第89回センバツ高校野球大会-第10日目- | Mの独り言

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高校野球好きなシンガーソングライター藤川麻理麻(ふじかわまりお)の日常生活のちょっとした出来事を綴っています。

  やっぱり休養日があればいいのに、とか、今更どうにもならないことを思う。
  特に書くこともないので早速試合、いってみようー。


  第1試合  履正社(大阪)×盛岡大付(岩手)
  先攻:履正社   後攻:盛岡大付
  盛岡大付の三浦投手は普段左打席なのですが、前回は右打席だった、ということに触れていなかったので、今更ですが、触れてみました。今日も右打席でした。
  1・2回は走者は履正社の安田の安打1本のみ。試合が動きだしたのは3表。
  履正社は八番からの攻撃。安打、犠打、四球、犠打、四球で二死満塁。四番若林右飛で、先制ならず。
  4表、先頭が安打で出塁、犠打で一死二塁も左飛、三振。
  5表、三振、中飛で二死。安打、安田の当たりは二塁手の失策となり二死一二塁。若林が四球で二死満塁。暴投で履正社が先制します。意外な形での得点。濱内が四球でまた二死満塁。竹田が2点適時二塁打、筒井も2点適時二塁打で畳み掛けて一挙5点。失策が流れを履正社へと傾けた感じでしたが、暴投の1点で終わらないところが履正社の強さだと思いました。
  5ウラ、比嘉の遊飛をしっかりと掴み、須藤の投ゴロは抜けそうな当たりでしたが、グラブに当てたことでゴロになったような感じでした。
  盛岡大付は5回終わってまだ一人の走者を出していない、履正社竹田のパーフェクトピッチング。
  6表、西山は安打、石田が犠打で一死二塁。遊ゴロで二死も安田が右中間を破る適時二塁打で追加点。
  7表、濱内が安打で出塁、竹田が犠打。走者が出ると履正社犠打をきっちり決める。これは履正社の形なのですね。遊ゴロで二死二塁。片山が四球で歩き、二死一二塁。西山のいい当たりは三浦がジャンプして捕りこのピンチは凌ぎます。
  7ウラ、植田の打席。打った瞬間、という大会第16号の本塁打で、左翼手が一歩も動かなかったような打球でした。履正社・竹田のパーフェクト阻止、完封も阻止。
  8表、安田の安打で三浦が「うわー」という表情を見せたのが印象的でした。
  8ウラ、盛岡大付は2本目の安打で二死一塁。三浦代打が送られますが三ゴロ。
  9表、盛岡大付は投手が三浦から臼井に代わります。濱内安打で竹田犠打(さっきも同じ流れだったよね?)、筒井死球で一死一二塁。片山・西山の適時打で追加点。石田が死球で一死満塁。溝邉を中飛に抑えたところで盛岡大付は鈴木に継投、安田を中飛に抑えます。
  9ウラ、菜花が死球で無死一塁。本塁打の植田が遊ゴロ併殺。林が二ゴロで試合終了。
  やはり、5表の先制がこの試合の流れの分かれ目になった感じがありました。
  履正社はそれまで走者を出しながら無得点、あの失策がなければ無得点で抑えられたという場面でした。ただ、そのミスにつけこんで一気に畳み掛けた履正社の攻撃はさすがだなと。
  パーフェクトを阻止した植田の本塁打も素晴らしかったです。
  そして、履正社の竹田投手。92球、14ゴロ、2安打1失点。今日もゴロアウトが多い。ゴロアウトが多いということは、守備がいいのです。ここまで3試合、無失策です。
  ベスト4一番乗り。
  履正社8-1盛岡大付。


