腺なんですよ。」と。

素人には、がんと乳腺の違いは判らない。

 

 

そして乳がん治療に色々調べていくうちに

私はこんな結論に達しました。

マンモは、日本人には不確かな検査である!

(少なくても私においては)

 

日本人の多くは乳腺が発達していて、

マンモグラフィーでは多数の乳腺が

白く映り込みます。

そして見つけ出すがんも、同じく白いのです。

 

ある方がyou tubeで仰った言葉

まさにそう通りだと思いました。

”マンモは、雪山から

白ウサギを見つけ出すようなものだ。”と。

 

私の乳がんは、術後、精密検査の結果、

ki-5%という、非常に進行の遅いがんで

ある事が判りました。

この事から、1年前に受けた人間ドッグにも、

恐らくマンモに、がんは映り込んでいて、

それ以前の人間ドッグでも

映っていたに違いないと。

なのに乳腺の白い影がたくさん映ってしまい

その中に埋もれて区別がつかなかった!

そういう事ではないのかと…。

 

そして胸骨に近い位置の小さながんも

実際、この病院のマンモでも判明できず、

造影剤入りCTで初めて

確認出来た位でしたから。

 

 

この事から、

マンモの結果を決して過信なさらず、

確実に発見できる『ドゥイブス』

による検査を、私はお勧めしたいです。

自費での検査ですから2万円と高額ですが、

がんの部分は白ではなく、黒く映り込みます。

そして乳房を挟み込まないために

痛みはゼロ、被ばくもゼロです。

今、その検査機関が、

全国的に展開されつつあります。

 

(私は術前にこの病院とは別に

ドゥイブスを専門機関に受けに行きました。

これについては、また別記事で。)

 

しかし、今思えば

マンモよりも、自分で行う触診の方が

はるかに早期発見が出来てたと思います。

あの時にパチンコ玉と思えた固い塊、

それが、がんだったのですから。

 

がんの早期発見の鍵のその1.

 

人間ドッグに頼らないで!

マンモグラフィを過信しないで!

一に触診、ニに触診‼

 

それを皆様に警告としてお伝えしたいです。

 

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今日も長文におつきあい頂きまして

ありがとうございました。

他にも早期発見のためのコツを

お伝えしたい内容があります。

長くなるので、次の記事で書かせて頂きます。

明日も良い日となりますように。