読み応えのあるノベルゲームをやりたいなぁと思っていて、
ふと目に留まったタイトル「ワールドエンド・シンドローム
割とハマってしまい、読了してもこの世界から別れがたい感覚に陥りました。

ミステリー×恋愛アドベンチャーということで、
主人公はヒロインとなるキャラクター5人を攻略しつつ
「魅果町」にまつわる伝記や事件に深入りしていくことになります。

物語の流れで登場人物との恋愛が発生するADVはあるけれど、
好感度を上げて各ヒロインルートに突入しなければならないという
ゲームをやるのは、たぶん初めて。

どこかで詰まったら攻略サイトを覗いちゃおうと思っていましたが、
じっくりゆっくり読み進めて、
特に詰まるところもなく物語のラストまで到達できたので
ゲームとしての難易度は低い方かな。

キャラクターの絵柄が好み。
それから背景美術が秀逸。風が見えて心地良い。

しかしこれはミステリーなのか?
女子高生の連続失踪事件が起こり、
その遺留品を偶然発見することになるのですが、
失踪者とは特に面識もない、ただの高校生である主人公が
事件を解決するという流れにはならないため、どこか他人事。
というかそんな事件、恋愛に忙しくて気にしていられない。

更に「黄泉人」という伝奇要素が絡んでくる時点で、
私は序盤から推理をするのをやめて、
ミステリだとは思わずただひたすら物語を読み進めるだけにしました。
メタ視点で考えてしまうと、
おそらく最終的に人外キャラが出てくるであろう物語は、
常識的に推理しても無意味だったりするもので。


ストーリー以外に収集要素もあるので、
ついでにそれも全部埋めつつ、物語を2周して総プレイ50時間くらい。
全編じっくり読み応えのある良い作品でした。







↓以下、ネタバレありの雑文感想になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 







*************************************************


ヒロインとの恋愛要素はそれぞれ楽しかった。


個人的にはいじりがいのある沙也が可愛くて好き。

正体を隠して一般生徒に紛れ込むアイドルとの恋愛、ベタだけど楽しい。

舞美の唐突な告白は、今までのどこにそんな伏線が!?と驚いた(笑)。

クールな未海がじわじわデレてくる過程がかわいい。

雪乃とのエピソードだけは恋愛か?みたいな違和感があったものの、
真相を知れば、姉に対する感情だったのだと理解できるし、
やりとりのニュアンスが全く異なるので再読が楽しくせつない。

ところで舞美ルートでは
なぜ二人が黄泉人ではないかと勘違いされたのだろうか。
何かそういうエピソードあったっけ?
大和さん達、意外と行き当たりばったり感。
あと壬生が舞美に執心していた理由もわからず。
香織に対する当てつけで最終的には殺そうと考えていた?

この作品でのループ(デッドエンド→最初に戻る)は、
主人公にとっては記憶のリセットにあたり、
結局、真相に至るには未海以外のヒロインたちとの楽しい日々が
「なかったこと」になってしまうので残念……
某ゲームの主人公のようにループの記憶を保持しており
恋愛感情も積み重ねられていったら良かったのだが物語的に無理か。

とはいえ、なかったことになったはずのエピソードが
真相編にしれっと登場している辺りの矛盾はわざとなのだろうか。
竜崎が腹を刺されたとか、
花子の正体を知っていたor知らないの選択肢とか。


序盤、主人公の名前を入力するという唐突な流れにより
「これはたぶん偽名なんだろうな」と思わせつつ、
主人公が怪しい奴→もしかして主人公自身が黄泉人なのではないか?と
プレイヤーに間違った疑念を抱かせるミスリードをしかけている。

それにより、爆弾級の秘密を隠しおおせているあたりが
見事だなぁと素直に思った。
真相編で気持ち良く騙されたというか、まぁもともと
「黄泉人が誰か?」なんてあまり深く考えていなかったのだが。

女子高生失踪・死亡事件のほうはたぶん生身の人間による犯行
なんだろうなぁとおぼろげに思いつつも、犯人が誰なのか
積極的に考えようとしなかったので、壬生が正体を現した時点でも
「ふーん」くらいしか思わなかったな。

