オレンジバーミリオンに染められた鋼製車体に…
当時…とても斬新に感じた…黒い運転席周りの前面の印象から…
シャム猫のアダ名で呼ばれた…当時の新型国電車輛…
スッキリとした乗降扉や戸袋など…
車体側面もなんだか凄い新型らしい…雰囲気…
1979年…当時の国鉄初のチョッパ式電車として…
先行試作編成が登場…運行時の省エネ化を目論んだ…
新型通勤電車…201系電車…
その登場時…900番台…試作編成…です…
というか…当鐵道…量産車…基本番台車は殆ど居りません…
以前に…エンドウ製を紹介しておりますが…
今回は…KATO製のものと併せて紹介…
▲当鉄道所属の国電201系…シャム猫たち…登場時の試作編成のまま…運用についております…
当鉄道には…この省エネ電車…
KATO製…と…エンドウ製…その他に…
未組立ですが…グリーンマックス製のモノが…
それぞれ一編成ずつ…と…予備車で所属…
KATOとエンドウ製の編成は…完成車という事もあり…
車番をダブらせながら…2編成を分割したり…
フル編成で…当鉄道の通勤運用に就役中…
他の通勤電車…103系低運転台車等と…
共通で通勤運用を組んでおります…
▲編成内のクモハ200…量産車には無い形式…当鉄道の運用ではとても重宝しています…
で…KATO(関水金属)製の201系900番台…
KATO製の独特な雰囲気…繊細でシャープな表現を持つ…
プラスティック製車体となっております…
車輛展開は…900番台試作(先行試作)編成なので…
クハ…クモハ…モハ(2種)の4種で構成…
車輛の部品構成は…それまでの同社製旧製品…
通勤型103系一般型(低運転台車)や特急型の181系とも…
現行の車体構成とも微妙に違っている…
折衷案的な部分が垣間見られる…過渡期的な構造を持ち…
たしか…当時…新開発•新機軸と謳われたモノです…
▲クモハ200…KATO製にしては珍しく…車体端部分の屋根とのチリが合わず…隙間が目立ちます…
基本的には…各部品…車体…屋根…内装•窓…床板…と…
言葉にすると何も変わらない部品類で構成されていますが…
ライトユニット組み込みが標準仕様となった為…
編成両端に位置する制御車(クハ•クモハ)の床板部品に…
ヘッド•テールライトユニットが嵌め込み組み込まれ…大きく…
ライトユニットケーシング(カバー)が室内に張り出す格好に…
その後の…後期キハ58系…新103系(高運転台車)…205系等へ…
踏襲されてゆく部分ですが…
▲クモハ200の車端部…車端のホロ表現はあっさりしています…クハと車体共用です…
確かこの201系通勤電車が初の試み…
メーカー…KATOとしても先行試作な感じが漂う車輛です…
新機構を組み込んだせいなのか…
車体構成…構造を変えたせいなのか…
KATO製らしからぬ…クハ•クモハの制御車車端部で…
屋根部品と車体部品のチリと合いが悪く…
隙間が空いてしまう…という欠点を持つモデルでもあります…
▲KATO製…モハ201(パンタ搭載車)…屋根上は前後パンタグラフを繋ぐ高圧線が目立ちます…
また…モハ201の車端部に…何も無い…という特徴が…
ユニットを組むモハ200との車体共用の兼ね合いなのか…
高圧線などの表現が何故か無い…あっさり表現…
高圧線は…屋根上で車内へ…内装されている…
そんな模型的な…独自解釈的な表現がなされています…
その他…クハとクモハで車体を共用しているので…
本来…クモハの戸袋上に存在する…通風用のルーバーが…
あるハズなのに…それが無い…などなど…
そんな…大らかな時代を感じるディティールとなっています…
▲同じく…モハ201の車端部分…なぜだか高圧線は車内に収まり車端はすっきり何も無し…
各車…車体側面の仕上がりは…さすがKATO製…
車体と窓部品のチリ…合いはキッチリとしていて…
とても好感の持てる良い仕上がりです…
なので…先述した部分が…余計に…
運転席屋根…車端部の隙間…モハの車端部表現が目立ち…
