『 ポン引き 』
「ポン」は、何を意味する言葉
アジア最大の歓楽街といわれる東京の歌舞伎町を歩いていると、「お兄さん、今日はヌキですか どんな子が好み」と声をかけられたりする。
このように、路上や店の前で、客引きをする人のことを「ポン引き」という。歌舞伎町だけでも、全盛時には、数百人いたといわれる。
この「ポン引き」、もともとは売●春のあっせんに加え、田舎から都会へ出てきたばかりの人間に声をかけ、親切心を装いながら金品をだまし取る者のことをいった。
現在では、ソープランドやファッションヘルス、キャバクラなど性風俗店の客引きをそう呼ぶケースが多い。
「ポン引き」の語源は、ぼんやりした人をだますことから、「ぼん引き」が変化したという説が有力である。
したがって、「ポン引き」の「ポン」は、ぼんやりの「ぼん」ということになる。
ポン引きには女性もいて、日本ではその昔、「遣り手」と呼ばれた。年増の遣り手がいわゆる「遣り手ばばあ」である。