新プロジェクト名は『深い谷間を拝もう』-発動編③- (gg)
その【1日目】皆さんの場合はどうですか?今GGが日々の生活の中で一番時間を割いているのって、あまり賢い事ではありませんが、しかし実際のところYouTubeや映画などのネット動画配信なんですよ。ところが無駄に大切な自分の人生の時間を捧げている割には今や当たり前の4K画像も観れて無いし、もしかしたら我が家のPC画質ってちょっと悪過ぎなのでは無いかと。今モニターに映っているこの謎映像だって"もっと深~く💗" ひと味もふた味も高画質な映像で楽しめらた、それってもしかして人生感の充実度アップにも繋がるのではないだろうか? そんな疑問からこの度グラフィックボードとやらを購入してはみたのですが、果たしてグラフィックボードはGGの望みを叶えてはくれるのでしょうか。と、まぁご覧の通りのたかだか 1万何がし円のグラボですのでそれで一体画質にどれくらいの変化をもたらすのかも判っておりません。それだけでなく実はグラボこそ購入しましたが、いざ取付けに際して我が家のパソコン由来の災難が色々と起こり始めました。...今回はそんなお話しです。やはり高解像度の4K映像にはまだまだ遠いGG、なのでしょうか?(※以下グラフィックボードを"グラボ"あるいは"GPU"と称します。だって文字数多くてタイピングが疲れちゃって)さぁ、Super Resolutionへの冒険の旅が...いまだに始められない!?GGがAmazonで手に入れたのは『MSI GeForce GT 1030』と言う名のグラボで上記の通り \1万3,737円の商品です。グラボに詳しい方なら、「どうせグレードアップするんだったらもっとちゃんとしたヤツ(高額品)を購入しないとダメだろ?」って思われる事でしょうが、ところが我が家のパソコンって残念な事に付けたくてもそう言った高額や高性能なグラボが搭載出来ないんですよ。理由の一つは前回の話と同様に我が家のパソコン設計が余りも古いためと、そしてもう一つが富士通がリース専用として設計した一風変わった省スペース化された内部構造のせい。これらのために昨今の高級で大型なグラボを適応させる事が出来ません。そんな状況の中『MSI GeForce GT 1030』はこれらに対応出来る貴重なグラボのひとつなんです。これから説明する事はパソコンをご存知の方なら今更の内容ですが、一応かってのGGでも判るレベルで書きたいと思いますので少々かったるい話にはなりますが暫しの我慢を(汗)。それでパソコンですが、どの機種も大抵は「拡張スロット」と呼ばれるコネクターをその内部に備えておりまして、そこに後から買い足した映像用のグラボや音楽用のサウンドカード等々任意の拡張基盤を追加、あるいは既にお使いのそれら基盤からより性能の高いものへと入れ替える事で手持ちのパソコンのグレードアップが容易に図れる様に出来ています。その際の作業も難しいものでなく、パソコンの筐体を開けて該当するスロットへ購入したグラボやサウンドカードを挿し込むだけ。ケーブルの配線なども必要無く、これで完了です。我々モデラーの身からすればより高い完成度を目指し、いつもの様にそこへ更なる接着剤留めやネジ留めなど施してガチガチ・完璧に固定したなるところですが、パソコンにはそんなものは無用でして本当にさっと挿し入れするだけです。それにまた、挿し込まれるスロット側にも工夫がされてて関係の無い基盤が挿され無い様に種類毎にスロット形状が変えて在ると言った親切・安全設計になっているんですね。とっても便利です。「なぁんだGG。グラボ導入で充実した人生が何とかって!今回は凄い事やってるみたいに思ったけど、単に買って来たモノを決まった場所に挿し込むだけか。大した事は無いじゃん」と、まぁ作業自体はどうって事は無いのですが。ただ、それとは別に注意しなければいけない問題が在るんです。特にGGの様な古いパソコンを持って居る方には大切な事になるんですが、それは我々モデラーが聞き慣れない『規格』 と言う厄介な存在です。パソコンに限らず電子機器や電子パーツにはそれぞれに『規格』 と言うものが在りまして、例えば部品を取付ける際などお互いに同じ規格同士で無いと上手く取付ける事が出来ないんです。我々モデラーなら多少見た目の形が違っている程度なら削り込んだりパテを盛ってみたりと何とかしてしまいそうですが、実のところ規格とは外見の形状だけの問題でなくポイントは "その中身" になりますので辻褄合わせ程度の事をしても対処は出来ません。更に厄介な事にはこの規格、性能向上の名の下に新しい規格が毎年の様に追加されます。