  第2試合 報徳学園(兵庫)×福岡大大濠(福岡)
  先攻:福岡大大濠   後攻:報徳学園
  昨日引き分け再試合の福岡大大濠は三浦投手が先発を回避しました。福岡大大濠はずっと三浦投手が投げていたので初めて投げる投手、ということになります。徳原投手、責任重大。
  八木監督は「打ち合う試合にする」と言ったそうです。
  1表、報徳学園の西垣投手は空振り三振、空振り三振、見逃し三振の立ち上がり。
  1ウラ、四球で出塁した永山が盗塁で一死二塁。片岡も四球で一死一二塁。重盗で一死二三塁。篠原の当たりは差し込まれたものの野手の間に落ちて報徳学園が先制。ここで福岡大大濠はリリーフに備えて先発を外れた西に継投。西は1球で遊飛に打ち取り、池上も二飛。
  2表、西垣は2奪三振、ここまで5奪三振。
  3表、先頭の斎藤の当たりは深い遊ゴロ。遊撃手、よく追いついたし、よく投げた。西が初安打も久保田三ゴロ。
  3ウラ、一番からの攻撃。小園が左前安打、永山は犠打、ではなく打って左前安打でスタートを切っていた小園が三進。片岡の右前安打で小園が返ってきますが、右翼手平野の好返球で永山は三塁でタッチアウト。篠原はライト線の適時三塁打、神頭は投ゴロ、池上の適時打で4点目。
  この回の珍プレー。ファウルボールを追いかけた野手が勢い余ってフェンス?まで走って手をついて止まったものの、グラブがフェンスの後ろに落ちちゃった。
  4表、二死後、東死球、稲本四球、仲田死球で二死満塁。この回報徳学園は2回の守備のタイムを取ります。斎藤は3ボールになりましたが二ゴロ。
  5表、樺嶋は遊撃手小園の横を抜けるクリーンヒット。西が犠打。小久保の当たりは好守小園の失策で、報徳学園、この大会初めての失点。暴投があり一死二塁。平野が四球で一死一二塁。古賀は3-2になりながらハーフスイングの空振り三振、東を遊飛に打ち取ります。
  5ウラ、永山は左飛も片岡がセンターに抜ける安打で篠原三塁線を破る安打を好走塁で二塁打に。篠原はここまで二塁打2本に三塁打1本。神頭のスクイズが空振りになるが暴投となり三塁走者が返ります(後に重盗に記録訂正)。神頭適時打で更に追加点。次の池上は西の好フィールディングで併殺になります。
  6表、稲本が安打で先頭が出塁。仲田は遊飛になるも斎藤が安打で一死一三塁。樺嶋は一二塁間を抜ける当たりで1点返します。西の投ゴロを併殺でこのピンチを切り抜けます。
  6ウラ、福岡大大濠は捕手の古賀がマウンドに上がります。長尾が安打で出塁、犠打一死二塁。西垣が三振も小園が右中間の適時二塁打で1点追加。永山三振。
  7表、二死から古賀・東の連打で二死一二塁。報徳学園は三塁手の池上に継投します。稲本の適時打で1点返します。
  8ウラ、二死からキャプテン岡本の大会第17号の本塁打で突き放します。ライトのポール際の本塁打。
  9表、一番からの攻撃。久保田一邪飛。平野の遊ゴロ、古賀の一二塁間に抜けそうな当たりを二ゴロにして試合終了。
  福岡大大濠の三浦投手の回避は正解だったと思います。昨日福井工大福井も摺石投手を登板させていないし、ここで壊してしまってはいけない。
  今回感じるのは二番手以降の投手の大事さです。
  一人で投げさせているといざというときに経験のない投手が登板することになります。
  そう考えると、今日、福岡大大濠は徳原投手、西選手、古賀選手が投げたのはいい経験になったと思います。
  今大会見ていていい例は滋賀学園だと思いました。エースが投げられない分、3人の投手が投げましたがいずれもいい投球していました。これは自信になるし、これからも楽しみですねよ。
  あと、三浦投手を登板回避したことで打線が燃えたと思います。報徳学園の西垣投手と池上選手に抑えられたけど。
  報徳学園は機動力が使えるチームなんですね。重盗とかね。
  4表に西垣投手が四死球を出して満塁になった時、伝令が出ましたが、その時、1回目は「楽しめ」2回目は「何とか抑えろ」と言われたそうです。選手と監督の関係が見えて面白いですね。
  報徳学園8-3福岡大大濠。


