小学校2年生のときに他の教室からかわってきた生徒さんが、今まで、バロックの勉強をしてこなかったので、プレインベンションを弾いてみたいと、お母さんから申し出がありました。
せっかくだからバッハコンクールの3~4年Aコースに出てみましょうということになりました。
小学校4年生の生徒さんが来年ピティナのC級になるからバッハコンクールBコースにインベンションで出て、勉強しておこう。ということになりました。
小学校6年生の生徒さんが来年ピティナのD級に出るので、バッハコンクールBコースにシンフォニアででることになりました。
3人が、譜読みができて、細かいところまで進んだところで、
小学校5年生のYちゃんから、来年ピティナでインベンションを弾きたいから、バッハコンクールBコースにインベンションで出たいと申し出がありました。
私は「間に合わないと思います。」とお断りをしたのですが、「がんばって練習します。」と言われるので、一応了承しました。
レッスンが終わって、「どうしよう。」と思っていたとき、ふと、高松予選は確か
1ヶ月先だったと思いつきました。
早速、高松なら間に合うかもしれないとメールしました。
お母さんは一応高松も申し込みをします。と言ってくださいました。
「2年生の弟さんも一緒にでたい。」と言われました。まだ学年が低いから、弟さんは松山予選で間に合うだろうということで、松山予選だけ申し込みをしました。
みんなで5名出場です。
松山予選の日は、ピアラコンクールもあり、朝からレッスンが大変でした。
5年生のYちゃんは、ポリフォニーがいまいちつかめてなかったり、ノンレガートの切り方が思うようにいってなかったりしましたが、なんとか間に合ったかな~と思って送り出しました。
みんなから続々と結果の発表が送られてきました。
ドキドキしながら、メールを待ちました。
どんどん全国大会行きが決まっていきます。
あとは、Yちゃんだけ。
残念ながら、「奨励賞でした。」とメールがありました。
5名中4名、全国大会入選です。最高9.4まででました。
それから3週間、Yちゃんはとても明るく前向きに努力しました。
弾き込んでいくと、だんだん音もまとまってきてゼグエンツもだいぶうまく表現できてきました。ノンレガートもほどよくできるようになりました。
高松予選に出発する前にレッスンに来たYちゃんは、にこにこ明るくレッスン室に入って来ました。
「いい笑顔してるね!きっとうまく弾けるよ。」
と言って送り出しました。
あとの4人が全員全国大会入選を決めていたので、なんとしても入れてあげたい。
そう思って祈っていました。
メールがきました。ドキドキしながら開くと
「優秀賞です!」と書いてありました。
バッハコンクール、5名、全員全国大会入選です。
最後まであきらめず頑張ったYちゃん、おめでとう。
よく頑張ったね!
みんなも良くがんばりました。
