今まで『Drive40D』で走っていて少しの不満から『DriveHelix57D』を購入。
先日、ロングライドしてきたので『Helix57D』が『40D』と比べてどんな感じだったか?
ご報告いたします。
後半ではクールアームカバーの【氷激】等のインプレッションもしていきます。
※ご承知と思いますが〜毎度!素人考察ヨロシク!!です。m(_ _)m
DriveHelix57D
『Drive40D』については、以前のブログでの感想を参考にしてほしい。
走り出し
やはり重い
Drive40Dが1,260±30gに対してHelix57Dは1,420±30gですから当たり前ですね。
因みにDrive50Dは1,300±30g、Helix46Dは1,335±30gです。
登り坂
Drive40Dでの不満はこのあたりにありました。
40Dは良くも悪くも溜が効く。漕ぎ終わりの伸びがある一方で、反応の悪さを感じました。
ヒルクライムで踏んでも「あれ?」という感じ。
Helix57Dはキッチリと反応してくれる。
ただし漕ぎ終わりの伸びは無いが、個人的にはこっちの方が好みである。
ダンシングは基本体重をかけるので、平坦より顕著に反応の良し悪しが出る。
そういう意味では、剛性がより高い57Dにして正解だと思う。
クロスバイクに装着しているMavic KSIRIUM SLに近い感覚。
Mavicのホイールはメーカーが謳っている通り「踏んでなんぼ!」のホイール。
回すペダリングでは真価を発揮できないが、踏めばそれに応えてくれるホイールであり、Helix57Dもそれに近く感じる。
振動吸収
剛性が増したことによる、振動吸収の悪さはそれほど感じない。
確かに「40Dに比べて、ちょっと路面を拾うかな?」くらいの感じ。
巡行
Helix57Dは40Dに比べて、楽に速度維持ができます。
25km/hくらいの感覚で30km/h。
ただこれは感覚の話。
私はパワーメーターを持っていないので、実際どのくらいの出力差があるのかわかりません。
そこで、40DとHelix57D で同じ所を走行したデータから同じ地点のスピードとケイデンスを比べてみました。
比べた場所は利根川サイクリングロード上で2箇所。
『刀水橋付近』
『五料橋-坂東大橋』
それぞれ、7地点の同じ場所を比べ、その平均を出してみました。
※使用歯数はフロントは50Tだが、リアは不明。楽に回せる歯数を選んでいました。
【Drive40D】
2023.8.19
『刀水橋付近』
①30.66㎞/h --- 83rpm
②31.79㎞/h --- 85rpm
③30.76㎞/h --- 84rpm
④31.4㎞ --- 84rpm
⑤24.22㎞/h --- 71rpm
⑥26.64㎞/h --- 74rpm
⑦26.1㎞/h --- 73rpm
『五料橋-坂東大橋』
①32.73㎞/h --- 90rpm
②33.59㎞/h --- 80rpm
③36.22㎞/h --- 87rpm
④35.93㎞/h --- 86rpm
⑤33.15㎞/h --- 79rpm
⑥33.08㎞/h --- 90rpm
⑦27.01㎞/h --- 77rpm
【DriveHelix57D】
2024.6.15
『刀水橋付近』
①31.73㎞/h --- 75rpm
②31.4㎞ --- 75rpm
③31.45㎞/h --- 76rpm
④31.79㎞/h --- 76rpm
⑤32.05㎞/h --- 76rpm
⑥29.37㎞/h --- 80rpm
⑦28.82㎞/h --- 78rpm
『五料橋-坂東大橋』
①37.41㎞/h --- 76rpm
②32.32㎞/h --- 71rpm
③34.8㎞/h --- 78rpm
④36.14㎞/h --- 82rpm
⑤32.05㎞/h --- 77rpm
⑥35.01㎞/h --- 84rpm
⑦29.15㎞/h --- 81rpm
《平均値》
『刀水橋付近』
【Drive40D】28.79㎞/h --- 79.1rpm
【DriveHelix57D】30.94㎞/h --- 76.5rpm
『五料橋-坂東大橋』
【Drive40D】33.1㎞/h --- 84.1rpm
【DriveHelix57D】33.82㎞/h --- 78.4rpm
明らかにHelix57Dの方がスピードは速くケイデンスは低いですね。
では、「25km/h くらいのパワーで30km/h出てる」と言う感覚のところを検証してみましょう。
今まで『Drive40D』で走行したデータより、平坦で25km/h台を抽出して、平均値を出してみました。(減速手前や加速時のデータは除く)
①25.08㎞/h --- 75rpm
②25.16㎞/h --- 76rpm
③25.83㎞/h --- 78rpm
④25㎞/h --- 76rpm
⑤25.58㎞/h --- 77rpm
⑥25.2㎞/h --- 74rpm
⑦25.92㎞/h --- 77rpm
《平均値》
スピード 25.39㎞/h
ケイデンス 76.1rpm
DriveHelix57Dでは30.94 km/hで76.5rpm
なかなか近いんじゃないですか?
つまり『25km/hくらいの感覚で30km/h』ということで良いかと思います。
この結果の考えられる要因は
🔵リムハイトが高くなったことによるエアロ効果UP
🟣リム重量が増したことによる慣性モーメント効果UP
🟡タイヤ周長が伸びたことによる1回転の距離UP
※タイヤ周長(実測値)
Drive40D-GP5000/25C(2145㎜)
DriveHelix57D-AGILEST FAST/28C(2150㎜)
横風やヒルクライム
横風などはまだその境遇に出会ってないのですが、EliteWheelsの評判として「他社製品に比べ横風に弱い」とあります。
実際、40Dでの走行で風速3〜4m/s程度横風の中、40km/hではかなりタイトなハンドリングになりました。深い轍の中を走っている様なタイトさです。
Helix57Dでは横風対策もしているので、同じ様な状況で試す機会があれば報告します。
ヒルクライムも乗る時間が無いので、後日報告いたします。
総評
以前のDriveシリーズで言われていた「反応の悪さ」「剛性感の低さ」は無くなっています。
「反応の悪さ」はハブラチェットの爪が3つだったことが原因だったと言われていますが、Helixシリーズの【ヘリカルデュアルラチェット】で3°に1回掛かるという機構で、反応が良くなりました。
「剛性感」に関しては、リムハイトが高くなればスポーク長が短くなり、剛性感が増す!というこですが、以前のDriveシリーズのスポークが3.2㎜に対してHelixシリーズは5.2㎜と太くなりました。
またDrive50Dより、スポーク長も57㎜部分から延びてハブのフランジも大きくなったので、より短くなり結果、剛性感が更に増した様です。
先のDriveシリーズから約7万円UPした今作ですが、反応・剛性感よりむしろ【25km/hくらいの感覚で30km/h】がすごく感動!
個人的には、そこだけで7万UPの価値は十分にあったと思います。
クールアームカバー
これはなかなか快適に感じました。
少しの風で涼しく感じます。
もちろん止まっている時はそんなことはありませんが、これまで使っていた黒のアームカバーは止まらずとも黒が熱を帯びてちょっとの風では暑すぎ!
それに比べれば天国です!
濡らして風に当たるとヒエヒエ!
これは良い買い物でした。
7itaジャージ
吸汗速乾文句なしです。
ライド中は常にサラサラでした。
対して
今回のライドでの個人的インプレッションは以上です。
何かの参考になれば良いのですが・・・