Tちゃんは初めてのピティナ挑戦で、大変なことがたくさんありました。
課題曲が出てからしばらくは、レッスンのときも眠たそうにしていることが多く、正直、私の言っていること、全然伝わってないなあと感じることが多かったです。
お母様もそれに気づかれていて、なんとかしようと試行錯誤されていました。
そして、予選が近づいてきてやっと、少しレッスンが軌道に乗ってきました。最初の予選の、直前のレッスンで、「Tちゃん、この演奏が出てから、先生あと1ヶ月はほしいんよ。わかる?」とお話しました。
そして1回目の予選は、たくさんのミスがあり、テンポも途中から走ってしまい愛媛県支部賞という結果でした。
そこから、今のままではダメだとお母様ともお話をして、今まではTちゃん、お母様、お兄ちゃんがレッスン室にいらっしゃる状態でレッスンをしていたのですが、お母様にビデオを置いてもらい、Tちゃんと私の一対一のレッスンに変更しました。
そして環境が変わっただけではなく、Tちゃんの気持ちも、大きく変化していました。
私の言っていることをちゃんと全部分かろうとしてくれるようになりました。そして、自分の演奏をしっかり耳で聴いて、何が良くて何が良くなかったのか、ちゃんと自分で分かるようになりました。
それでも、お兄ちゃんのレッスン時間も少しもらって、1時間ほどレッスンして、2曲とも納得いく演奏が出るのは1.2回でした。良い演奏とはどういうものなのかというのが分かるようになった分、本人も大変だったと思います。
そこから本番前日まで、本当によく頑張っていました!
そして本番当日のレッスン、
「すっごい良いやん!上手!!」
思わず拍手しました
何度弾いても落ち着いて、しっかり自分で考えている、意思のある演奏をするTちゃん。
私はTちゃんの成長に、胸がいっぱいになっていました。
「まだコンクールは終わってないけど、もう先生は、Tちゃんがここまで成長できたこと、1回目の予選からここまで頑張れたこと、もうそれだけで大満足!あとはTちゃんが納得いく演奏ができれば、それで良い」と伝えて、レッスンを終えました
そして本番も、ちゃんと本人の納得いく演奏が出来たようで、夜になって結果が出ると、しっかり予選通過、優秀賞をいただいていました
そしてなんと9.0を付けて下さっている先生もいらっしゃって、Tちゃんはとっっっても嬉しそうでした
愛媛で行われる最後の予選だったので、レベルも高かったと他の先生からお聞きしました。
そんな中、ちゃんと自分の表現が出来、しっかり舞台を終えられたこと、本当によく頑張りました。
私としては正直、ここまで頑張れて、ここまで成長出来たことが、なにより大切なことだと思っていたのですが、Tちゃんのすごく嬉しそうな声を聞いて、あ〜やっぱりちゃんと努力が結果となってついてきてくれて良かったなと感じました。
これで味酒教室の生徒さんのピティナ予選は終わりました
4人とも本当によく頑張りました!
みんなで本選も頑張ろうね
原嶋春菜