先日、
友人とランチの約束があって
「秋野不矩さんの美術館で
上村松園 やってるから行かない？？」
と誘うと
彼女も上村松園が好きなので
二つ返事で行くことになりました。
ランチは予約してあったイタリアンへ。
ネット以外では予約できなくて
凄く繁盛して忙しくなったのかしらと思いました。
お店に入ってすぐその理由が判りました。
以前は若い女性のスタッフが何人もいて
とても感じの良い隠れ家的なレストランでしたが、
ガタイの良いおっさんが何もかも一人で
切り盛りしていたんです。
前菜とバスタと和風のデザート
飲み物はドリンクバーで。
お店の中はイタリアンなのにどこまでもエスニックテイスト。
写真は撮ったけど出すの遠慮するわ。
これは余談でしたね。
さて、秋野不矩美術館に着いて
玄関のポスターを見たら
？？？？？
上村松篁が描く 「額田女王」挿絵原画展
何と上村松園さんのご長男 松篁画伯の作品展だったのです。
私の早とちりは今に始まった事じゃないので
友人もそれほど驚く様子もなく
「先にトイレ寄ってこうかあ？」
慣れたもんです。
サンデー毎日に連載された
井上靖の歴史小説『額田女王』の挿絵の原画でした。
そのような小難しい本を私が読むはずもなく
初めて目に触れた雅な万葉の世界に
一歩だけ踏み入れることが出来ました。
天智・天武両天皇から愛され、恋と動乱の渦中に生きた
美しき宮廷歌人の華やかな生涯、
ロマンあふれるストーリーが
まるで見慣れた韓国ドラマのような人間模様で
歴史はどこの国も同じようなもんだ
と納得。
作品の一つひとつに簡単な小説の一文が書かれていたので
大筋だけは解った顔をして帰りました。
本と言えば、
吉田修一の『国宝』が映画化されることになりましたね。
この本だけは映像化できないでしょう…なんて
娘とも話していたのですが。
主演はアイリスオーヤマのCMなどで活躍中の
吉沢 亮さん。
任侠の一門の子として生まれ、
誰が見ても我を忘れるほど美しく
見事な舞で人間国宝にまで昇りつめた
立花喜久雄をどのように演じてくれるのか
今から楽しみです。
公開は来年の夏ごろかな。