第89回センバツ高校野球大会-第12日目- | Mの独り言

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高校野球好きなシンガーソングライター藤川麻理麻(ふじかわまりお)の日常生活のちょっとした出来事を綴っています。

  センバツも決勝戦。
  決勝戦が順延になったのは84センバツ、大阪桐蔭が優勝したとき以来です。
  こういうのって優勝の伏線になるんだよねー。
  1日順延で4月になりました。土曜日ということもあり、見られなかったはずの人が見られるようになったのかな、とか思いました。

  ところで、準決勝を録画で見ていて、やっぱり現地で観戦するのと中継(録画)を見るのは全然違うなあ、と思いました。
  報徳学園の永山くんの最後の当たり、いい当たりだった。「よく打った、よく守った、紙一重の差」の小野塚さんの実況は名言ですね。
  小野塚さん、高校野球の実況はこれが最後だったと聞いて泣きそうですが、土曜日の朝の「助けて、極め人」に出演されるそうですが(毎週録画することにした)、高校野球の実況に小野塚さんがいないなんて!!辛すぎる。
  報徳学園のチャンステーマ、「サンバ・デ・ジャネイロ」(「アゲアゲほいほい」)の掛け声、正確なのはわかりませんが、多分「こいよこいよ」→「アゲアゲほいほい」→「もっともっと」ですかね(今日、履正社のを聞いて予想)。
  秀岳館のチアがピョンピョン跳んでいた曲は幸地の「SEE OFF」だと思われます。


  さて、決勝戦です。

  大阪桐蔭が初回先頭打者本塁打で先制パンチ。
  これで大阪桐蔭が勢いに乗ります。
  ちなみに、センバツでの先頭打者本塁打は87回の宇草(常総学院)が大阪桐蔭戦で打って以来かな?今年無かったよね?
  2回の表でも大阪桐蔭本塁打で突き放す。
  おやおや、大阪桐蔭ペースにこれはなりそうだなという予感がします。
  5回終わって履正社無安打。
  今大会のテーマを「大熱戦」と「予想外」としていたのですが、決勝戦でのノーヒットノーランという最大級の予想外が起こるんじゃないかとヒヤヒヤしました。
  もちろん履正社がこのまま終わるとも思えなかった訳ですが、野球の試合は強いから勝つ、とか打撃がいいから点がとれる、とかそういう単純なものではなく、流れが悪ければ、負けるし点だって入らない。そういうびっくりすることが起こる可能性がなくはないのである。
  5回終わっての私のコメント(写真)。
  「大阪桐蔭2HRでリード。HR以外にもヒットがあるので優勢か。→しかも6回1番から」
  「履正社はまだノーヒット。巻き返しなるか。」
  「両チームフライアウトが多い。」
  基本的に高校野球で本塁打だけの得点で勝つことはほぼないと思っています。
  88夏の和智辯×帝京。この試合で和智辯は8回終わって8-4とリードしますが、8点が全て本塁打での得点。その後、9表に帝京に8点奪われ逆転され、そのウラに5点取って勝つというすごい試合だったのですが(この試合は球場で見た)、何か、本塁打だけじゃ勝てないんだなって思いました。
  この試合については昔詳しく書いたので割愛。
  さて、6回が一番からの攻撃ということで流れはやっぱり大阪桐蔭。この一番の藤原が2打席連続の本塁打。ありゃま、どうした、竹田!?その後のピンチは凌ぐものの、防戦一方というか・・・。
  6ウラに履正社待望の安打!ノーヒットノーラン回避でほっと一安心。しかも無死三塁。しかも一番に打順が戻るチャンス!!ここを生かせない。大阪桐蔭も凌ぐのです。
  試合は8ウラまで進み、このまま終わっちゃうのかなあ、なんて感覚もありつつ、ここでようやく履正社打線が繋がります。
  一死から一番の石田の内野安打。代打の白瀧は二飛に倒れて二死になるも三番安田、四番若林、五番濱内の連打で同点にします。
  これはこれはまさかの延長もあるか?と思った9表。大阪桐蔭の先頭、坂之下が安打で出塁この流れはあまりよくない。犠打で1点を取りに来る。投手・徳山に代えて西島、次の回から根尾がマウンドに行くのねー、と思ったところで代打西島のダメ押し2点本塁打。これで終わらない、藤原安打、根尾の安打(ファウルギリギリの打球で、捕ると犠飛になってしまうから捕りにいくのを躊躇したらポールに当たる不運な当たり)が適時打となる。更に2本の安打が出る。竹田が降板となる。
  9ウラ、根尾がマウンドに。ストライクがなかなか入らず、2四球を与えるも石田が遊ゴロ併殺に倒れ、試合終了。
 