基本的に「死んだことを周囲に知られていない人物」しか
生者の中に紛れ込めないので、
実はこんなことがあって彼女は既に死んでいたのだという事実が
後出しじゃんけんみたいになってしまっていたのは
仕方のないところなのだろう。

舞美にとって音無姉弟は「遠い親戚」なのか「いとこ」なのか。
さすがに「いとこ」くらい近い親戚なら、死んだことくらい
耳に入ってくると思うのだが……痛ましい事故死だし。
ついでに言うならいくら疎遠でも、絶縁しているのでないなら
いとこの名前くらい覚えてるのではないかと。
それは主人公にも言えるか。
「叔父さん」は写真を見て、心底ゾッとしただろうなぁ。

陰気な主人公だけど、事故の前までは割と明るく愉快な奴だったのでは。
普段無気力なくせに、好きな女の子には結構積極的にいく姿勢は良い。
弟は姉の名を呼び捨て。
そして雪乃は弟にベタ甘ねーちゃん。
どんなにせがまれても、無免許の奴に運転させてはいけません。


バッドエンドの流れでは誰が犠牲になったのか語られない部分も
多々あるが、加害者は壬生なのか、黄泉人である雪乃か香織なのか
真相編を読んだ人にだけ判るような記述で、
もう少し判りやすくしてほしかった。
作中で黄泉人が黄泉落ちすると大量殺戮をはじめると語られるが、
そういった具体的なシーンがないから、
どうも黄泉人の危険さと禍々しさがピンとこないというか……

最初に見させられる強制ワーストエンドの加害者は、
壬生? 雪乃?
主人公の描写からではどちらともとれるので、
ああ、もやもやする。

そんななか、健介のアホっぷりと、大和のお調子者っぷりは
深刻な物語に楽しさのエッセンスを大いにぶち込んでくれていた。
明るい奴の存在はけっこう救いになるものだ。
スぺランカーネタとか、しれっと出てきて吹いたわ。


 

夏の気配も遠ざかりつつあるのでしょうか。
狂乱の酷暑が終わるのであれば嬉しいのですが、暑さってぶり返すからなぁ。
天気も不安定だし、まだ油断はできませんね。

今年の夏もニコ生のホラー系は充実していたようです。
いやぁ怖いの苦手なんだけど……子供の頃よりは平気になりましたね。
ニコ生の場合はコメントが笑わせにくるから、怖がる隙がないというか。
怖いの苦手でも観られる設計なのがありがたい。
タイトルだけ知っていて気になった作品
「死霊の盆踊り」をうっかり見て吹いてしまったりしましたが。
これはホラーなのか? 怖いというか……………………存在は怖い。


そしておなじみ心霊タクシーで夜の冒険を満喫していました。
今年はどうかなぁと思っていましたが、変わらずやってくれて嬉しかったのです。
心霊タクシーへのリアル参加(もともと実際に現地へ行くツアー企画なのです)は
これは恐いから無理。絶対安全領域で見るのが良いです。
「最恐映像ノンストップ」でも、三和交通のドライバーの体験談が

紹介されていましたね。番組内では確かAさんって言っていたのに
映像には本名のネームプレート(写真部分は再現映像の俳優)が出ていて吹いた。

もともとは心霊抜きの廃墟レポートをみるのが好きで、
webを検索しまくり、資料本もそれなりに所持しています。
心霊タクシーのいいところは、
ちょっとミステリアスな夜の冒険感覚が味わえるのと、
自分では行けない廃墟的な場所へ行ってくれるあたりですかね。
あと車内のトークも楽しいです。
基本リアルタイムで見始めるのですが、どうしても途中で寝落ちして、
残りをタイムシフトで見ている感じです。

今年行ったスポットで特に印象に残ったのは
奥多摩ロープウェイの廃墟でした。

ゴンドラ「くもとり号」があるかわの駅、
ゴンドラ「みとう号」があるみとうさんぐち駅と二か所あり、
今回はみとうさんぐち駅側への訪問でした。

公式生配信であんなに堂々と、地名も場所もわかるように撮影して
あまつさえ建物内部に入っているのは珍しい。
侵入の許可を取ったのかな?
ゴンドラや機械室などじっくり観られて良かったです。
しかし侵入者も多く落書きだらけになっていて残念なところも。
夜見る心霊的不気味さはパワーアップしているんでしょうけれど。

