死後の手続き-10 全ての手続き完了まで | あなたに,も一度恋をする

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ご訪問ありがとうございます。

心温かな訪問介護ヘルパーさん達のおかげで

母の完全自宅介護が実現して1年半。

このまま自宅で最期を迎えられたらと思っていた矢先、

私の乳がん発覚で、自分の治療と

母の介護との両立のなか、

2023年11月に母が旅立ちました。

その後の記録を詳細に綴ります。

 

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身内を亡くした家族の方は、

死去後、しなくちゃならない事に

追われる日々が続きます。

 

私は以前に叔父の死去後の手続きを

代行した事がありました。

その時は手順が分からず、

頭も整理できずに行き当たりばったり。

ほとほと疲れました。

その経験があるのと、

治療の副作用で身体がきつい事もあり、

母の手続きは

出来るだけ

無駄なく動けるように計画しました。

 

ここからは、私が行った一連の流れを

時系列に記載したものです。

長文ですし、

必要に迫られてない方は

ここで閉じてくださいね。

 

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まず、私は葬儀後、

出来るだけ効率良く動くために、

しなくちゃいけない事を

ノートに書き出してみました。

そしてどういう書類が何枚必要かを

書き出していきました。

紙に書くと、頭って整理されていきますね。

 

絶対に行かねばならない所は、

大きく次の3か所です。

 

Ⓐ役所Ⓑ年金事務所 / ©️法務局

 

以下、私の動いた時系列とその内容です。

自分の備忘録として書き留めたものです。

 

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葬儀前・‥

『死亡届』は葬儀社が葬儀前に提出済み)

なので役所では、母の戸籍謄本は除籍謄本に変わり、

母の住民票は除票というものに変わっている。

 

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そして葬儀後・・・

まず最初に出向いたのは、

 

Ⓐ役所 です。

これから行う諸々の手続きに

必要な物を市民課で発行してもらう為と

その他の手続きのために行きました。

 

(ちなみに母と私は同居でしたので、

自分の戸籍なども同じ役所での発行になります。)

 

この日、持参したのは、

・母の印鑑登録カード

・母のマイナンバーカードの番号の控え

・母の後期高齢者被保険者証

・母の限度額適用認定証、

・母の介護保険被保険者証

・母の介護保険負担割合証

・母の高齢者紙おむつ券

・自分の銀行通帳,

・自分の通帳届出の印鑑

・自分の印鑑登録カード

・自分を証明できるマイナンバーカード

 

(まず市民課の窓口に行きました。そこで、)

・母の『除籍謄本』『原戸籍謄本』『除票』各1通発行

・自分の『戸籍謄本』『印鑑証明書』各3通発行

・自分の『住民票』1通発行

 (マイナンバーカード番号未記載の物)

・母の印鑑証明発行カードを返却

 

(次に、後期高齢者医療窓口に移動し、)

・母の後期高齢者の被保険者証を返却

・母の限度額適応認定証を返却

・健康保険資格喪失届の書類手続き

  必要事項に相続人として署名捺印

  この書類に、自分の銀行通帳を提示し、

  口座番号を記載した事により、

  後期高齢者保険から払い戻される還付金が

  後日、振り込まれました。

 

 

(その後、介護保険窓口に移動し、)

・母の介護保険被保険者証の返却

・母の介護保険負担割合証の返却

・母の『高齢者紙おむつ券』の返却

・介護保険資格喪失届の書類手続き

  必要事項に相続人として署名捺印

  この書類に、自分の銀行通帳を提示し、

  口座番号を記載した事により、

  介護保険から払い戻される還付金が

  後日、振り込まれました。

 

こんな風に、役所では

市民課、保険窓口、介護保険窓口と

それぞれ部門が分かれているため、

順番に移動して返却すべきものを返し、

手続書類に記載していきました。

 

これから相続手続きに必要な

母の戸籍一式ですが、

生まれてからの除籍謄本と改正原戸籍は

母の生前中に取り寄せていましたから、

ここで発行してもらった物を合わせれば

全て揃います。

 

そして発行代金を抑えるために、

使いまわしも含め、

発行数は最小限に留めました。

それによって、手数料は安くなりました。

 

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そして、次に行ったのが、

 ©法務局 です。

『法定相続情報』発行のためです。

この手続きは予約不要なので、

飛込みで行きました。

『法定相続情報』があれば、

銀行や登記相続手続きのために

母の分厚い戸籍一式を持っていかずに済み、

これ1枚で済みます。

さらに希望枚数を無料で発行してくれるので

金融機関に一斉に手続き出来ます。

実にありがたい制度です。

 

 

持参したのは

法務局からダウンロードした

 『法定相続一覧図の保管行為及び申出書』

・ワープロで作成した”法定相続一覧図”

・母の生まれてからの除籍謄本一式

・母の死亡診断書(死体検案書)1通

・母の除票

・(相続人である)自分の戸籍謄本1通

・(相続人である)姉の戸籍謄本1通

・(相続人である)自分の住民票1通

・(相続人である)姉の住民票1通

・自分のマイナンバーカード

・自分の印鑑

 

詳しくは

必ず用意する書類/

必要となる場合がある書類 (PDF形式 : 106KB)

をご覧ください。

 

これらを提出して、

手数料を収入印紙で払い、

1週間後に引き取りに行きました。

希望枚数分無料で発行してもらえるので、

かなり多めの8枚の発行を

お願いしておきました。

 

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次に(日をおいて)出向いたのが

Ⓑ年金事務所です。

ここで年金支給停止手続きをしました。

この手続きは死後14日以内が原則

とされているので、急ぎました。

 

この手続きは郵送でも出来るのですが、

電話で申し込んでから、

1週間経っても10日経っても、

年金事務所からの一向に郵送物が届かず。

提出期限がどんどん迫ってくるので、

致し方なく出向く事にしました。

 

この日に持参したのは、

・母の死亡診断書(死体検案書)

・母の除票

・母の年金手帳、母の年金証書一式

・自分が母の娘であると判る戸籍謄本原本

・自分の通帳のコピー

・自分の印鑑

・自分を証明できるマイナンバーカード

 

ここで皆さん、

ご家族の年金証書や年金手帳の保管場所、

把握していらっしゃいますか?

