車で、多少人目に付かない、公園の奥にまで移動した私達は。

車を、止めて後部座席に移動した。

ワゴン車の後部座席だから、座席をたおせば広々だ。


その時私の荷物は、全て助手席。

「援助交際」のお金で買った、お気に入りの2万円ぐらいしたピンクリュックと、大事なアステルのPHS、プリクラを沢山貼った手帳があったはず。

財布もあったけど、いくら入ってたのか。
どんな財布を使っていたのかは、覚えていない。

後はイキがって吸い出したばかりの、煙草と、百円ライターぐらいだろう・・・。



パンティーだけを脱いだ状態で「援助交際」を始めた。

どれぐらいたっただろうか?

相手が、急に口を開いた。


「狭いから外で、しよう」

服は着ていて、パンティーだけ脱いでる状態だし・・・。

こんな夜中に、人がくるわけもない公園。


まぁ、いいか?
と、簡単に思った私は、相手の要望に応えた。



それが、間違いだった。


二人で車を降りると、近くの大きな木の前に移動した。

そのまま、外で始める。

立ちバックの状態で、何回か相手が動く。


早く終わらないかな・・・。


感じた振りをしながら、頭でそう思っていると、また相手が口を開いた。


「やべ、何も持ってこなかったから、車からタオルかティッシュ持ってくるよ」


今考えれば、変な話だ。
ゴムは付けてるんだし、お互い服も着てある。

プレイが終わってから車に戻れば、何もいらない。


だけど、無知で単純な私は、頭を縦に一回振った。


ほぼ目の前にあった、車に男が乗り込んだ瞬間!


エンジンが、かかる。


しまった!!

そう思った時には、すでに遅かった。

慌てて車に向かい走ったが、猛スピードで車は走り出し、相手はどんどん見えなくなる。


くやしい!
荷物も下着もなく。
(服を着てたのは幸いだったが)


お金ももらえず、完璧にやり逃げされた。



そのまま、仕方なく友人の待つ、公衆電話まで走って、事情を説明した。

当時のPHSに、友人のPHSから電話をするが、すでに電源を切っているのか・・・

通じなかった。


そのままコンビニに行き、友人に下着を買ってもらう。

なんとも情けない。

だけど、情けないのは自分自身。
ここまでされて、当時大事にしていた物まで無くなったのに。

悔しいとしか思わないなんて。

殴られたり、殺されたって、おかしくなかったのに。
何故恐怖を感じず、悔しいだけで・・・

まだ、援助交際をやめる事は、無かったのだから・・・。

『援助交際』を始め、二ヶ月ほどがたっただろうか?
私達は、毎日馬鹿ほど遊んだ。


夕方に起きて、『援助交際』の一仕事をし。

そのお金で、カラオケに行ったり、はたまた友達の家に、大量にお菓子を買って押し掛けたり。

そんな毎日だった…



そんなとある日。
いつものように、ある公園の前の公衆電話で、テレクラに電話をした。
もちろん『援助交際』の、お相手を探すため。

当時、携帯電話はまだ高く。
高校生の大半はPHSを使っていた。

PHSでは、女性は無料のテレクラには電話は出来ないのだ。


慣れた手付きで、テレクラで相手を見付けた。
こちらは、二人だけど相手は一人で…

私たちを見て、好きな方を選ぶという事だった。


女を選ぶなんて、今思えば、まるで小さな風俗店だ。

まぁ、どっちが選ばれたって恨みっこなし!と、私達は、その公衆電話の前で、煙草をふかしながら相手を待った…。


暫くして、相手の男が来た。

あまり覚えてないが、30代の男でシルバーのワゴン車だった。


私達も、馬鹿でもない。

相手の車に、目を向けた。

フルスモークのワゴン車に、乗ってはいけない。


フルスモのワゴンは、後ろに、多数の男が隠れていて、車に乗ったが最後!回されたりするなんて話ぐらい、若い子の間では有名な話。

例えナンパだろうが、援助交際だろうと。
フルスモのワゴン車に乗らない。

私達は、体をお金に変えているのだ。
この時は、無料【ただ】で回されてたまるか!そう思っていた。


相手の車に目を向けた。
フルスモではないし、中に他の人は乗っていない。


それを確認し、私達は口を開いた。

『どっちにする?』


私か友人かを、選んでもらうためだ。
まだ所詮経験も浅い、15歳の女だ。

三人で、行為を楽しむなんて考えもなければ、そんな事出来るはずもなかった。


『君にするよ』

そう言って、相手は私を指差した。
私と友人は、良く似たタイプだったから。

きっと身長が低い私を選んだだけで、特に意味はなかっただろう。



友人に、少し待っていてと伝えると、車で少し公園の奥まで移動した。

公衆電話は、道ぞいにある。
人目のつく場所では、さすがにと思ったのだろう。

歩いても、友人のいる場所から五分程度。

だから、私も安心した。

だけど、それが『援助交際』でのはじめての『失敗』だった…。


NEXT

援助交際を経験後。
私は『援助交際の出だし』を、一緒にやっていた友人に、『本当の援助交際』をした事を、報告をした。

面白おかしく…

『私とうとうやっちやってさ~』と…

すると、彼女もこう答えてきた。

『私もこないだ、やっちゃったんだよね~。
案外チョロいよね!』

と…

驚いたと同時に、彼女に、仲間意識を感じた私は、馬鹿かもしれない。

しかも、チョロくもなければ、私は終わってから後悔して泣いたのに…
そんな事は、もう忘れたのか…

皆やってることだしと、正当化したのかもしれない。

仕事をする為の、資格をてに入れたかの用に、私は彼女と話をしていた。

なんて幼稚な考えなのか…
私は、何を理解していたのか…


何を、したかったのか…

だけど私は、ただ高級アルバイトの資格を、手に入れたぐらいにしか思わなかった。


それから、友人と繰り返しお金を稼ぐようになった。

こちらが二人いると言うと、相手も友人を呼ぶのか、二人で来る人が多かった。

そのままホテルまでは、四人で行動し。
ホテルで別々の部屋に入ったりした。


週に2・3回はやった。

大金が欲しいと一日に2回ほど、する日もあった。


感覚はドンドン麻痺し・・。

生理以外の毎日を稼ぐ日にすることもあった。


テレクラで「3万円でOKな人探しています」そう言うだけで良かった。

そうすれば沢山の人達が、私たちの指定した場所に車で迎えに来た。


こちらも一人ではなく、二人だったからこそ、怖くなかったのだろう・・。

一人だったら、きっと出来なかった。


小心者の癖に、良くやったもんだ・・。

今の自分が変に感心して過去の自分を見てしまう。


ただ。

変なところだけシッカリしていて、コンドームだけは絶対に付けていた。

性病ってことより、妊娠する方が怖かったからだ。

保険証は、まだ親が持っている年で・・。

もちろん産む気もなければ、中絶なんて未知の怖いことを体験するのもごめんだったから・・。


そして、コンドーム付き3万円が「私たちの相場」となり、毎日援助交際を繰り返した・・。


だけど…その後に起こる、トラブルなど知るよしもなかった…。