Mちゃんは、未熟児で生まれました。何度も、命が危ないと言われ、でも生き残ってきました。
いろんなハンデがあります。手足が自由に動きにくい、運動神経が上手く働かない、目が悪くて、コンタクトやメガネをしても楽譜を読むのが困難です。
だけど、ピアノが好きで、がんばっています。
先週、大阪で目の手術をしました。痛みの伴う検査や治療も、騒がず、ぐっと我慢して耐えていたそうです。
去年のピティナではB級予選奨励賞、今年は、ピアラコンクール親子連弾部門で全国大会に入選しました。
生活事態が精一杯のMちゃんが、コンクールに出るのは大変だったと思います。本当によく頑張ったと思います。
先週のレッスンで、
「Mちゃん、タッチが良くなったね~、鍵盤掴むコツが分かったんじゃない?コンクールに出て、テクニックついてきたよ」
というと、こっちを向いてニコッと笑ったんです。
人前で感情を表すのが苦手なMちゃんが笑ったんです。
これから先、ピアノがMちゃんの自信になるようにするには、どうしたらいいか、考えないといけないと改めて思いました。
コンクールだけではなく、何か歩いた軌跡が残せるようなことを考えていこうと思いました。
Mちゃん一緒にがんばろうね。
生き残ってくれたから会えました。この出会いを大切にしたいと思います。
竹本喜代美