返却手続きに必要になりますから、

ご高齢のご家族がいらっしゃる方は、

今一度、

これらの保管場所をご確認される事を

お勧めしたいです。

 

私はこの日、飛込みで行きましたが、

年金事務所によっては、

予約が必要な所もあります。

ただ母の年金を管轄する年金事務所では、

廃止届に関しては

予約なしで行ってもよい別ビルがあり、

そこに行って手続きをしました。

 

私が行った朝9時台では人が少なく

30分待ちで済みましたが、

手続きが終わった頃には30人近くの

人が待っていらして驚きました。

これだけの人が一斉に

押しかけてるんだ~と。

 

手続き時間は10分ちょっとで終わりました。

名前を呼ばれた席で、

母の年金手帳と年金証書を返却し、

支給停止届けの用紙に必要事項を記入。

生前まだ送金されてない未支給年金を

自分の口座に振り込まれるように

手続きしました。

ちなみに振り込みされたのは、

それから2か月半後でした。

 

この時持参した母の除票や戸籍原本などは

今後も他で使いまわしをするので、

その場で返却してもらいました。

 

年金停止手続きの詳しくは↓

年金を受けている方が亡くなったとき

|日本年金機構 (nenkin.go.jp)

ご参照ください。

不明な点があれば電話をかけて

お問い合わせ下さいね。


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その後、葬儀社が自宅に来て、

振り込んだ葬儀費用の領収書をもらいました。

その領収書を持って、再び役所へ。

「葬祭費の支給」として、

市が50000円を助成してくれるのです。

その手続きです。

 

Ⓐ役所(後期高齢者保険窓口)

 

 持参したのは、

・葬儀の領収書、

・葬儀会館での印刷物

 (死去した人の名と葬儀日時と喪主名が判る物)

・自分の銀行通帳と届出印

・自分を証明できるマイナンバーカード

・母の死亡診断書(死体検案書)

被保険者証はすでに返却済みなので提示なし。)

 

これにより、2か月半後、

私の口座に5万円が振り込まれました。

この申請は、死後2年で失効になるので

ぜひ、お忘れなくです。

 

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そして前回の法務局から1週間後に、

出来上がった『法定相続情報』

取りに行きました。

 ©法務局

 

 持参したのは、

・自分の実印

・法務局から渡されていた書類

 

多めに発行をお願いしていた8枚を受け取り、

法務局に提出していた母の戸籍一式と

自分と姉の戸籍謄本などは、

ご返却頂きました。

 

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そしてこの後、電話にて

各銀行、生命保険会社へ死亡の連絡をし、

各社から手続書類が送られてきました。

各社にのっとった方法にて書類を書き、

必要な物を添付して郵送しました。

ありがたかったのは、

法務局で発行してもらった

『法定相続情報』でした。

これがあったおかげで、

一斉手続きできました。

 

銀行、生命保険会社ともに迅速でした。

1週間後には所定の口座に振り込まれました。

尚、この時送った私と姉の戸籍謄本などは、

この後の登記変更のために使うので、

返送して頂きました。

 

 

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そして最後の手続きは法務局。

土地家屋の相続の為には面談予約が必須で、

電話で申し込んでから3週間も待ちました。

 

©法務局

 

 持参したのは、

・自分がワープロ制作した登記申請書

・当日、法務局で、受付前に発行した我が家の土地と家屋の『全部事項証明書』(登記簿謄本)

固定資産税・都市計画税納税通知書

法定相続情報

遺産分割協議書

・姉と私の戸籍謄本、住民票、印鑑証明書 各1通

・家の権利書(これは不要でした。)

・自分を証明できるマイナンバーカード

・私の実印

 

これらを提出して

登記変更の申請をしてきました。

 

必要書類は以下で確認できます。

001388912.pdf (moj.go.jp)

不明な場合は、

お電話にてお問合せ下さい。

 

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その1週間後、

©法務局に。

 最後のお出かけです。

 

持参したのは、

・自分の実印

・法務局から渡されていた書類

・自分を証明できるマイナンバーカード

です。

 

そして法務局から登記完了証と

 登記識別情報通知書が交付されました。

 

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これで母の死去後の手続きは完了です。

何とか身体も持ちこたえました。

 

えらいぞ、あたし!

 

以上が私が行った時系列での動きです。

 

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今日も長文におつきあい頂きまして

ありがとうございました。

私の場合は同居ですから、あとは

銀行凍結によって引落し出来ない介護関係者の方への

お支払いだけで済みました。

別居なさっている方は、契約者変更をするために、

まだまだ手続きしなければならない物がありますね。

電機、ガス、水道や電話回線、火災保険など。

解約するものには、新聞社、NTT、ネット回線など。

脱退するものに、自治会など。

そして家のかたづけや整理、処分など。

人によっては、家の売却などもあるかもしれません。

一人亡くなるだけで、遺族がしなくちゃならない事は

山ほどありますね。

 

私の行った手続きは、そうした方に比べれば

最低限で済んだと思います。

それでも手続きは負担で煩わしいです。

けれど、その忙しさに追われる事で、

母を亡くした失望感から、

ちょっと離れる事が出来たと思えた日もありました。

 

これで死後の手続きシリーズは終わりです。

何かのお役に立てる記事になっていれば幸いです。

明日もよい日となりますように。