いつか自分にも訪れるかもしれない現実 | 日々是茶の如し

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東北の僻地でのんびり暮らす眠眠茶の戯言集。

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3度の脳出血から、高次脳機能障害になった
山田規畝子さんの、ノンフィクションを原作にしたものです。

大学時代、最初の脳出血でモヤモヤ病になり
(徳永英明さんがかかってましたね)
医師となって数年後、再び脳出血。
高次脳機能障害が始まったそうです。

目で見たものを正しく判断できなくなり
例えば、トイレに敷き詰められたタイルが
ゴチャゴチャした変なものに見えるために
便器の方が安全な場所に見えて、足を突っ込むとか

子供を幼稚園から迎えにいってきて
公園に寄り道し、子供が遊んでいるうちに
違うことを考えたりして
子供を置き忘れて家に帰ってしまったり…

見た目には普通にしか見えないために
思い出して子供を迎えに行って
他の大人たちに怒られたり…

かなり切なかっただろうけど
いつしか、その病気とうまく付き合う方法を覚えていくんですね。

3度目の脳出血では
とうとう体に麻痺が残るんですが
絶望しつつも、明るく、前向きに生きていこうとするんです。


あと数年後かもしれないし
あと数時間後に起こるかもしれない障害。
必ずじゃないけれど、
誰もがならないとは言い切れない病気です。
夢も希望もあって、それを諦めることなく生きていく姿には
大変な病気であっても、絶望感を持たせない強さがあります。

深刻なテーマなんですが
これが漫画だったせいもあってか、すごく楽しく読めました。



面白いだけの本なら…
エ□エ□メイド、良かったです(。-∀-)ィヒ♪