これもまた恩師の依頼なのですが、フルートの曲(ピアノとフルート)を1曲、
恩師の演奏のために、作ってくれないかというものです。
1週間前に依頼されたのですが、今日、恩師に電話をし、
「私の作曲依頼も嬉しいのですが、それよりも私はAさんに一番弾いてもらいたい曲があるんです。」
そう言って紹介した。
ヴィヴァルディの「四季」
そのなかの冬の第二楽章です。
クラシック通の恩師は、もちろんこの有名な曲は知っていらっしゃるし、
CDもお持ちなのですが、私が再度この楽章の内容を説明して、また
ヴィヴァルディが生涯にわたって孤児の女子達を演奏で生きていけるようとりはからった
その暖かな人格が出ている楽章として、紹介しました。
数週間前に、ちょうど、この作品をNHKの「クラシックミステリー アマデウス」で取り上げたとき、
演奏家のカルミニョーラ(ジュリアーノ) をソロとする演奏が映し出され、
あまりの美しい演奏に、再度、この楽章の際立つ暖かさを感じて、
私の作品よりも、この楽章だと思いました。
以前、恩師の依頼で、オペラのアリアをフルート曲に移調作業したことがありますが、
人の歌声は、やはり楽器では平坦になります。
でも、ヴァイオリンなら、トリルなどの演奏が、そのままフルートで可能なので、
アリアよりもはるかに向いていますよね。
恩師は、
「そうですか、そこまでminntaさんが、僕に合う曲というのなら・・。」
ということで、急遽、この曲をフルート旋律にすることになりました。
楽譜にするために、以前から欲しかったヴィヴァルディのこのスコアを買い、
まずは楽譜を作ってみます。
それに加えて、このなんとも言えないカルミニョーラの即興的な装飾部分を
耳で聞き取り、“実践ソルフェージュ”で旋律に加えようと思います。
きっと素敵なアレンジ楽譜になりますね。
このカルミニョーラの演奏も恩師に聴いてほしくて、自分の分と合わせて、
今日、amazonで2枚注文しました。
1枚を、恩師に送ります。
一度、生の演奏会で聴いたことのあるヴィヴァルディ。
この四季の作品があれば、もう他にヴァイオリン曲っていらないんちゃう?って思うほど
ヴァイオリンの魅力を十二分に引き出した作品ですね。
私はヴァイオリン協奏曲としては、ヴァイオリンの魅力を引き出しているという点で
最高傑作だと思います。
ちなみに、現在のソリストが存在する「協奏曲」の走りは、
このヴィヴァルディのヴァイオリン作品群が、始まりと言われています★
※画像は、カルミニョーラ(ジュリアーノ)のCDです★
エレンガント系の美形の長身。私の一番好きなタイプなのです。