死後の手続き-4 四十九日法要と納骨式 | あなたに,も一度恋をする

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ご訪問ありがとうございます。

心温かな訪問介護ヘルパーさん達のおかげで

母の完全自宅介護が実現して1年半。

このまま自宅で最期を迎えられたらと思っていた矢先、

私の乳がん発覚で、自分の治療と

母の介護との両立のなか、

2023年11月に母が旅立ちました。

その後の記録を詳細に綴ります。

 

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母の四十九日法要は、納骨もかねて

お寺で行いました。

私の体調に合わせて日程を2週間

早めてもらっての法要。

心配していた位牌も、

ギリギリこの日まで間にあってよかったです。

 

当日、私達夫婦と姉夫婦、親族2名の

合わせて6名。

車2台でお寺に向かいました。

 

1週間前の天気予報では、

この日、大阪に寒波が来て

大雪と出てたので

スタッドレスタイヤのない車だから

恐れおののきましたが、

結果、寒波は到来せず、朝から雨。

大雪でなくてよかったと思うものの、

雨に濡れながらの納骨式は、

いささか辛いなぁ~と思いました。

 

ところが、お寺に到着し、

本堂での法要が終わって外に出てみると

雨はすっかり止んでいるではありませんか。

見上げると雨上がりのすがすがしい青空が

広がっていました。

 

 

思えば母の通夜の日も、告別式の日も、

こんなだった。

「お母さんは『晴れ女』ね。」

夫と二人で顔を見合わせ、笑いました。

 

本堂を出て、しばらく歩くと、

永代供養塔があります。

そこに向かって、皆で歩きました。

 

この頃の私は抗がん剤の副作用で

足が1.5倍までむくんでいたため、

家の階段は10段目で止まり、

平地であれば20mが精いっぱい。

息は上がって疲労感もありますが、

何とか乗り切れそうだと思いました。

 

そんな重い足で歩いた境内の道。

この道は、父の塔婆立ての行事に来て

母と夫と3人で歩いた道です。

石像を立てた記念碑に、

母の名前も刻まれています。

 

仏教の教えや説法を信じて、

お寺の檀家となって30年。

お寺に来るのが好きだった母でした。

その母は、今骨壺の中のお骨に姿を変え、

父の眠っている永代供養塔に納骨される。

 

 

 

母は親族のなかで一番の長寿者です。

91歳、享年にすれば92歳。

よく頑張って生きてくれたと思います。

 

初めてお寺に来た叔母は、

この道を歩きながら、

「ここが菩提寺さんだったのね。」

 来れてよかった。

 私もこんな綺麗なお寺に入りたいわ。」

と。

 

南大阪の山頂に位置する広大なお寺。

自然に囲まれ、眺めがよく、

空気も綺麗。

敷地内には、たくさんの仏像があって、

大きな池には、一面、蓮がある。

 

この日の法要の後、

母のお気に入りだった、

小さな構えの手打ちそばのお店に

皆を連れていきたく、

車で向かいました。

母が好きだったおそばのコースを

食べてもらいながら、

葬儀の時のように、母の話をしつつ

親族で過ごせた幸せな時間でした。

 

 

話は戻りますが、

この日の四十九日法要で、

私は事前に何を持ってくればいいかを

事前にお寺に聞いていました。

 

母のお骨(骨壺)

死体火葬許可証(斎場でもらった書類)

 (コピー)

告別式での母の白木位牌

父の従来の位牌(合同位牌にするため)

新しく作った夫婦位牌

 

そしてお供え物として、

墓用の大きいサイズのお花一対

満中陰志用の白と黄色のお饅頭

果物や飲み物・お菓子などのお供え物

 (動物や魚などのお品は不可)

 

それらをお聞きしたとおりに、

持参しました。

 

初めて知った満中陰志のお饅頭。

それを聞いた時、

白と黄色の一対の饅頭があったのだと

とても驚いたものです。

 

