長い戦いが終わりました | あなたに,も一度恋をする

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今日、作品の改訂、全てが終わりました。
7月下旬にお話を頂いてから3ヶ月。
当初は連続徹夜の毎日で、歯茎から血が出る状態もありましたが、
ようやく、全ての楽章が終わりました。

この作品は、恩師の人生を4つにわけて描いています。
全楽章合わせて、約25分くらいのピアノ曲です。
最終楽章(第四楽章)に描かれていなかった恩師の壮年期。
女性声部の高さを男性声部の高さに直し、
不要な部分を削除。
そして、もっとも美しく、もっとも力強い楽章にしたいという願いが
私になりにではありますが、形になりました。

ピアノで何度も何度も演奏しながら、
途中、恩師の想いが嬉しくて、泣いてしまう、そんな日もありました。

私にとって作曲というのは、
きっと誰かに捧げるためのものなのだと思います。
この作品は、恩師に献呈した曲です。
学生時代、この曲を書くのに、毎日7時間費やし、計7ヶ月かかりましたが、
そのとき、いつも恩師とお手紙やメールのやりとりで励まされたことを思い出します。
私の作品を待ってくれている方がいる、
それが大きな力になっていました。

作曲技術の高さを誉められることよりも、
自分の作品を愛してやまない、そんな誰かが一人でもいてくれたら、
何より、それが幸せなことですね。
歌曲の先生が以前、言っていました。

「minntaさん、作曲というのは、必ずそこに演奏者がいます。
演奏者がいなければ、それはタダの紙にしかすぎません。
演奏者が演奏してみたい、そう思える作品、それが私は最も素晴らしい作品だと思います。」

一人の著名なピアニストの方が、
「貴女の楽譜を見て、演奏してみたいと思った。」
そう言ってくださったことは、信じがたい気もしますが、
この作品に込めた恩師への思いが楽譜を通じて伝わったのだと思います。
そのことが、私には何より嬉しいです。

五線譜という紙に記載した幾多の部分が出来るだけ伝わるように
何度も点検し、最後の最も大事なアラルガントの速度調整が演奏者にどう伝わるかも心配ですが、
後は、演奏者の方に全てをゆだねます。
恩師の願いが、確かな音楽の音源になることを祈ります。

応援してくださっていた友人の方、ありがとうございました。
明日からは製本作業です。
また新しい週。
皆様にもよき1週間となりますように・・・。