今日、久しぶりにオペラを観賞した。
プッチーニの「ラ・ボエーム」
先日、MIYAさんに借りた一条ゆかりの漫画「プライド」(声楽の音大を卒業したソプラノ二人を主人公においたストーリー)を読み、そのなかにでてきた「私はミミ」のアリアを聞きたくて、観賞した。
プッチーニの音楽は、なぜにこう泣けるのか・・・。
天高く祈りが届くかのように歌い上げるアリアは最高だ。
若く貧乏な芸術家を描いたこの作品は、歌い手達には、どこか共感、共有できるものがあるように思える。
今がどんなに栄光に輝いている歌い手だって、若かりし頃は悩み、自分の自信に揺るぎ、挫折と迷いの連続に思う。
私は芸術家ではないけれど、そんな風に思える作品。
今日のDVDで、私ははじめてホセ・カレーラスを観たけれど、ほんと魅力的。でも、演技力はプラシド・ドミンゴの方が格段に上だと思えた。
目の演技が、時折、「さあ、歌わなければ」という内面がチラリと見える。
驚いたのは、ミミ役のテレサ・ストラータというソプラノが、すばらしい演技と、ほんとミミ役するために生まれてきたみたい。
メトロポリタンは、ほんまに、ええ歌手を選び抜いてるなあと思った。
それに、馬もいつも本物が登場する。
これはパリのオペラ座ではありえないらしいけれど・・。
指揮のジェームズ・レヴァインのキレのある指揮もいいな。
ミミ・・・テレサ・ストラータ
ムゼッタ・・・レナータスコット
ロドルフォ・・ホセ・カレーラス
マルチェッロ・・・リチャード・スティルウェル
コルリーネ・・・ジェームス・モリス
メトロポリタン歌劇場管弦楽団・合唱団
指揮:ジェームズ・レヴァイン
演出:フランコ・ゼフィレッリ
1983-5.17 コヴェント・ガーデン公演