大阪府下の和菓子屋であれば、

事前予約で殆ど対応してくれると教わり、

『松風庵さん』にお願いしました。

 

<画像はネットからお借りしました。>

 

このお饅頭にはサイズが大中小とあり、

お店の方が言われるには、

 

「サイズ的に大きいので、

ご仏前にお供えするのは『大』か『中』を。

お配りするご参列者の方には、

お茶請けに丁度良い『小』をお勧めします。

『中』になると、お一人で1個召し上がるのも

大きすぎると思いますので。」

 

との事でしたので、

母のお供えに大サイズ、

参列してくれた親族用への返納品として

小サイズを予約しました。

とても親切な店員さんでした。

 

そしてお供えに

果物とお菓子を持参しました。

ちなみに、果物はこんな風に

自己流ラッピングで持っていきました。

 

 

 

以前、叔父の初盆の時に

母は籠入りの果物をお供えしたのですが、

後日、私が頼んで、

籠だけを返却してもらったのです。

その時の籠に、

果物屋さんで買ったものを乗せ、

包装資材の透明ラッピングで包んで

葬儀時の供花のリボンを飾りました。

 

籠果物を注文すればお高い品も、

メロンなどの高級果物は使わず、

バナナやパイナップルの

かさ高い果物を入れて高さを出し、

上手に果物の色を増やして乗せれば、

それなりに見映えがして、

果物の価格も2000円台で済みます。

 

そして、一番持っていくのを

忘れてはいけないのはお布施ですね。

この日、包んだお金は、

四十九日法要のお経代と、

父母の新しい位牌への入魂のためのお経代、

そして永代供養塔の納骨での読経代、

これらを合わせて

¥140,000-包みました。

お寺で行うため、

お車代やお膳代は不要でした。

 

永代供養塔の代金ですが、

父が亡くなった時に

永代供養費として50万円と、

墓石代30万円、

合わせて80万円を支払っているので、

今回母にかかる費用は

この額で収まりました。

 

ただ、これとは別に

当日来られていた、

石屋さんへ刻彫代金の支払いがあります。

その額、

¥70,000-です。

 

と言う事で、

この日支払った合計額は

¥210,000-

 

そこに通夜・告別式代として

お寺に支払っていた額が

¥340,000-

 

葬儀社に支払った合計額が

¥1,646,671-

 

そして位牌にかかった代金が

¥77,000-

 

これらを足した総額はナント、

¥2,273,671-

です。

これが母の死去後、

母の葬儀と納骨に要した総額です。

母の死後に母の口座からおろした額を

上回りました。

そして、これからも

初盆、1周忌、3回忌と、

お寺の行事は続き、

出費はかさみます。

 

これらは母が生前残したお金を使って

母が望んだ葬儀を、

私が母に代わって行った儀式です。

そして望んだとおりに務める事が出来て

それでよかったのだと思っています。

ですが、今後のお寺とのおつきあいは、

母の性と異なる事もあり、

夫と私は檀家(お寺の金銭的援助者)に

なれないし、

母の法要も3回忌までと決めています。

(そのためにの永代供養をお願いしてるのですから。)

 

今、時代の変化、社会の変化とともに

葬儀における意味、お寺とのつきあい方は、

大きく変貌してるように思います。

少子化の問題も深刻で

お墓を引き継ぐ後継者の問題があります。

私達の場合は子供がいない事もあり、

今回の母の葬儀を通して、

自分達の葬儀や納骨というものについて

今一度ここでじっくり考えてみる時期に

きているねと話しています。

 

私が感じている事ですが、

故人が亡くなり、

どの葬儀で、どこに納骨するかは、

家族で最初に亡くなった人を

どう祀ったかで、後に続く家族の

葬儀や埋葬が決まるのではないかと

思っています。

それはまた、機会があれば、

記事にしたいと思います。

 

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追記

今日も長文におつきあい頂きまして

ありがとうございました。

何かのお役に立てる記事になっていれば幸いです。