美容院ではなぜか緊張してくつろげない
「いつもドキドキ」も悪くない
美容院ではなぜかくつろげないーーーこんな人は、たぶん、ホテルのフロントやブティック、レストランのオーダーのときなどもくつろげない、と感じているのではないか、と思います。
相手は特定の専門的マニュアルを持って、サービスを売る人です。サーブする、ということは、お客であるこちらがある程度堂々と振る舞えることが前提になっている、という面がありますから、それがプレッシャーになることは、当然のことかもしれません。
よく、料亭などには「一見さんおことわり」なんていう店もあります。新しい客を選別することで、すでに顧客となっている人のプライドをくすぐる。そして次に顧客になりたい人の意欲をそそるわけです。
美容院も、昔のように靴を脱いでスリッパをパタパタさせ、『 女性自身 』『 週刊女性 』が鏡の前に置かれていて、という〝 庶民的 〟な店はほとんど姿を消しています。
たいていサロンとかスタジオとか呼ばれ、スタッフや技術者もポリシーがあります。このポリシーが自分と合えばいいのですが、合わないと悲惨です。
これはブティックでも同じこと。なんであんな服装でうちの店に入ってこられるわけ? なんていう目つきをされると正直きつい。
それでも洋服は、買ってしまって後悔したにせよ、ほかの服があるからいいですが、一度切ってしまった髪は、すぐにはもとに戻せません。だから、美容院ではくつろげなくてもあたりまえ、かもしれません。
ブティックも美容院もホテルも、今はかってのように気取っていられる時代ではなく、買い手市場なのですからドンドン店や技術者を変えて、「この店だ」という所が見つかるまでいい店さがしを楽しんでもいいと思います。
ただわたしの場合は、仕事が煮つまって進まなくなってしまった日に、美容院に行くことが多いので、何日も前に予約をしなくては・・・・・というのはダメなのです。
最近は家のごく近くに駆けこみ状態でもやってくれる店が見つかり、助かっていますが・・・・・・。
美容院やブティック、ホテルやレストランで緊張しなくなるコツは、ずーっとひとつのところに通い続けて〝 顔なじみの顧客 〟になることですが、まだまだ若いあなたならこり固まらず、いろいろなところで緊張したり、ドキドキしたりを味わったほうがずっと楽しいです。