何だか…ちょっと残念な省エネ国電…です…
まぁ…エンドウ製同様…
実車が登場して間も無く模型化されたので…
当時はその部分…気にせず飛びついた方もいらしゃるのでは…
▲モハ200…どうやら車体はこちらとの共有の関係で…車端部は何も無し…になったようです…
私は…まだまだ子供の分際だったので…
そんな…モデルが登場したからといって…
即導入する事など…到底無理な話し…
この車両を当鉄道へ導入したのは…後年になってから…
それでも…まだ今のようなお宝文化が浸透する前だったので…
プレミア感が…それ程でも無い頃に買い揃え…
フル編成に仕立て上げました…
しかしこのKATO製…
当時はかなりの冒険者…何と架空のラインカラー展開を…
この…オレンジバーミリオンに…ウグイス…スカイブルー…
カナリアイエロー…エメラルドグリーン…と…
かなり強気の製品展開をしておりました…
▲クハ201…900番台車は運転席上部にも通風ベンチレーターが配置されています…
その後…実車に待望の量産車が登場…
姿はそれ程変わらずも…その仕様が大きく変わってしまい…
新規に量産車のモデルが設計…製作されて行き…
このモデルも暫く生産されていますが…
その後は衰退…幻のラインカラー展開に…
後に…実車で試作編成が転属し…
それらが重宝した…のですが…
当鉄道ではオレンジバーミリオンの一色のみ…
その他のラインカラーには興味が湧かなかったので…
床下機器へ…実車写真を参考に色をさし…
車輌新製時…登場した当時の姿で運用中です…
▲このクハも…屋根部品と車体で隙間が空いてしまいます…ちょっと残念な部分…
この当鐵道所属のシャム猫…
登場時の姿なので…その後の量産車のように…
前面スカートも列車表示ヘッドマークも無し…
前面の手すりも…試作車なので簡素なまま…
連結器をKATOカプラー密連式に換装しただけの…
すっきりとした状態を保ったまま…運用に就いております…
▲モハの車端部…履いている台車も実車同様に…量産車とは異り…試作仕様となっています…
この実車…国鉄で初めてのチョッパ方式…
当時は国鉄と民鉄で情報の共有が出来無かったのか…
営団や…その他私鉄では採用されて来ていた…
チョッパ制御方式をそのまま導入する事なく…
国鉄仕様として採用する事にしたのは良いのですが…
ただ…国鉄では前例が無いので…確か…
この201系試作編成では…たった一編成にも関わらず…
設計•製造を…三メーカー程に試作車製作を依頼する結果に…
なので…細かく見てゆくと…床下機器や動力台車が…
製造メーカー毎に…微妙に異なっていたのですが…
その辺は愛嬌…目を瞑っています…
▲こちら…ここではお馴染み?!…エンドウ製201系試作車編成…真鍮ボディを持つモデルです…
もう一編成…エンドウ製の201系試作車編成…
こちらはオレンジバーミリオンのカラーのみの展開で…
KATO製よりも数ヶ月早く…登場したモデルだったと思います…
エンドウ特有の…真鍮製車体を持つモデルで…
その質感とディティール表現…美しい塗装が…
登場時の201系に…ピッタリと合っていて…
とても良い雰囲気を醸し出しています…
▲真鍮製&プラスティック部品の組み合わせがとても良く合致した…名作…逸品です…
モデルは…クハ…クモハ…モハ(2種)の4種で…
KATO製と同じ車種構成となっております…
これは同じモノをモデル化しているので…
当たり前といいえば当たり前なのですが…
採用されている素材の違いから…
大きく異なる印象です…
どちらも優越つけ難い…
良い雰囲気を持つモデルです…
▲前面に手摺りの表現が無い等…かなりスッキリとしたモデル…が実車の印象に近く好感です…
このエンドウ製では…真鍮エッチング車体という…
製造面での便宜性…特徴を生かして…
クハとクモハで車体を作り分けています…
KATO製にあった…
ボディ共用の為に…クモハにあるハズの通風ルーバー…