当日のタクシー配信↓プレ会員なら見放題です。

https://live2.nicovideo.jp/watch/lv326539512

 

 

こののち【心霊バスツアー】オーイシ×加藤のピザラジオSP
(オーイシマサヨシ×加藤純一のラジオ番組「ピザラジオ」)
でもここへ訪問し、ゴンドラ前でキンカンダンスを踊るという謎企画を実施。

以前千葉の某スポットでも自分の歌を熱唱してたなぁ。
アーティスト本人に何させてんだ(笑)
しかも今回の様子がキンカン公式チャンネルにアップされています!
なんだかおおらかだなぁ……

https://www.youtube.com/watch?v=Ff4JtM00QBg

 

このあと彼等は廃墟内で謎の人物と遭遇。
心霊スポットで心霊現象に会うのと生きている人間に会うのと
どちらが怖いのでしょうね。




昼間の奥多摩ロープウェイのレポがありました。
ルインズな美しさを見て!

http://www.funkygoods.com/hai/okutama/ot_top.html

 

 

 

レイジングループの作者amphibian氏がケムコを退社されたとのことで、
今後どんな創作活動をなさってゆくのか気になるところではありますね。

その氏が原作を手掛けた漫画作品「こっくりマジョ裁判」が、
7月に単行本として発行されました。
作画は中山敦支氏。

チラシの紹介文はこんなんでした(一行)。


ゲーム界の新進気鋭×漫画界の鬼稀輝才!少女たちの極限爆殺デスゲーム!!


内容については、詳しく書くとすぐネタバレになってしまうので、
amphibian作品が好きな人、興味がある方は読んでみて~
と言うしかありませんが、
紹介文に違わずデスゲーム「こっくりさん」が繰り広げられる、
殺伐とした話です。
個性的でインパクトのある絵は好き嫌いがわかれると思いますし、
爆殺という言葉から想像できるようにグロシーンもあるので、
そういうのが苦手な人はご注意下さい。
私としては海の仲間達が登場するシーンが強烈で印象に残りました。

といっても残酷場面ばかりが見どころではなく。
少しずつ真実に迫ってゆく過程など思考ゲーム的で面白かったので、
私としてはもっと長めの物語にしてほしかったなぁと思いましたが、
残念ながら全1巻。
サクッと読めてしまう長さですがamphibian氏のがっつりした長文に
慣れていると物足りなさを感じてしまいます。

巻末に収録された対談は、トガビトノセンリツのwebコンテンツと同じノリで
大変楽しかったです♪
 

 

 

 

 





以下ネタバレ含むつぶやき
amphibian氏の手掛けた作品、
トガビトノセンリツ、レイジングループ、こっくりマジョ裁判の
ネタバレが含まれますのでご注意下さい。
 

**************************************************************

 

 

 

 

 

 

 

 




登場人物が死にまくるのに凶悪犯の自滅以外に死人が出ない、
結果的にまさかのハッピーエンドなレイジングループより、
絶望的な結末だけど僅かな救いがあるトガビトノセンリツのほうが
私としては好みの展開でした。
いや両作品とも好きなんですけどね!

こっくりマジョ裁判の「こっくりさん」に参加させられた者が
死んだらそれまでというのはトガビトと一緒。

死んだふりして生きていた黒幕という流れも同じでしたが、

私は素直に騙されてしまいました。海の仲間が強烈すぎてな……

そして一度ゲームフィールドに召還されたらほぼ生還できない。
生きて帰るには人外であるマジョになるしかないという、理不尽ぶり。
難易度インフェルノのクソゲーよりもヒドイけれど、
これぞデスゲームという気がしないでもない。
そういえば作者によるとトガビトはデスゲームではないということなのですが、
私はデスゲームの基準がイマイチわからないからスルー。
こっくりマジョ裁判は色々面白い設定だし、
主人公があのあとどうなるのか続けて読みたかった……
ラストで先輩は完全に死んだと思っていましたわ(笑)

巻末対談は、死人もしれっと出てきて和気藹々?と会話しているのが楽しい。
裏設定などサラッと語られているんですが、
先輩の眼帯の理由がぶっとびすぎでした。ちょっと!(笑)






