第94回センバツ高校野球大会 1日目。 | Mの独り言

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高校野球好きなシンガーソングライター藤川麻理麻(ふじかわまりお)の日常生活のちょっとした出来事を綴っています。

新しい季節のはじめに

ああ 甲子園

今ありて 時代も 連なり始める


1日待たされましたが、94回目のセンバツが開幕!

センバツの開幕順延は30年ぶりだそうです。

何はともあれ球春到来!!


開会式は開幕日登場の6校のみで行われました。

早く全校揃っての開会式ができるようになって欲しいです。

6校以外は行進の様子を映像で流していました。

近江に至っては急な出場のため映像ではなく画像。

こんな光景を当たり前にしてはいけないとつくづく感じます。

去年は一昨年が中止になったからどんな形でもできてよかったと思ったけど、あれから1年経ってまだ変わらない世間の流れ。

開会式の挨拶の中でも「野球ができるのは当たり前ではない」という意味の言葉が聞かれたが、本当にそれでいいのでしょうか?

ツッコミたいことは山ほどあるけど、喜ばしい日なので自重。

寶会長の「無心の球を無我の境地で追い続けることこそ高校野球の生命である」という言葉は覚えておこう(嘗ての高野連の会長・佐伯さんという方の言葉らしい)。

開会式のメインイベントといえば、選手宣誓。倉敷工の福島選手の宣誓では「感謝」を繰り返す表現(首句反復)からの締めの「ありがとう」が素晴らしかった。宣誓の中で直接的に「ありがとう」というのは少ないと思うので、新鮮さを感じました。

ご本人もこの「ありがとう」に1回しか言わなかったけど気持ちを込めたと仰っていた。

1回だからこそ印象に残った気がする。

素晴らしい宣誓でした。


◾️第1試合:浦和学院4-0大分舞鶴

開幕試合は浦学の宮城投手が13奪三振、2安打完封の圧巻の投球。大分舞鶴を寄せ付けずに開幕戦勝利。

浦学の森大監督は父の森士さん(通称「モリシ」)から監督を引き継ぎました。31歳という若い監督。ユニフォームも以前のものに戻していました。縦縞ユニフォームに慣れてしまったのでちょっと違和感(笑)。でもこっちのユニフォームの方が人気みたいです(藤川調べ)。

浦学が攻め大分舞鶴が凌ぐ序盤。浦学は走塁にミスがあったり盗塁を刺されたりでなかなか波が来ない中で4回ウラ、連打で先制し、大会第1号となる本塁打で一挙3得点で試合を動かす。5回にも長打で追加点を挙げそのまま逃げ切り。

大分舞鶴は1回ウラのピンチを併殺で抑えた後の2回表に四球と暴投で先制のチャンスを作ったものの得点ならず、その後は宮城投手の投球の前に走者をほとんど出すこともできず。

ただ毎回走者を背負いながら4、5回しか得点を与えなかった守備は粘り強さを感じたし、9奪三振の奥本投手、8回ウラを投げた野上投手の最後のズバッと三振は素晴らしかったです。

監督談話の「奥本投手は100点」に愛を感じました。

宮城投手の好投が光ったいい試合でした。

浦学はお馴染みのブラバン、大分舞鶴はエリーゼのためにだったりヒットのテーマに明豊を感じました。


◾️第2試合:和歌山東8-2倉敷工(延長11回)

今大会初の延長戦に入った試合は野球の怖さを感じた試合でもありました。和歌山東は初出場で初勝利。

和歌山東は初回失策で先頭打者を出し内野安打などでチャンスを広げるも外野フライと併殺で無得点。2回はスクイズ失敗などの嫌な流れから、毎回走者を背負っていた倉敷工が3回ウラ初安打が適時打となり先制。6回に和歌山東が同点に追いつき1-1で延長戦に突入。

10回表に倉敷工が一死一、二塁というサヨナラの絶好のチャンスを掴む。外野へのフライで二塁走者がタッチアップをして三塁で更にチャンスを広げたかというところでアウトカウントを間違えて一塁走者が飛び出していて一塁に戻れず併殺という形になりチャンスが潰える。

