読めるのですが、書くことが苦手です | 小学生相談室

小学生相談室

小学校教員歴25年!いろいろな子どもやお母さんの相談に乗ってきました。子どもとお母さんの応援団でいたいと願っています。

Q、

読めるのですが、書くことが苦手です。

どうやって教えたら良いでしょうか。

 

 

 

A、

書くことが苦手な原因は、一つではありません。

 

例えば

・形を正確にとらえることが難しい

・形を正確に記憶することが難しい

・目と手を協応させることが難しい

といったことが考えられます。

 

「目と手の協応」とは、簡単に言えば目と手を同時に使うことです。

これが苦手だと、目でとらえていても、手が思うように動かないのです。

不器用さが目立ったり、手を使う運動が苦手だったりします。

(球技やダンスなどで、ぎこちなさがあることも)

 

 

書けない子には、こんな支援が有効に働くこともあります。

 

・筆記用具は、使いやすいものにする

・マス目や罫線の入った用紙やノートを使う

・先生に相談して、漢字テストなどは大体あっていれば〇にしてもらう

・文字を覚えるときに、言葉による意味づけを行う

 

「言葉による意味づけ」の例です。

私が指導しているお子さんですが、

「朝」という字を書く時に、

「十書いて、その下に日を書いて、その下に十、おとなりに月」

・・・と唱えながら書くと、とても上手に書けます。

 

ついでに、私が使っているドリルはこちら下差し

 

しかし、これも人それぞれ。

お子さんの特性を知ることが、まずは大切です。

 

 

 

 

 

原因は一つではありません。

ですから、お子さんがどこでつまずいているのかを確認することが大切です。

 

そして、つまずきの原因が見つかったら

個別の対応が必要になります。

 

 

お母さんがこの点を見極めるのは大変なことだと思います。

学校などに相談して、必要な支援を得られると良いですね。

 

 

 

<参考>
国立特別支援総合研究所発達障害教育情報センター
「書くことが苦手な子」より、一部引用

 

 

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