第95回センバツ高校野球大会 12日目。-決勝- | Mの独り言

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高校野球好きなシンガーソングライター藤川麻理麻(ふじかわまりお)の日常生活のちょっとした出来事を綴っています。

昨日書いた通り、どちらも全力応援してきたので、今日はどちらも負けてほしくない、そんな気持ちでした。

山梨県勢初の決勝進出の山梨学院と3回目の優勝を目指す報徳学園の決勝戦は山梨学院が今日も昨日のような集中打で逆転して山梨県勢春夏通じて初優勝を果たしました。

初の2勝から一気に決勝進出の流れはあったのだと思います。2勝目のプレッシャーから解放されたのかな。

山梨学院、本当に優勝おめでとうございます!


◾️決勝:山梨学院×報徳学園

山梨学院の先発は林投手。報徳学園は間木投手。

報徳学園は一二番が入れ替わり、山増くんが一番。その山増くんが四球で出塁し三塁まで進むも無得点。ウラに山梨学院の岳原くんが初安打を放つも無得点。

3回までは落ち着いた試合でしたが、4回表、報徳学園の堀くんのチーム初安打となる内野安打から試合が動き出す。石野くんの安打で無死一、二塁。ここで「あげホイ」が開始される。犠打で一死二、三塁と進み、ここでまさかのボークで報徳学園が先制。更に三塁に走者を置いて適時打で2点目。

5回ウラ、山梨学院の反撃。一死から四球と林くんの二塁打(もうちょっとで本塁打)で二、三塁のチャンスを作ると伊藤くんの内野を抜ける安打で同点。徳弘くん、星野くんも連打で続き勝ち越し。山梨学院打線止まらずもう2点入ったところで報徳学園は今朝丸くんに継投。二死後、佐中くんの大会第12号となる本塁打で更に突き放す。打者10人5連打、本塁打ありの猛攻。昨日の9回を見ているようでした。

6回の報徳学園の攻撃を三者凡退に抑え、山梨学院のペースになりつつあるところで、7回二死から報徳学園は久々の安打もここは得点ならず。8回表、先頭の山増くんが安打で3度目の出塁(四球2つと安打)からの連打で報徳学園2度目の「あげホイ」。一死からゴロで1点返す。しかし、反撃はここまで。

先制されながらもここぞの場面で集中打を見せ試合をひっくり返した山梨学院が県勢春夏通じての初優勝を決めました。


山梨学院7-3報徳学園


◆本日の結果。


今日も無失策なので山梨学院は3試合連続無失策。守備が本当に良かったです。そして、林投手は今日も好投。

何気に2試合目から林くんの投球データを出していた気がしますが、1試合の四死球が少ない。今日も山増くんへの2つだけ。三振は1試合で10個ない。内野手の守備が上手いから打たせて取る投球になるのだろうなと思いました。
見事な集中打もあったし、投・守・攻、素晴らしいチームでした。

昨日も書いたように山梨は大学時代に4年間住んでいたこともあり、第二の故郷みたいなもので嬉しいです。


守備でいうと報徳学園も守備がよくて、今日は外野に失策1ありましたが内野の失策は0。昨日も華麗な守備を見せた竹内くんは今日も素晴らしかったです。

去年の秋のリベンジを達成した報徳学園、あと一歩及びませんでしたが、健大高崎、東邦、仙台育英、大阪桐蔭と強豪(報徳学園も強豪だけど)を撃破してきた力とあげホイの一体感は素晴らしかったです。

東邦と仙台育英との試合は延長10回サヨナラだったし大阪桐蔭の試合も5点差を逆転。印象的な試合が多かったです。


優勝の吉田監督はインタビューで「足を引っ張るから一番の応援団でいよう」と仰っていて(謙虚)、その応援団でいよう、というのがベンチでの笑顔に繋がったのだろうなと思います。

期待を裏切り続けていたから、ちょっとは認めてもらえたかな、という内容のインタビューが謙虚でかわいかったです。開会式は一塁側にいたそうで、決勝もそうなったらいいなと思ったというお話がありましたが、88回大会の智辯学園の村上投手が開幕試合で最初にマウンドに立ちたかったと言っていて、決勝でサヨナラ安打を放ったことを何となく思い出しました。初戦の東北戦もウラだったので林くんは大会の第1球を投げて最後の1球を投げたことになるね。

吉田監督は2009年の清峰時代では長崎県勢春夏通じて初優勝、山梨学院では山梨県勢春夏通じて初優勝に導きました。

その清峰の優勝の瞬間も外野フライだったと記憶しています(左飛だったと思う。今回は中飛)。

タイプは違うけど、今村投手を思い出しました。今村投手もほぼ全試合投げ抜き、走者は出すけどギアチェンジで得点させない投球で大会通じて1失点とかだった気がします。


WBC優勝の年の吉田監督は今後も注目しておこうと思います。

高校野球の歴史はあらゆる偶然が重なるものなのです。


ここで昨日の訂正。センバツ2連勝は87回大会の敦賀気比と東海大四があったのでしれっと修正しました。

あの時も両チーム応援し続けていたからすごくしんどい決勝戦だったなーと思い出して、そういえば、となりました(笑)。


そして、ずっと言いたかったこと。

ここ2年10年前の優勝校が優勝しているのでそれが伏線になるのではないかということでした。

83回、93回→東海大相模

84回、94回→大阪桐蔭

85回→浦和学院

浦学が出ていないから、関東勢の○○学院の可能性あるんじゃなーい?みたいに思っていたのですが、書いたらその通りにならないだろうと思って秘めていました(笑)。

まさかその通りになりましたが、山梨学院のいい流れを見たら全然なくはないと思っていました。

一昔前だったらこういう伏線は見事に回収されていたのですが、ここのところ強いチームが強いまま勝つことが多かったので、久々の感覚でちょっと楽しかったです。

伏線回収というと私の中では89回夏の佐賀北ですが、佐賀北も開幕試合から優勝したチーム。

昨日知ったこれも伏線の一つかしら。

3月25日に甲子園に行った時、大宮工の監督さんと出会ったのも偶然じゃないのかも、なんて思ったりして。


今大会は接戦が多くてワンサイドゲームが少なかったと思います。

守備が上手いチームが多くて、無失策試合は私が把握しているだけでも4試合。これが多いのか少ないのかはわかりません。そしてそのうちの2試合が山梨学院の試合。無失策でなくても失策は少なかったと思います。

だから大崩れせず点差がつく試合が少なかったのではないかと思います。

圧倒的にすごい選手がいるわけではないけど、まとまって力を発揮したチームもけっこうあって、例えば和智辯を撃破した英明だったり履正社を倒した高知だったり、そういうチームの躍進っていいなと思いました。

今大会は収穫が多くて、注目したいチームや選手を多く見つけられたと思います。問題は夏までに覚えていられるか(頑張れ私の記憶力)。


今年のセンバツも終わってしまい、寂しさを感じますが、12日間素敵な春をありがとうございました。

また夏も楽しみだなあ。


◆今大会の記録