  これで準決勝の第1試合は去年のセンバツと同様に近畿同士の対戦となりました。
 

  第3試合  健大高崎(群馬)×秀岳館(熊本)
  先攻:秀岳館   後攻:健大高崎
  複数投手を擁する両チームの先発は健大高崎が伊藤、秀岳館が川端。
  1表、半情は遊ゴロ、初先発の竹輪は初球を叩いてジャンプした遊撃手のグラブに当たる当たりで出塁、三番木本は大会第18号の本塁打で秀岳館が先制します。廣部二ゴロ、石井遊飛。
  1ウラ、秀岳館は早くも守備変更。石井に代えて赤坂が右翼に入ります。山下が左翼。
  一番安里が中前安打で出塁、小野寺三振で一死一塁。から安里が盗塁を仕掛けます。タイミング的にはアウトだったものの後ろに逸らしてしまい、安里は三塁へ(記録は捕手の失策)。山下・渡口は三振で健大高崎得点ならず。
  2表、山下が安打で出塁も犠打がフライトなり一塁走者も戻れず二死。幸地三振。
  2ウラ、高山三振で安里の後は4連続三振。二ゴロ、三直で三者凡退。
  3表、半情はライト線への安打で迷わず二塁に行き、竹輪の安打で一死一三塁。木本の犠飛で秀岳館が追加点。
  3ウラ、伊藤が四球で歩きます。大柿は投手の足元を抜く中前安打で一死一二塁。安里の犠打を川端の好フィールディングで三封。小野寺三振。山下の中前安打で二塁手が本塁をつきますが、中堅手・藤本の好送球で本塁タッチアウト。
  ここで秀岳館のアルプスリポート。半情選手の弟が登場。
    何で野球を始めたの?→お兄ちゃんが甲子園に出たからです。
    お兄ちゃんどうですか?→かっこいいです。
    高校生になったらどこで野球したい?→秀岳館です。
  実況が「期待通りの答え」と言ってしまいました。それは言わないであげようよ(笑)。
  4表、赤坂三振、山下四球、好返球の藤本右前安打で一死一三塁。幸地三振、川端が2点適時二塁打。半情も詰まらされながら右翼手前に落ちる適時打。ここで健大高崎は投手が竹本投手に代わります。秀岳館も2安打の竹輪に代えて背番号14の渡辺。右中間を破る適時二塁打。牽制アウト。
  4ウラ、竹本が四球で出塁も左飛、セーフティバントが捕飛。
  5ウラ、川端、三者連続三振を奪います。
  6表、山下が中前安打、藤本死球で無死一二塁。幸地が一飛。二塁走者の山下が三塁へ到達。川端の二ゴロで山下が返ります。
  6ウラ、先頭の小野寺が投手の頭を超えて遊撃の前に転がるセーフティバント。遊撃手投げるのを諦める足の速さ。小野寺盗塁で無死二塁。遊ゴロ送球間に小野寺スタート、三進。タッチを掻い潜ります。パスボールで小野寺生還。渡口は三振に倒れ、竹本に代打。初戦代打本塁打の上野は左飛。
  7表、健大高崎の投手が小野に代わります。
  渡辺遊飛。木本は左前安打、廣部の時に盗塁死かと思われましたが(球審もアウトのジェスチャーをする)、廣部が四球で一死一二塁。赤坂犠打で二死二三塁。山下四球で二死満塁。二塁走者が飛び出し、捕手が二塁に送球した時に三塁走者が本塁を狙うもアウト。
  7ウラ、大越三振、今井は中前安打、伊藤の代打・永渕は三振、今井盗塁で二死二塁。大柿は左前適時打、送球間に大柿が二塁にいき、二死二塁。安里は一塁への強い当たり。一塁手につかず二死一三塁。盗塁。二死二三塁。小野寺三振でスリーアウト。
  8表、一死から幸地が安打で出塁、川端の犠打が二封になり二死一塁。半情見逃し三振。
  8ウラ、山下レフト線への安打で出塁、渡口は左直で一死一塁。小野の三ゴロで一塁に送球間に山下が三塁を狙うもタッチアウト。この時走者の山下と三塁のベースカバーの半情が交錯。避けようとした山下のヘルメットが半情の顎にぶつかったらしく半情は起き上がれず担架で運ばれます。山下も交代となります。
  9表、山下が退いたことで一塁に片倉、二塁にケガの主将湯浅が入ります。ここで湯浅が出てくるというのが何か泣けてくる。
  渡辺が二塁打で出塁。木本中飛、廣部遊ゴロで二死三塁。赤坂の適時打で追加点。山下も安打で二死一二塁も藤本見逃し三振。
  9ウラ、秀岳館の遊撃手は半情から橋本へ。
  一死から今井が四球を選び出塁。湯浅は代打が送られます。まだ打撃はできないようで。代打山口は三振。盗塁で一死二塁。大柿は一ゴロで試合終了。
  秀岳館は3季連続のベスト4。
  健大高崎はらしさも見せてくれました。
  秀岳館は川端が完投。13奪三振です。
  秀岳館のすごいところは健大高崎に対して牽制をほとんどしなかったところだと思います。「惑わされないぜ!」ということだと思います。健大高崎は5盗塁成功だったそうです。
  秀岳館9-2健大高崎。
 

  昨日引き分け再試合をしたチームは両チーム共敗れました。
  疲れもあったかもしれません。
  そういえば、2回戦で引き分け再試合をして優勝した高校というと、10年前の89夏の佐賀北だなあ、ということを思い出しました。