ディティールモールドの省略等は無く…しっかりと表現され…
浅いけれどクッキリとしたエッチング表現が…
この車両の印象に…ピッタリと合致していて…
とても雰囲気良いモデルです…
▲エンドウ製201系…クハとクモハ…良く見ると戸袋窓上部に通風ルーバーの有無が…
その真鍮製車体に載せられた…屋根上機器も良い感じです…
深めのモールド表現なのですが…良い感じに絶妙で…
形状がシッカリとしていて…
クッキリとしたディティール表現だと…
こんなにも良い雰囲気になるものかという…
良い見本…参考にもなります…このモデルの屋根上機器…
▲本当にエンドウ製車体の塗装は丈夫で美しいものです…今もなお…その美しさは健在です…
ただ…こちらは…床板にちょっと問題が…
クハなのですが…パンタグラフ無しモハと共用しています…
なので…クハとクモハで同じ床下機器になってしまっています…
編成にして…横から見ていると…
クハもクモハも見た目同じ重量級になってしまい…
101系試作車の…全電動車ような風体に見えます…
▲エンドウ製モハ201…パンタグラフが当時のエンドウ共通仕様で金属製…良い雰囲気です…
後の201系量産車とは大きく異なる…
試作編成…900番台の特徴である…ダブルパンタグラフのモハ…
エンドウ製は…当時…同社標準仕様である…
金属製パンタグラフが車輛屋根上に2基…ネジ留めされ…
前後のパンタグラフを繋ぐ…高圧線の表現は…ありません…
ですが…そんな事など気になら無い…良い雰囲気です…
▲上の写真の逆サイド…前後のパンタグラフを繋ぐ高圧線が無く…あっさりしています…
細かなディティールも省略され…
パンタグラフも…全然リアルなモノではありませんが…
しっかり…モハ201…しているところが…絶妙…
不思議な魅力…魔力を持つモデルです…
エンドウの色味は…
とても良い感じで…塗装面は…厚くも無く…薄くも無く…
真鍮エッチングの地金に…程良い厚みの塗膜が…
とても良い感じ…これまた…絶妙に良い具合です…
▲エンドウの金属製パンタグラフ…同社の汎用パンタグラフですが…良い感じです…
KATO製と…エンドウ製…何方も甲乙付け難いお気に入りです…
少しだけ…KATO製の方が…色味が鮮やかです…
エンドウ製の方は…実車の印象に近い…ように感じます…
▲決して繊細でリアルなものではありません…むしろ大雑把な作り…でも雰囲気が良いんです…
KATO製の…カッチリとした繊細なディティール表現も…
良い感じにまとまっていて…好きな部分です…
▲付随車裏面は…こんな感じ…台車枠は動力台車と共用で…床板の中央にエンドウのロゴ…
エンドウ製の絶妙なエッチング表現も…
美しい絶妙な厚みの塗膜で潰れる事なく生かされていて…
エンドウ製品の中でも…とても良い…逸品だと思います…
▲KATO製(写真左)とエンドウ製(写真右)…どちらも登場時の良い雰囲気のある車輌です…
それに何より…このふたつのモデル…
生産からもう…四十年も経っているのに…
保管…整備状態が整っていれば…
今でも充分に…通常運転…運用可能なうえに…
車体も美しい状態を保つ事が出来て…
さすが…今も人気のあるメーカー製品だなぁ…と思います…
▲色味は…写真右のエンドウ製の方が実車に近いように感じます…あっ…テールの位置が違う…
このふたつの新国電201系…
当鉄道では…予備の動力車を用いて…
他の103系と同じ短編成での運用や…
登場時の…フル編成10輌で…
低速だろうが…高速だろうが関係なく…
普通に通勤運用に就いております…
▲どちらも良い感じで模型らしい雰囲気が漂う両車輌…当鉄道の通勤の華です…
時折…全検を行い…
各部稼働部へのグリスアップと注油を行っていますが…
この車両達だけは…部品を交換する事無く…
当時のまま…レストアも無く…運用しています…
当鉄道では…まだまだ新国電で…現役の車輌…
省エネ国電…シャム猫たちです…。