 

オリンピックのない普段の年なら
夏コミの真っ最中でワクワクって感じなのでしょうけれど、
今年は5月に変更になった上に中止とあって、二重にがっくりですね。
いやもう私は灼熱の夏コミ一般参加は体力的に厳しいから行かないけど。
ただ、友達とは毎年お盆に予定を合わせて会ったりしていたので
そういうのまで封じられてしまったのが淋しいですわ。コロナめ……

そんなわけで仕事以外はひたすら家にいまして、
ゲームやアニメを楽しむ機会が爆裂増えています(笑)。

現在niconicoのプレミアム会員限定でいくつかのアニメ作品が
全話無料で観られるというサービスを実施中で、

7月は「ウマ娘 プリティーダービー」
8月は「がっこうぐらし!」

を観ることができました。
両作品とも良い作品で、がっつり堪能できました。
これら2作に興味を持つきっかけとなったのはまらしぃさんの配信。

 



ウマ娘 プリティーダービー」は競走馬の美少女擬人化という内容で、
イロモノ系かな?と思ったりしましたが(失礼)、
観てみるとコメディ寄りの健全な、かわいいアニメでした。
作り手の愛を感じます。
競馬というよりスポーツ+アイドルものという感じかな。
レース中の疾走感が素晴らしいし、絵コンテ演出もキレがある。
次回への引きもうまい。コメディシーンでしっかり吹いちゃう。
常に目にダメージをくらうゴルシ(笑)。
実在の競走馬の史実を踏まえた部分もあるので、
それを知っていると、いっそう心がざわめくのではないかと。
視聴中にサイレンススズカの歴史を調べてみたら……ううっ(つд⊂)
ホロリとさせられて、してやられました。
以前物見遊山的東京競馬場見物に行ってきたことがありますが、
私はスタンドのでかさに気分が盛り上がりました。
巨大建造物ってだけでグッとくるんですわぁ。
競馬博物館も行きましたが、ウマ娘を見たあとに行けば
展示物がもっと楽しめるのかもしれないなー。
あとJRA、金持ってんなぁという感想。
客層は一攫千金を狙うギラギラした方々、のほほんファミリー
など多種で、なんとなくカオスですが面白い空間でした。
あっウマ娘の世界って、
競馬場なのに客席がギラギラしてない!



 

がっこうぐらし!」は、第1話が放映された当初は
ほのぼの日常アニメという印象のみを前面に押し出し、
第一話のラストで真実の光景を明らかにして
視聴者を恐怖のどん底に叩き落とすという流れになって
いたそうですね。
それでいて最後までノリノリの明るいOP曲なのがまた凶悪。

OPが回を追うごとにじわじわ変化しているのも恐怖。

アニメを全話観て、続きが気になって原作を一気に読んだのですが、
原作第1話も同様の演出がとられていました。
これは、何も知らずにネタバレなしで見た方がいいのでしょうかね。
ほのぼの日常ものだと期待して観た人はうなされるのでは。
私は「そう見せかけて実は」ということは知った状態で見始めたので、
おおコレは怖い演出だなぁすげぇとドキドキワクワクしておりましたが。


プレ会限定ですが、8月いっぱいニコニコで無料で全話見られますぜ!
ネタバレコメントが多く、かつ全力で笑わせにくるので、
初見はコメント見えないようにしたほうがいいけど。



↓以下、「がっこうぐらし!」アニメと原作のネタバレありの感想です。
これから観る、読む方はご注意下さい。





***********************************************************






怖くて切なく力強い青春物語でした。
学園内で寝泊まりして生活しているという状況だけ見ても
異様な設定なのですが、ゆき視点で描かれるのは
平和だった頃の学園なので、わざとらしいくらいほのぼのしていて
始めから違和感がハンパなかったです。
めぐねえも突然現れて突然いなくなることから、
あーこの人、ふつうの人間じゃないんだな、と気づくわけで。

謎のパンデミックによって瞬く間に人類がゾンビ化。
ゾンビに噛みつかれた者がゾンビ化してどんどん連鎖してゆく。
隣り合わせの死が蔓延する取り返しのつかない崩壊世界が舞台。
校舎内に取り残された4人の少女が、そこでギリギリの生活をしている。

