怖いのは病気じゃない | ふんわりふわふわ雲のように
胸の痛みで目が覚めた。
午前2時8分。

2時9分ニトロを1錠舌下に入れる。
時計を眺めながら、痛みが治まるのを待つ。
2時14分ニトロ2錠目を舌下に入れる。

痛みが治まらなかったら、5分毎に1錠ずつ3錠まで。
15分治まらなければ救急車を呼ばなきゃいけない・・・。

ええー、治まらない??

2時19分、3錠目のニトロを舌下に含むj。

痛みは弱くもならない・・・。
脂汗をかいている。

ああ、でも私、怖がっていない・・・。

痛いけれど、発作の時間やニトロを服用した時間をメモして。
MOMOちゃんの餌はあと2回は自動ででることを確認して。

着替えようとしている。
着替えるって、病院から帰ってくるときのことを考えているから。

携帯もって、お財布もって、カギもって。

2時21分、ああ、抜けた!
痛みが消えるとき、肩から抜けるようにすっと楽になる。
何事もなかったように治まる。
救急車呼ばなくて済んだ。
良かった、

発作を起こしながら考えていたことって、MOMOちゃんのえさや、救急車を呼んだときの帰ってくる服の心配、診察券や保険証やカギの心配だけ。

先週、会社のビルのロビーで発作を起こしたときのことを思い出す。
警備員さんが駆け寄ってくれて、救急車を呼ぶかと聞かれたので、とりあえず、会社の上司を呼んでくれるよう頼んだ。
総務部長が降りてきてくれた、手には私が渡した発作の時の対処法の紙。
警備員さんやら受付嬢やら、通りかかった同僚やら・・・
大騒ぎになるのが嫌で怖かったんだ。

怖かったのは、人に迷惑をかけること。
だから、家で発作を起こしても怖くない。

でも、救急車はいろんな人に迷惑をかけるから嫌だな。

「迷惑をかけてもいい・・・」
ダメだ、完全拒否。

「迷惑」って言葉、普段から結構使っています。

だから、自分が人に「迷惑」かけるのを受け入れられない。
課題ですね。