第96回センバツ高校野球大会 11日目ー決勝ー。 | Mの独り言

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高校野球好きなシンガーソングライター藤川麻理麻(ふじかわまりお)の日常生活のちょっとした出来事を綴っています。

第96回センバツ高校野球大会、100年目の春。素晴らしい決勝戦でした。

健大高崎が群馬県勢センバツ初優勝!おめでとうございます。

健大高崎が出始めた頃を覚えているので何だか感慨深いものがあります。

これに関しては、健大高崎の初戦のところでも書いたし、健大高崎が出ると毎度書いているのですが、93回の選手権の開幕試合で今治西に逆転勝利なのですよね。この試合、途中で今西が逆転した時に、いける!って思ってからの9回表の逆転劇で、めっちゃ覚えている。その次の年の春のセンバツがセンバツ初出場で、何度か話題になった12年前のベスト4の時になります。出始めた頃からいいチームだなあという印象、「機動破壊」を掲げ、今でも機動力は健在。ビートゥギャザーの校歌と共に鮮烈デビュー。高校野球に新しい風を起こしたチームでもあるかなと思います。そして、今日初優勝を決めました。


2年連続準優勝となった報徳学園は本当に素晴らしいチームでした。

きっと「準優勝おめでとう」は悔しいと思いますが、2年連続の準優勝ってすごいことですよね。

個人的には報徳学園寄りで、76、77回のセンバツの愛工大名電のように準優勝からの翌年優勝を期待しておりましたが、いやあ、健大高崎が上回ったという感じでしょうか。


改めて、健大高崎、初優勝おめでとうございます!報徳学園、準優勝おめでとうございます!


■決勝戦:健大高崎×報徳学園

報徳学園の先発は予想通り今朝丸くん。健大高崎の先発は石垣投手。エースの佐藤投手はどうやら指に怪我があったらしく、昨日もリリーフだったのはそういうことだったのかと納得しました。


報徳学園が初回に2点を取った時に、これは報徳学園のペースでいける!と思ったら直後に健大高崎が同点。2、3回も報徳学園が走者を出しながら無得点抑えられるという嫌な流れから、3回ウラに健大高崎が勝ち越して、結果的にこれが決勝点になるのですが、中盤くらいは報徳学園もけっこう攻めていた印象で、5回表に二死満塁、6回表にも一死二、三塁とか同点勝ち越しのチャンス。健大高崎に失策があるとか犠打が切れないとか報徳学園にも流れが来そうなプレーがありながらも、ここをきっちり抑えられる。6回の最後の打者が今朝丸くんだったので7回は一番からの攻撃。この7回だろうなあと思ったら7回が三者凡退。よくあるパターンとして何度かチャンスを作って得点が入らない回が続いてからの得点とか、一番からの攻撃で得点とかそういうのを期待していたのですが、まあ、これは健大高崎が上回ったというしかない。8回も三者凡退に倒れた報徳学園。8回のウラ、健大高崎はここまで好投の石垣投手に代打を出して、佐藤投手は9回の登板に備える。9回表の報徳学園はこの日4回目くらいのあげほいを回頭から演奏。佐藤投手はぽんぽんと2アウトをとり、報徳学園は今朝丸くんの代打に貞岡くんを送る。間木くんも同点勝ち越しをしたら回ってくる次のイニングに備えて投球練習。貞岡くんは四球を選び、更には代走の西川くんが盗塁を決め二死二塁。これで盗塁死だったら98回選手権の作新学院×北海の試合のような優勝決定になるところで(曖昧な記憶)、勇気ある走塁。しかし、最後は橋本くんを三振に取って、健大高崎が初優勝を決めました。

1時間45分というとても短い試合でした。



勝利後に校歌を歌っている選手が泣いていたり、やっぱり優勝って格別なんだなと思いました。

報徳学園の選手も泣いていて、2年連続の準決勝は悔しいだろうなと思いました。開会式の時に返還した準優勝旗が再び報徳学園の手に、という実況を聞きながら、春は準優勝にも旗があるから、もう一本の旗欲しかったやろうなあ、と。

でも、報徳学園は二塁の山岡くんをはじめ、橋本くん、西村くんと内野の守備上手すぎる。今日も無失策です。

魅力的なチームなので是非夏にも帰ってきてほしいなと思います。

今年も応援に行けて楽しかったです。本当にありがとうございました。


健大高崎の佐藤投手は結局この大会無失点で終えたのかな。今日も三塁ベースコーチの背番号12の金井くんは元気にガッツポーズをしていました。

いいチームやなあ。


両チームとも夏も期待しています!



そして、今年から復活の応援団賞は、最優秀賞は耐久、優秀賞は別海、豊川、田辺でした。

おめでとうございます!



■本日の結果


健大高崎は群馬勢のセンバツ初優勝、去年の山梨学院は春夏通じてですが、2年連続県勢初優勝になりました。

準優勝は2年連続で報徳学園という結果になりました。

100年目の選手権は東海大相模、100年目のセンバツは健大高崎と、節目の大会を制したのはどちらも関東の高校ということになりましたね。


このセンバツが始まった頃に、今大会の傾向として終盤勝負みたいなことを書きましたが、だいぶ過去のことのように感じるくらい、序盤で決着がつく試合がけっこうあった気がする。今日の決勝戦もそうだったし。偉そうなことを言うもんじゃないな(笑)。
あとは、無失策好きとしては、失策が少なかったり、失策からずるずる崩れていく試合とかがなかったのはすごく良かったです。好ゲームが多かったというか、競った試合が多い印象でした。
点差が開く試合も多くなかったし、接戦が多かった印象です。

今大会の本塁打はランニング本塁打を含めて3本。
飛距離が5〜6m短くなる低反発バットと言われているので、きっと影響はあるだろうなあと思う。大飛球もあったし、あれはバットが違えばスタンドインしていたのかもなあ。
開幕試合の最初の2本の安打が内野安打だったので、やっぱり外野を抜けたり超える安打は少なくなるんだろうなと思っていたのですが、終わってみたら、バットが変わったこともすっかり忘れていたりして。

いろんなことがあった96回大会、本当に素晴らしい大会でした。
「今ありて 未来も扉を開く」から始まった大会。
きょうまでの100年、きょうからの100年。

新しい歴史が刻まれていく高校野球をこれからも好き勝手楽しんでいこうと思います。
100年目の春、ありがとうございました。

■今大会の記録