Oh! フィデリオ | あなたに,も一度恋をする

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今日は土曜日。
久しぶりに暇でしょうがない土曜日。
よってこの暇な職場で、オペラをPCで鑑賞した。
・・・といっても、やっぱ画像が悪く、また途中から動かなくなったので、家に帰ってから、ゆっくり鑑賞した。

ベートーヴェンが作ったたった一つのオペラ「フィデリオ」
とても興味があった。
いったい、どんな作品なのかと・・・。
観終わって、納得した。
ええわぁ~~~!!!!!

二重唱や三重唱の部分なんかの作り方は、モーツァルトそっくりなんだけど、やっぱり音楽の何かが違う。
絶対、ベートーヴェンの方が上やわ!
特に、転調なんて見事やし、表現の幅が違うわ!

オペラ構成での明確な違いといえば、歌が終わるとピタリと音楽が止まり、演劇のように、セリフだけの時間が長いことが目立ったけど。
また、動作なども割合少なくて、観客に向かって直立不動姿勢で歌うオラトリオっぽい部分もあるかと思えた。
これが近代オペラになんかなると、もう、そういうのはほとんどなくて、細部にわたって懲りに凝った計算された演出になってくんだということが、ココ最近のオペラ鑑賞での勉強成果!

ストーリーをざっと説明すると、
フロレスタンの妻レオノーレは、夫を救出するため、男装してフィデリオと名乗り、監獄の番人ロッコの下で働いて救出の機を狙うというストーリー。

・正義は勝つ!
・立ち上がれ!屈するな!
・不正は暴かれる!

オペラというと、色恋沙汰ストーリーが多いけれど、
やっぱりベートーヴェンは、やっぱりこういうストーリーなんね。
この時代、夫のために命がけで戦う女性が描かれてたのね。
ん~~民が立ち上がって革命を起こした西欧はやっぱ違うのね。
…といいつつ、革命後も、ずっと女性や子供の地位が低かったらしいけれど・・・。あ・・でもベトはドイツか・・。
そういや、現代憲法の発祥はドイツのワイマール憲法やったな。
違うかな・・・。う~~~もう忘れてしもうた。
2000字丸暗記レポ筆記試験の成果「優」は、今や遠い記憶。

話は戻り、このオペラ最後のシーンで、牢屋に幽閉されていた囚人達が開放された歓喜と喜びに満ちた大合唱は、力強いだけでなく、とても優しげな美しい響き。もう大満足デス!!
いや~~交響曲と同じですねぇ~~!!
ほんと、おなかいっぱい!ソナタ形式&これでもかCoda!!

フィデリオ、ブラボー!!やっぱええのぉ~! ベートーヴェン!!

ヤキーノ:イアン・カレー
マルツェリーネ:エリザベス・ゲイル
ロッコ:クリト・アッペルグレーン
レオノーレ:エレザベート・ゼーダーシュトレム
ドン・ピツァロ:ロバート・オルマン

指揮:ベルナンド・ハイティンク
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
グラインドボーン音楽祭合唱団
演出:ピーター・ホール