あの日からもう5年。
人々の胸にいろんな思いを残しながら5年という歳月が過ぎました。
まだまだ復興が進まないと言うニュースを聞いて
さらに被災地の方々のお気持ちを思うと胸が痛みます。
あの時、私は鍼灸院のベッドの上でした。
当時、肩こりがひどくて女性の鍼灸師の所へ通っておりました。
上半身裸の私を乗せてベットが左右に大きく揺れました。
先生は「どうしましょう・・・。」と右往左往するばかり。
私は「取敢えずハリを抜いて下さい」とお願いして・・・・。
しかし、その時の恐怖がトラウマとなり
以後、一度も鍼灸院には行っておりません。
先生には何の落ち度もないのですが・・・。
震災は3月11日でしたが
その2週間ほど前に私はクリント・イーストウッドがメガホンをとった
『ヒアアフター』を観ました。
本題は人の生死や、霊能者としての能力を封印したのマット・デイモンの恋愛話とかと
事故死した双子の兄弟の霊をを呼びだして欲しいと言う少年の依頼とか
別の所にあるんだけど
とにかく最初の場面の津波の映像がショックで
他に印象と言えるものがすっかり消え落ちてしまいました。
フィリピンかどこかで大きな津波があった事は何となくうろ覚えながらあったのですが、
この映画で家や車が流され、人は波にのまれる様子を見て
こんな場面をどうやって撮影したんだろう、いずれにしてもCGだろうけど・・・、そう思いました。
でも、TVで観た3月11日のあの津波のシーンは
まぎれもなく現実でものすごい勢いで家も車も流され
人が助けを求めながら水に消えて行く・・・。
こちらの方が何十倍も恐怖でした。
未だに生死が確認されない方もいらっしゃるとか。
犠牲になられた方やご遺族に哀悼の意を表します。
この後、『ヒアアフター』は上映禁止或いは延期になったと記憶しています。
40年近くも前から叫ばれている東南海巨大地震。
もし、これが現実になった時、
今の何事もない平和な毎日は消え去ってしまうのだろうか?
余談ですが
あの日から10日ほどして私は予定通り韓国へ行きました。
南大門の近くで高校生が募金活動をしていました。
着いたばかりで金銭感覚があやふやだったこともあり
募金箱へ入れたのは2000W
日本円で約200円です。
毛糸の帽子、生糸の手袋を付け声を限りに活動している高校生に対し、
後になって、少し恥ずかしい思いがあったは否めません。
今のように反日感情が盛り上がっていない頃でしたが
感謝の気持ちで一杯でした。