  これで、ベスト4は近畿と九州のみになりました。


  第4試合  東海大福岡(福岡)×大阪桐蔭(大阪)
  先攻:東海大福岡   後攻:大阪桐蔭
  東海大福岡の遠藤は今日、3月29日が誕生日ということです。おめでとうございます!
  大阪桐蔭の先発は徳山。東海大福岡は清水がケガの影響でスタメンを外れ、二番に大鶴が入ります。
  2ウラ、大阪桐蔭の四番の山本が右翼手の頭を超える三塁打で出塁。無死三塁のピンチを三振、遊ゴロ、一飛で凌ぎます。
  3表、二死から安田が中堅手の頭を超える二塁打で出塁。今日も打ちます。暴投で二死三塁。有安四球で二死一三塁。大鶴はいい当たりの中飛。
  3ウラ、泉口の当たり右翼と二塁の間に落ちず、二飛。右翼手は今日初先発の古賀選手。二塁手の大鶴選手は「慣れていないだろうから自分がカバーする」と言ったそうです。そんな大鶴選手も清水選手の負傷があって過去2試合は途中出場。頼もしいぜ!徳山三振、藤原二ゴロ。
  4表、北川三ゴロ、遠藤三振、星野が左前安打で出塁も佐田が三振。
  4ウラ、右翼手が古賀から中山に代わります。
  中川が左翼手の前に落ちる安打で無死一塁。根尾は三振、中川盗塁死(三振ゲッツー)。
  5ウラ、東海大福岡の左翼手前原に代わります。
  福井は左飛、山田の遊撃手へのゴロ追いつけずに内野安打。坂之下は中飛も泉口のライト線への三塁打で大阪桐蔭が先制。
  6表、東海大福岡は一番からの攻撃、有安は遊ゴロ、大鶴はセンターに抜ける安打、北川は右飛、遠藤が四球で歩き二死一二塁も星野三振。
  6ウラ、大阪桐蔭も一番からの攻撃。中飛2つと投ゴロ。
  7表、三者凡退。
  7ウラ、山本が安打、犠打で一死一二塁。山本盗塁で一死三塁。山田の適時打で大阪桐蔭が追加点。坂之下の当たりは高く打ち上げ野手の間に落ちる安打で一死一二塁。泉口は一飛に取るものの、徳山の左前適時打。本塁への返球は間に合わず、惜しい!
  8表、安田の抜けそうな当たは三ゴロ(惜しい)。有安は空振り三振。大鶴は一塁への緩いゴロ。執念の内野安打。代走に負傷の清水。清水は盗塁を決めます。北川四球。遠藤の当たりは左翼手の頭を超える当たりで2点を返します。バースデー適時打!おめでとう。星野は一ゴロ。
  8ウラ、大阪桐蔭中川の速い当たりを一塁手失策。根尾は左翼手と遊撃手の間に落ちるラッキーな安打で無死一二塁。犠打で一死二三塁。犠飛で大阪桐蔭追加点。
  9表、佐田の代打に主将の大久保が送られます。空振り三振。前原は三飛。国武は大きな中飛。最後安田に打順は回って来ませんでした。
  東海大福岡、いいチームでした。2回戦、準々決勝と強豪校と当たったけど、互角に戦いました。これはいい経験ですよね。
  夏も応援したいチームですが、福岡には福岡大大濠がいるから、どっちも応援したい、悩むわぁ。群馬も前橋育英と健大高崎、どっちも応援したい。センバツの悩ましいところです。←知るかよ
  この試合のポイントは4ウラの三振ゲッツーで東海大福岡にいい流れが来たところで、三者凡退に終わって、逆に大阪桐蔭が5ウラに先制したところだと思う。これで大阪桐蔭が流れを持ってきた感じがしました。
  ただ、最後に東海大福岡は0で終わらなかったのが良かったと思いました。
  一つ残念だったのは東海大福岡の東海コールの「T・O・K・A・I」の後に何と言っていたのかの謎が解決しなかったことです。「東海福岡校」か「東海福岡、オー」かなんかそんな感じなんだけどなあ。
  大阪桐蔭4-2東海大福岡。
 


  今日は第4試合以外、スコア上はワンサイドゲームでしたが、内容的にはそんな感じがしませんでした。
  テンポが早く、4試合で18時前に終わりました。



  明日はいよいよ準決勝。
  ここまで早かったなあ(しみじみ)。

  履正社(大阪)×報徳学園(兵庫)
  秀岳館(熊本)×大阪桐蔭(大阪)

  近畿3校、九州1校、だいぶ西に偏りました。去年も近畿と四国と九州だったので、センバツは西が強いみたい。 明日は甲子園に出向く予定ですが、チケットが買えるか心配です。
  履正社は、さすが秋のチャンピオン。竹田投手の安定感と打線、でも何より守備。3試合無失策は素晴らしい。
  報徳学園は、気持ちですよね。永田監督の勇退を優勝で飾ろう、という気持ちが伝わります。
  秀岳館は打線が良くて、機動力も使えて守備も良いですよね。投手も、今日は川端が完投したお陰で田浦を温存できた。ただ、心配は半情。一番で遊撃手の半情が出場できなくなると痛い、かもしれない。
  大阪桐蔭は王者の風格。隙がない。

  決勝まで勝ち進むのはどこか、ドキドキが止まらない!