Kちゃんの成長 御幸教室 | 竹本(御幸教室)原嶋(山越教室)音楽教室♫愛媛県 松山市にある親子でしている2つのピアノ教室です♪http://www.t-piano.com/

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Kちゃんは引っ越しのため、私のところにピアノを習い来ることになりました。ご近所さんです。

それは、小学校2年生の冬だったと思います。
音符の長さや名前も知らず、音符が読めないうえに、タッチもしっかりしてなくて、練習の習慣もありませんでした。
楽しくピアノを弾くには音符が読めるようになることが大切だと思い、ソルフェージュに力を入れました。


最初の発表会は、ホールで音が響かず、本人もあまり納得のいく演奏ではありませんでした。

発表会が終わって、今までの教則本を全く変えることにしました。自分の力で音符を読まないと力がつかないと思ったからです。
赤バイエルの1番から、バスティンの1番から!
本当に1から出直しでした。

簡単なので、どんどん読んでどんどん合格します。楽しいし、ピアノを弾く基礎が固まってきました。

ちょうどグレンツェンのコンクールの課題曲が出たので見てみると、Kちゃんがちょっと前に合格したバスティンの「おばけ」でした。


コンクールがきっかけになってたくさん練習するようになったらいいなと思い、出てみないか聞いてみました。


「出たい」と言うので、コンクール初挑戦しました。

表現力をつけるいいきっかけになりました。

予選の結果は金賞!
Kちゃんは、大喜びでした。
でも、本選、西日本大会は上手く弾けず、準優秀でした。
悔し涙!!
多分、金賞を取ってから色々考えるようになったのだと思います。

今年はピティナに初挑戦!

バロックと近現代の弾き方が分からず、毎週泣きながら帰って行きます。
でも、Kちゃんのえらいとこは、また、笑顔でレッスン室に入って来ること!

お父さんは東京で単身赴任。お母さんはお仕事をされている上、4人の子供さんのお世話がとても大変なんです。
そんな中、Kちゃんが泣いても、ちゃんとフォローして見守ってくださいました。

どんなにできなくても、「がんばれ!がんばれ!」って応援されてました。
「ごめんね!お母さんは音楽のことが全くわからんけん、応援することしかできんのよ」
って言われてました。

いよいよ愛媛1の予選の日。結局私が言うこと100パーセントはできず、本番をむかえました。

「でも、コンクールの練習のおかげで、相当上手くなったよ!思いっきり弾いておいで!」

と送り出しました。

本番は音が会場の後ろまで飛ばず、音がぬけたところろもありました。

あー無理かなー

と思っていたら
「先生、まさかの奨励賞でした!」とメールが届きました。

「えー!すごい!」と思いました。
2年生のとき、うちに来たときは、まさか、コンクールに出るようになるとは思いませんでした。そのKちゃんがピティナで奨励賞!

でも、ここで誉めたらだめだと思い、「奨励賞って優秀賞に1点たりんのよ!おしい!」と返事しました。
まだ今治予選が残っていたからです。

「あと1週間で先生の言うとおりに弾くようにしよう!」
とレッスンしました。

結局、どうしてもできない所があったのと、音がでるようになったものの、少し深みにかけてます。

今治予選でも、少し音ぬけがあったようです。

結果は奨励賞。

「今度は誉めてあげなきゃ!よくがんばったから!」
そう思った私は、Kちゃんの頭をなでまくり、ハグして、「ようやった!ようやった!えらい!えらい!」と誉めました。

お母さんも、Kちゃんも泣き笑い!

いつも思うのです。結果じゃない。プロセス。
この経験がきっと彼女の生きていく上で大きな自信になったと思います。

今日からブルグミュラーを早く終わらせようときっと練習をはじめると思います。

5年生の間ピティナはお休みして、たくさん教則本を進み、バッハも勉強しようねと約束したから!

Kちゃん、がんばれ!


竹本喜代美