というのはアニメを見てゆくうち徐々に判明してくる設定で、
周囲はゾンビだらけなのにほのぼの感もしっかりあって……
でも、ほのぼの感の大半はゆきの妄想から生じるもので、
しかし周囲はゆきの明るさに救われているところも多々あって、
そのぶん余計に絶望感が強まる印象。
ゆきのメンタルが不安定で怖いけど、最後に鍵となるのだなと。
めぐねえの存在が辛いです。妙にかわいいぶん、特に。
めぐねえがなぜシャッターの向こうにいたのか、アニメでは詳しく
語られませんでしたが、原作では具体的に描かれていて、切ない。
アニメと原作は物語の流れは同じですが、キャラの初期配置や
オリジナルエピソード等、異なる要素も多く、違いを楽しむのも一興。

原作は全12巻。
6巻以降、少女達が高校を後にした続きのエピソードが語られます。
ヘリ墜落はデモンズという映画を思いだして吹いた。
ゾンビ調べないと人類積むじゃんと思っていたらようやく
研究者出てきた!
「難易度インフェルノのクソゲー」で笑い、
「人類はどっかのバカが手洗いをサボったせいで滅んだ」で
今現在のコロナ禍と重なりまして、心底ゾッとしました。
リアルと漫画を重ねるな、と思います?
最近は現実のほうが、漫画みたいな出来事が多くないですか?

感染するゾンビ現象は致死性が高いのに感染速度も早く強いという
とんでもなく異常で厄介な災禍なわけですが、
コロナウイルスがもしそんな脅威だったら、
人類は坂道を転がるように滅びの道を突き進んでしまっていたかも。
ゾンビ化なんてフィクションだと鼻で笑うのは簡単ですが、
ウイルスは変質するということですし、ゾンビ化はともかく、
コロナが今より凶悪なもの、
致死性の高いものになってしまったら一体どうなるのか。

取り返しのつかない事態になる前に本気で対策をしないと。
(作中では人類のほとんどが超スピードで滅亡しており、
感染の真実を追求・研究する余裕もなかったという設定。怖い)
でもどうすればいいのか。難しい問題。
せめて「うがい、手洗い、人の多い場所はマスクを」
はしっかり守りますが、一般人にできる対策なんて少ない。
あとはもう一刻も早い治療薬の完成を願うしか……

作中、生存者同士の諍いもリアル。
生存者同士で争っている場合ではないと思う反面、
物資が不足してきたら取りあいになるのも事実。
自分が感染したら他人も巻き添え、
どさくさに紛れて殺人、疑心暗鬼で言いがかり→攻撃、
作中に出てくるような人物が実際にいそうでマジ怖い。
そんななか良い人もいるのが物語の救いで、そんな仲間達と共に
最後はなんとか生存、それぞれが未来に向けて歩み出す――
でもこれはあくまでフィクションの世界だから。
ノンフィクションの世界は、
そもそもそんな絶望的な状況に至らないように
阻止しなければなりません。

なんだか感想が脱線しましたが、読んでいた時に感じた事を
つらつら書いてしまいました。感染状況が怖かったんだよー!(泣)

ゆきの最後の妄想に死者2名とくるみちゃんがいたので、
「ああ彼女も逝ってしまったのか……」と思ったのですが、
しっかり生き延びていてくれて良かった。

「がっこうぐらし!」は見応え、読み応えのある
考えさせられるガッツリした作品でした。





 

ノベルゲーム「結婚主義国家
読み応えバッチリ、なかなかの良作。
「刺激的な隠れた傑作!」と声を大にして言いたい。


ウォーターフェニックス×ケムコのノベルゲーム
「最悪なる災厄人間に捧ぐ(さささぐ)」ですが、
メインシナリオと別視点のシナリオを平行して再読し、
先日ようやく読了しました。

やっぱり引き込まれ、読了しても離れがたいお話でした……
二度目読みとなると伏線などが見えてきて、初読で「ん?」と
ひっかかった部分なども理解できたりして新鮮ですね。
先がわからない状態だと次々がしがし貪り読んでしまって、
初読で読み流していたシーンなどもあり、再読も充分楽しめました。

