有松町と有松絞り、その二 | にっくんのブログ

にっくんのブログ

ブログの説明を入力します。

竹田家住宅

竹田家住宅



竹田家住宅


 竹田家住宅は屋号を笹加と言い、有松を代表する有松絞り問屋です。母屋は厨子二階の重厚な黒漆喰の塗り籠め造りで、江戸時代の建築物です。明治から大正時代に書けて増築され現在の規模になりました。母屋や書院、門、蔵、茶席が名古屋市の有形文化財に指定されています。

 八月のお盆前に一度伺いましたところ、ご主人の話を聞くことが出来ました。江戸幕府十四代将軍、徳川家茂が上洛した際、この邸宅で休息をとり、奥の茶席で一服したそうです。年に二回、邸宅を開放して展示会をするそうで、そのときに由緒ある茶室も拝見することが出来るようです。それで招待状を送ってもらい、九月二十七日にあらためて伺いました。


竹田家庭

竹田家住宅の庭



 邸内はかなりの広さで、有松絞り問屋の財力の豊かさを伺うことが出来ます。母屋の裏には広い庭があり、その奥に茶室があります。三畳の広さに床の間がある数寄屋造りの立派な茶室です。茶道について詳しくはわかりませんが、十四代将軍家茂がここでお茶を一服したと思うと、感慨深いものがあります。




竹田家茶室

茶室



竹田家茶室二

数寄屋造りの軒先




有松山車会館


有松山車会館

布袋車



 有松山車会館は有松祭に使用される山車を展示しています。土曜、日曜、祝日に開館され、入場料は二百円です。
 有松には神功皇后車(西町)、唐子車(中町)、布袋車(東町)の三輌の山車があり、毎年十月の第一日曜日の有松天神社の秋期大祭に曳き出されます。
 有松山車会館では、そのうちの一輌を毎年交代で展示しています。今年は布袋車です。布袋車は明治二十四年(1891年)に名古屋の玉屋町(現在の中区錦二丁目)から有松町東町に譲られた山車です。延宝3年(1675年)の若松祭に参加している記録があることから、名古屋で最も古い山車になります。この山車には布袋人形、文字書き唐子人形と蓮台をまわす唐子、麾振(さいふり)童の四体のからくり人形が乗っています。二階に上がることが出来るので、からくり人形がよくわかります。



布袋車

からくり人形




有松山車会館2

祭で使用された衣装



 一階は奥が畳敷きになっており、祭に使用された有松絞りの衣装がいくつか展示されていました。





追記

 展示会に招待してくださった笹加さんのご主人様に、この場を借りて、厚く御礼申し上げます。