そしてピンチを凌げばチャンスが来るのが野球。

連打などで和歌山東が勝ち越し、その後も攻撃の手を緩めず一挙7得点で大きく突き放す。

そのウラ、二死から倉敷工の福島主将が執念のヘッドスライディングでの内野安打から1点をもぎ取るも反撃はここまで。

野球には流れがあるんだな、と感じさせる試合を和歌山東が制しました。

最後の方は和歌山東は「青のプライド」、倉敷工は「サウスポー」とチャンステーマがずっと流れていました。

この試合で印象的だったのは和歌山東の継投。8回のピンチの場面で麻田投手から田村投手に継投しピンチを切り抜ける。麻田投手は二塁、次の打者の時遊撃へ、そして9回また麻田投手は投手へ。延長に入ってまたピンチの場面で山田投手へ。この時麻田投手は右翼に回る。

あれれ?こんなにいろんな守備についてよかったんだっけか?

この辺りのルールがまだわかっていない。

麻田投手の守備変更はこんな感じ。

 投手→二塁→遊撃→投手→右翼手

でも大胆な守備交代をするチームというのが私にとってはツボでした。

和歌山東、初勝利おめでとうございます!


倉敷工は開会式での選手宣誓も素晴らしかったし最後の意地の1点も良かったです。打撃のチームということでしたが今日は発揮できず。夏に向けて頑張ってください。

あとは、応援団のお揃いのお手製の帽子が物作りの学校らしくて良きでした。


◾️第3試合:九州国際大付3x-2クラーク記念国際(延長10回)

2試合連続の延長戦をサヨナラで九国が制しました。

序盤は塁を賑わし取って取られての試合になるかと思ったら2-2の同点後、試合は膠着。3球で終わる回などもありあれよあれよという間に終盤に。

8回ウラに九国が無死で走者を出し四番の注目の一年生スラッガー・佐倉選手に回るも打ち取られ無得点に終わり、2-2のまま今大会2試合目の延長戦へ。

延長10回ウラ、九国が一死一、三塁の絶好の場面を作って再び回って来たのは一年生の佐倉選手。初球だったかを打って浅い左翼へのフライで三塁走者が思い切ってスタート、九国がサヨナラ勝ちを決めた。

安打こそ出なかったものの、試合を決めた佐倉選手、さすが四天王の一人だ。

クラーク国際の2回からリリーフした辻田投手は強力打線の九国相手に11奪三振、九国の香西投手は4回以降走者を出していなかったのではないだろうか。両投手の好投で締まった素晴らしい試合になりました。

あと九国の遊撃手・尾崎選手の再三の好プレー、クラーク国際の中堅手・新岡選手のダイビングキャッチも素敵でした。

ちなみに尾崎選手、好きな食べ物は「お母さんの生姜焼き」だそうだ。

隣の毛利選手は「母の作ったカレー」。2人で合わせたのかしら?とちょっと微笑ましくなりました。


ブラバン的にはクラーク国際はIPUが演奏。これがまたカッコいいのだ。創志学園とかそうだったと思うが、キン肉マンとか素晴らしい。最後の方に演奏したドリフも良き。

曲名がわからなくなったらツイッター開けば誰かしら呟いてくれているので高校野球ファンはすごいと思いました。

九国は野田選手の時にハッピーバースデーを演奏。野田選手は昨日誕生日だったそう。順延にならなければ試合当日が誕生日だったのね、惜しい!

録音では曲数制限があったような気がしたので(去年のセンバツは10曲だったっけ?)なかなか入れづらいだろうと思うと、ハッピーバースデーは生ならではの応援なのかもしれない。


本日の結果。



生のブラバンも帰ってきて、昨日マンボウ明けるということで22日から入場者数の制限も撤廃されると発表された。

だいぶ「当たり前」が戻って来つつあることを感じる。


いよいよ始まった春のセンバツ。

楽しみます。


今更ながら報知高校野球さんにトーナメント表があったので活用しようっと。