プラモデルや自動車あるいはオーディオなどは発売後10年もすると希少価値の高いビンテージ性を認められもしますが、パソコンの場合は10年もしないうちに故障などが一切なくとも現況のPC使用環境とそぐわなくなる事で使い勝手が悪くなります。更に古くなると使用すら出来なくなる無価値なゴミに化します、ただ単に型式が適さなくなったという理由だけで。電子機器はそうやって進化して来ましたが、その根源を成しているのが『規格』という存在なんです。...と書いてみましたが、今だから言える話、GGはこの『規格』と言う概念を全く理解してなかったんです...。「電気部品なんでしょ? だったら電気が通れば何とかなるんじゃない?」なんて実際に考えてたんですよ。実はAmazonで購入したグラボ『MSI GeForce GT 1030』なんですが、いざ挿そうとしたら我が家のパソコンの拡張スロットがちょっと異なってて入らなかったんですね。どうもスロットの長さが微妙に足りてない様な。が、それでも映像系スロットには違い在りませんから、ここに電気信号さえ通せたら何とかなるハズ...なんて。それで電気的に繋がりそうな "それっぽい" ケーブルやコネクターをAmazonで次々に探しては現物合わせでなんとかしようとしました。結果はもちろん全てボツ...ですよね(笑)。流石にお馬鹿なGGも「これは何か変かも?」と気付いて規格とは見た目ではなく中身が問題で在る事を "大発見" するに至るのですが。だた、その頃のGGはまだグラボ自体が海の物とも山の物とも判らない謎の電子部品状態でしたんで、正直よく分からない物などには無駄な出費を掛けず手っ取り早く安く結果を出して経済的リスクを回避したいと思っていたんです。実際は結果の出ない無意味なコネクター漁りでかなり無駄に出費し続けましたけれど(汗)、グラボについてもパソコンについてもどれ位のものがいくら位掛かるなんて事も判らずでしたから。それでいい加減遠回りをしましたが今更ながらに拡張スロットの規格について調べてみる事にしました。果たして調べてみたらGGが考えてもみなかった事ばかり。正直驚きましたが大体それは次の通りになってました。現在のグラボに対応している拡張スロットの規格は『PCI-Express』と呼ばれるもので、その中には「x16 」(バイ・シックスティーン)や「x8」 (バイ・エイト)などの幾つかの仕様違いが存在して居ます。この数字はレーン数の違いを表したもので数字が多い程スロット長が長くなりますが、それでデータをより高速に転送する事が出来ます。その最大のものが現在は「x16」となりますが、グラボは画像生成に常時大容量のデータを扱っているのでこの「x16」が標準的に用いられます。但しお手持ちのパソコンが「x16」でなく「x8」や「x4」などのスロットで在ったとしても同じPCI-Express規格ですので最新グラボを取付ける事は可能です。もっともその場合は通信速度がパソコン側のスロット値「x〇〇」に準じたものにまで落ちますが極端に差が生じるものでも在りません ...ですか。ふむふむ、なるほど、なるほどねぇ。と言う事で、あらためて我が家のパソコンを確認してみるとしましょう。さて、それでは「x 幾つ」のスロットが用意されているのでしょうか? とのぞいてみたら、何とそれらのどれでも無かったんです(謎)。つまるところ、結局我が家のパソコンには...なんと『PCI-Express』がハナから無かった。我が家のパソコン、チェックしてみると『PCI-Express』の代わりに付いて居たのは『PCI』という別規格の拡張スロットでした。『PCI』って何...?『PCI』と『PCI-Express』殆ど同じものにも思えますが、それらは実は全くの別ものなんです。調べたところに依ると『PCI』は現在の『PCI-Express』が登場するより以前に主流だった古~い規格でした。前回のブログで我が家のパソコンが如何に旧式なのか!だなんて自虐的に皆さんに説明しては余裕を繕って "笑" なんて書いたGGですが、流石にこの事実はショックを隠せません(...なので "爆" )。下のネット写真の比較だとハッキリ判りますけど、それぞれは長さだけではなく穴の位置などもまた微妙に異なっており、挿し間違えさえ起らない様なお互いは全くの互換性を持たないものでした...と言う事はGGがAmazonから購入しまくってた "行けそうな雰囲気" のコネクターからして、全くの意味を成して無かったんです。映像系で同じもんかと思ってましたが、実のところ赤の他人、親戚ですら無い別規格だったとは全くの想像外。