高岡城地図
高岡城は南西から北東に向けて築かれています。縄張りはキリシタン大名として知られる高山右近と言われています。
中心に本丸を持ち、その南西に二の丸、北東に小竹藪という台地を廃し、本丸の南西に明丸、その南西に鍛冶丸、北東に三之丸(民部丸)が連なって築かれました。鍛冶丸が大手に当たり、三の丸が搦め手になり、二の丸へは鍛冶丸を通らないと入れませんでした。
城外は南西が高くなっているため、この方面に曲輪を集中させ防御に重点を置いています。北側は台地(小竹藪)および沼、西側は低湿地で攻めにくい事から、重点はそれほど置かれませんでした。
本丸址
高岡城の広さは約二十一万平方メートル。 大きさは東南約502メートル、南西約362メートル、北西約457メートル。本丸は203メートルに184メートル。後郭(民部丸)は90メートルに131メートル、明丸が158メートルに68メートル、鍛冶丸は68メートルに77メートル、二の丸は70メートルに173メートル。濠の幅は約50メートルありました。
高岡城古地図
射水神社
本丸址には射水神社が鎮座されています。射水神社は越中国の一宮で瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を祭っています。元々高岡市と氷見市の境にある二上山にありましたが、明治八年(1875年)に高岡城本丸に遷座しました。
本丸土橋
本丸と二の丸を繋ぐ土橋の側面に、高岡城では唯一、石垣が使われています。
鍛冶丸址
鍛冶丸址には高岡市の博物館があります。他の郭も明丸が動物園、二の丸に市民会館、、民部丸には市民体育館に使われています。
水堀
高岡城の水堀は広く、幅が約50メートルあり、面積は約7万平方メートルと、城全体の三割を占めています。