豆腐と包丁 | 半世紀ちょい生きてきた

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誹謗中傷は精神衛生に悪いのでご勘弁を。
「自分の気持ちに正直に」をモットーに、思いついたこと、好きなこと、子どものこと、病気のこと、これまでの人生についてなど、硬軟織り交ぜて徒然と書いています。

働き出して新聞を読む時間が取れなくなったが、
朝日朝刊の「折々のことば」「天声人語」と、
日経夕刊の「あすへの話題」が好きなので、翌日になってからでも読む。

昨日の「折々のことば」は、「NHKきょうの料理」テキストに載っていた、
豆腐を掌にのせ包丁で切ると、「おててが切れちゃう」と泣く愛息の話だった。
(そういえば薬丸裕英が妻のその姿に感動したと言っていた)

私の母もよくやっていたが、幼い私も心配で心配でたまらなかったことを思い出した。
…そんな母の日。




やがて大きくなり挑戦してみたが、切った豆腐を、
掌から鍋に移すときにバシャン!となって熱い。

結局豆腐は、まな板で切り、左手と包丁で掬うように持ち、
鍋の上で包丁に載せ、包丁ごと鍋に沈ませるようにして投入している。

これが正しいのか良くわからない。
まいんちゃんやクックルン的には間違っているのかもしれない。

でも私の背中で(←おんぶ)見ていた息子は、砂場のままごとでそれを再現したらしい。

「お母さんのやり方を見ているんですね」と保育士に言われた私は、
間違ったことを見せてしまったかと思い、すぐさま「すみません」と謝ったが、
保育士さんは驚いて、「大丈夫?謝ることが癖になってませんか?
小さくても、お母さんの頑張ってる姿をよく見ているんだな、って感心したんですよ」
と言って労ってくださった。

鼻の奥がツンとしながらも、気持ちがスッと楽になった時のことを思い出した。