不可解で恐るべしは『規格』という存在ですが、そんな事より結局のGGは最新グラボを購入したまでは良かったけれど肝心のグラボ追加に不可欠な『PCI-Express』スロットが自分のパソコンには無くって「幕」。これってもしかして今回のGGブログのオチなんですか?...そう思もわれるのも当然でしょう、現に自分も一瞬諦め掛けましたから。ところが、更に調べて行くと何とラッキーな事に我が家の富士通パソコンに切望の『PCI-Express』拡張スロット装備を実現出来る方法が在ったんです、それも改造などを必要とせずにです。富士通がその時代時代で姿、形を変えては現在に至るまで延々と販売を続けて居るリース専用オフィス向け設計のデスクトップパソコン『ESPRIMO』シリーズ。オフィス用途の名に懸けて貸し出した先の職場で「コイツ邪魔だな」と言われない様にと(汗)、富士通は一貫してパソコン筐体のサイズを縮小する設計努力がされて居るのですが、我が家の『ESPRIMO』のタイプの例だとパソコン内部の基盤で一番重要かつ一番幅を取るマザーボードを何と二つ折りにしてしまう事でパソコン全体の幅を相対的に短縮する技が用いられています。マザーボードの片方に集中して拡張スロットのパートを配置し、マザーボード本体と90°の角度を付け基盤全体がL字になる様に筐体の中へ取付けると言った奇抜な設計手法で他社のパソコンでは出来ないダウンサイジング化を達成しています。拡張スロットが集中している側のサブ要素的基盤は一応独立したものになるのでライザーカード(追加基盤)と呼ばれている様ですが、富士通の『ESPRIMO』シリーズはそのライザーカードが抜き差しの可能なアタッチメントの中に収めて在ります。で、そんなライザーカードに搭載されている拡張スロットが我が家の『ESPRIMO』の場合だと『PCI』規格になってる、と言う事です。我が家の『ESPRIMO』の場合だと...です。上の画像が天板を外して露な姿の我が家の『ESPRIMO』。見るからに非常にタイトでコンパクトに纏まった設計なのが判ると思います。蓋を開けてみるとご覧の通り "空間" が殆どないんですよ。注目は右下に位置する本たての様な三角形部分。これがライザーカードが収納された抜差し可能なアタッチメント。この下に従来のマザーボードが在ってライザーカードはアタッチメントに保持されながらマザーボードに90°の角度で挿さってます。本来パソコン内部を大きく占めるマザーボード群がご覧の様に1/4程度の容積で収まっているワケです。今その中に黒い基盤が見えますが、これは前回ちょっと話に出てたNEC製の音響用サウンドカード。これって、こちら側には基盤の背面を向けて取付けられているのが解りますか? つまり分割したマザーボードの一部をライザーカードとして先にマザーボードへ垂直に配置させておき、そこに更に90°の角度でサウンドカードやグラボなどの後付け拡張基盤が挿されます。拡張基盤はマザーボードに対しコの字の並行配置となります。一般的なパソコンだと拡張基盤はマザーボードへ垂直です。グラボは元々かなり幅のある基盤ですから、これをパソコン内に収めるためには予めその分筐体は大きく、また重いものになります。『ESPRIMO』のダウンサイジング筐体はだから貸し出した先でのデスクや足元のお邪魔にはなりません、ただ問題が在るとすれば大型のグラボなどは搭載上スペース不足に至ります。しかしながら富士通のパソコン設計陣は『ESPRIMO』の様な事務仕事がメインの業務用パソコンに後付けで高音質や高画質を満喫する類の拡張基盤を付けるユーザーは居ないだろうし、貸出されたパソコンの "蓋" を開ける様な事をそもそもユーザーはしない、と考え敢えて割り切ったスペース設計をしたのでしょう。思い切りの良さには高得点。更にそんなマザーボード分割思想が後々GGに深い谷間を見せる救いにもなったのですから、富士通の設計陣の方々はとても誇らしく思っておられるのではないでしょうか? 「そんなもん知った事かよ、GG!」富士通パソコン設計陣の皆さん、ありがとう。これでやっとGGは深い谷間が拝め...ええっ!?我が家の『ESPRIMO』のライザーカードには『PCI-Express』と良く似た赤の他人の『PCI』と言う古い拡張スロットが備わってますがこれでは最新グラボ(安モノですが一応は)の『MSI GeForce GT 1030』は挿せません。ところが調べてみますと富士通の『ESPRIMO』シリーズ歴代モデルの中には『PCI-Express』規格のスロットが付いたライザーカードを備えたものも在って、その中の1枚になんと我が家のタイプにも適応してしまうライザーカードが存在するんです。