  大阪桐蔭が5年ぶり、2回目のセンバツ優勝です。
  春夏合わせて6回目、決勝戦で多分敗けがないのじゃないかなあ。


  大阪桐蔭の優勝の伏線はありました。
①優勝した84センバツでも決勝戦が順延になった。
②優勝した84センバツでも決勝戦の相手が神宮大会覇者。
③優勝した時も主力メンバーを欠いていた。(84センバツでは四番の田端が初戦で死球を受けて骨折、今回は大会前に正捕手がケガで記録員)
④86センバツで準優勝した履正社は決勝戦で関西勢の龍谷大平安に負けた。
⑤私が大阪桐蔭ノーマークだった。

  と、まあ、過去のデータに照らし合わせると意外と優勝の伏線なんかが見えてくるのが高校野球だったりします。


  何はともあれ、大阪桐蔭、優勝おめでとうございます。
  履正社、立派な準優勝でした。

  大阪桐蔭の西谷監督は今回のチームは大事なところで勝てなかった、だから勝ちにこだわると言ったそうです。まさにそうなりました。
  西谷監督は流れを読む力とかありそうですね。今日もポイントになる選手を当てていましたし(藤原選手と誰だっけ←大事なところ忘れるなよ)。
 
  履正社は本当にいいチームでしたね。
  「強力打線」と言われましたが、私は安定した守備に魅力を感じました。5試合で1失策は素晴らしいです。
  大阪桐蔭も守備が堅くてなかなか外野にゴロが転がらなかったですね。
  今日も両チーム無失策でした。
  どちらのチームも堅守でしたね。  



  閉会式での珍事。
  高野連の副会長が出場校の名前を何度も間違う。
  「福岡大大濠」を何回も「ふくおかだいだいごう」と言い続け、観客がざわついていた。
  いい試合のあとでこれはないぜ、思わず笑ってしまった。(ちなみに「不来方」は読めた)
  「福岡大大濠」に関してはうちの兄も「ふくおかだいだいごう」と言っていましたが、確かに知らない人は読めないよなあ。私も最初は「ふくおかだいだいごう」って読んだと思う。
  でも高野連の副会長が間違えたらダメでしょ!こんなに話題になった高校、何度も聞いたでしょ?2回目くらいで誰か教えてあげてほしかったわ。

  そして、応援団賞。
  最優秀賞は中村高校。今年も21世紀枠、四国からでした!万歳!
  優秀賞は、作新学院、多治見、大阪桐蔭(去年も優秀賞獲っていた気がする)、智辯学園、創志学園。
 

  さてさて、89センバツは今日で全日程を終えました。
  今大会は私が応援した高校は尽く負けました。疫病神すみません。
  ただ、甲子園でこれだけのユニフォームキーホルダーを買ったことは嘗てないんじゃないかな、というくらい、気になるチームが多かったです。
  好きなチームが多い大会でした。
  夏にまた戻って来てほしいと思います。
  もちろん、簡単なことではないのはわかっています。夏には夏の戦いがあります。
  少なくとも大阪は大阪桐蔭と履正社、両方出場はできない。
  今回は同じ都道府県から2校出場が多かったので、辛いものがあり、一番辛いのは福岡大大濠と東海大福岡のどちらかは絶対に出場できないということ。
  ある意味悲劇を生み出すセンバツでもありました。
  あれ?締めようと思ったのに、全然締まらなかった。


 
  本当にいろんなことがあった大会でした。
  大会序盤に設定したテーマ「大熱戦」と「予想外」。
  「予想外」はともかくとして(笑)、熱戦続きでしたね。
  こんなに熱戦ばかりの大会はもう二度とないかもしれない。
  12日間早かったようで長かった。
 
  早くも夏が待ち遠しい。
  また会いたい選手がたくさんいる。会いたいチームがたくさんある。
  そんなに甘い戦いではないと思いますが、成長した姿をもう一度見せてください。

  ステキな春をありがとう。