前述の通りライザーカードは取り外しが可能です。そのライザーカードを手に入れ我が家の『ESPRIMO』へ移植をすれば『MSI GeForce GT 1030』が機能する、そう言う事らしいのです。やったぁ!もう信じられない。さぁ、いよいよ『MSI GeForce GT 1030』の搭載は目の前です。ただし、ただし、一つだけ "要注意" する事が在るので気を付けないと。それは幾つか在るPCI-Express規格のスロット付きライザーカードの中で我が家の『ESPRIMO』に適応出来るものはたったの1種類しか無いんですよ、皆同じ富士通の『ESPRIMO』なのに。ええと、...たしか我が家のパソコンのモデル名は「D582/G」だった...かな? このD582/Gに唯一対応可能なライザーカードは「JIQ57Y」と言う型番のものだけ、これ一択だけです。違う型番のライザーカードが入っても拡張スロットは機能しません。巷の話ではパソコンの電源すらONしなくなるそうです。このライザーカード規格って実は富士通社内の独自のものだそうで、こんなローカルな内輪事情までユーザーは気を付けねばならないのか、全くいやはや『規格』とは。...にしても買い間違えたらパソコン自体の電源すら入ら無いだなんで、きっとショックだろうなぁ(笑)。そう言う事で早速ヤフオクを探してみれば上手い事に何とも綺麗な「JIQ57Y」の出物が在るじゃぁないですか? それに\1,000円もしない出品価格。無駄にGGがAmazonへ出資したあの "接続ケーブルもどき" って一体何だったんでしょう? もっと早く規格を調べておけば全ては\980円で済んだのか...なんて後悔する間もなく『ESPRIMO』タイプD582/G用のライザーカード、もちろん夢の『PCI-Express』拡張スロット付き、は無事到着しました、ぐふふ。深い谷間がたったの\980円ですヨ、...ぐふふ、ぐふふ、ぐふふ。ありがとう富士通設計陣の皆さん。もうGG笑いが止まりません。ついでにHDMIケーブルも間違えのない適切な長さのものを購入。2度目のケーブル購入なんでヤケクソに高級仕様モノを買ってやりました(笑)。これで準備万端。ちょっと緊張気味(笑)。いよいよ我が家の歴史始まって以来の4K映像が... 『電・源・オ・ン!』起動、...しない?あっゴメン💗、...電源ケーブルが繋がってなかったかも。ん、ちゃんと電源ケーブルは繋がっているぞ!?でも何故か電源が入らないんですよ。色々チェックもしたんですが理由は分からなくて。作業上の何処かに間違えとかは? 幸いにもGGと同じ『ESPRIMO』"D582/G" タイプのグラボアップグレードをされているYouTube動画が幾つか在ってそれらを冒頭から一部始終しっかり観ましたが、でも別にGGは間違った事もして居ない様です。ただ、敢えて違いと言えばYouTuberの皆さんが所有されてる富士通『ESPRIMO』の筐体デザインがGGのと比べてちょっと違っているくらいでしょうか。って? 何、「筐体のデザイン」が...違うだって。皆さん既にお察しだと思いますがGG、間違えたのはライザーカードの型番では無くて、な・ん・と、自分の所有しているパソコンのモデル名を勘違いしてました...。最悪の事態。タイプ "D582/G" ...では無くて、これって気のせいか "D5870"って書いて在る様にも見えるんですが。...ちょっとくらい名前が違ってもパソコンって動いたりしないんでしょうか? ダメ? それが『規格』と言うものなんですって?「いやはや。...にしても買い間違えたらパソコン自体の電源すら入ら無いだなんで、きっとショックだろうなぁ(笑)」。このブログの先の方でそんな事をGG言ってましたっけ。はい、確かに滅茶苦茶にそりゃショックでした(爆)。あぁ、これではGGのグラボ購入以前に、と言うよりも「谷間プロジェクト」を発案する以前に既に話は無かった事になってしまうではないか⁉ おとなしくGGは1/12スケール集めに戻れ、か。いやいやそれはダメ。『深い谷間を拝もう』計画は1/12レジンモデルを遥かに超えるGGの散財史の集大成となる一大プロジェクト(当社比)、なのですから。今更中止には出来ないんです。それで買いました。ご安心下さい、新しいパソコンはもう既に発注済み!です。GG.takaの新・主力パソコン、その名は富士通パソコン『ESPRIMO』"タイプD582/G"はい? 何ですか。「どうせグレードアップするんだったらもっとちゃんとしたヤツ(高額品)を購入しないとダメだろ?」ですって?...続きは次回《その【2日目】》へ。