さてそんなウォーターフェニックスの世界観が気になってしまい、
前作である2作品にも手を出してみました。
いずれもandroid版アプリにてプレイ。


「一緒に行きましょう逝きましょう生きましょう」(←タイトル)

滅亡世界を二人で旅するノベルゲームで、
選択肢なしの一本道ストーリーとなっています。

選択肢ナシだと、ゲームじゃなくてゲームの形式で読む小説
のような気もしますが、では紙の本で読む小説と同じかというと
やはり違うし、私の中でジャンル分けに悩む部類の作品です。

それはともかく、やはり読了後の離れがたさがありましたね。
主人公鏡夜と、死に続ける少女アサギリの切ない旅路と
二人が辿り着いた結末を見てどう感じるかは人それぞれかと。
ネタバレになるので詳しく書けませんね。
ヒロインのみ全編ボイス入り。
少女のすごい絶叫が耳にこびりつくのは「さささぐ」と同じ。
あと「鏡夜」と「豹馬」って響きが似ているなぁと思いました。



「結婚主義国家」

18歳の時点で結婚できなかった者は処刑される国に生まれた男女の物語。
ウォーターフェニックスの作品だから読む気になりましたが、
知らないメーカーなら正直、
タイトルと設定を見ただけで、そっ閉じしてしまったかも(失礼)。

アプリ版は第1~4集とSS集があり、1,2は無料配信、3,4,SS は有料。
全部そろえるとアイコンが5つも並ぶので邪魔です(笑)。
それぞれ読み切りの短編ですが、
素直に第1集から読みはじめましょう。
短編のタイトルは、

独身監獄
単独結婚

脅迫恋愛
年齢制限

恋人死亡
儀式失敗

婚前監禁
変人縁談

ひとつのアプリに2話収録されています。
短編連作ノベルということで、1話がだいたい1時間くらいで読める感じ。
まとまった時間で一気に読みたくて休みの日に1~2話ずつ、
ゆっくりペースで読んでいたら読了するまで1か月程かかってしまいました。

第1集から、かなりクセのあるキャラが登場し、
なかなか刺激的なストーリー展開が待ち構えています。
初期段階で好き嫌いがハッキリ分かれそうな物語かも。
2話目のアイツとか第一印象から最低でロクデナシだし嫌んなっちゃうかもですが、
第1集で何かしらひっかかるものがあれば続きを読むことをおススメします。

男性視点で語られる物語はシリアスありコメディあり、それでも
ひとつ間違えれば死が待つ崖っぷちな恋の駆け引きにハラハラさせられます。

そして……8話分読み終えてからが本番と言っても良いでしょう。

これ以上の先入観もネタバレもなしで読んだ方がイイです。
SS(外伝ショートストーリー+α)はクリティカルなネタバレが含まれるので、
1~4集を「最後」まで読んでから開けるのがオススメです。
私は自爆してしまいましたが。
見た瞬間「ああああああ!」と叫んだよ(笑)。

 

公式サイト↓

http://water-phoenix.com/kekkon/

 

Windows版はこちら↓

https://dlsoft.dmm.com/detail/waterphx_0002/

 

 

 

 





*************************************************
↓以下、ネタバレあり感想です! 
未読の方はご注意を。





第4集読了時点で(それともどこから読んでも全話読了しないと出現しない?)
全ての物語の続きとして「愛情試験」が出現するのは必然でしたよね。
やばいヒト雅文さん視点のまさかの長編。
しかもそれまで読んでいた短編に深々と彼が関わっているというか、
実はところどころ登場までしているという。
読んでいる時はまったく気づきませんでしたが、綺麗に騙されたのが心地良く。

雅文視点で語られてゆく短編の補完とその続きが、気になって気になって
貪るように読み進めてしまいました。
しかしこのアプリ、なぜかスマホがめっちゃ熱くなるうえ
バッテリーもガンガン消費するので一気に読めず辟易しました。
読める環境にあるならWindows版を利用したほうがいいかもです。


「独身監獄」
裕福な立場の者が人間が足掻いて死んでゆくさまを見て楽しむ、
というえげつない設定自体は、割と昔から見るネタではありますが、
昴と桔梗の話はけっこう心をえぐりにきました。
看守おまえが雅文だったのか! もうひとりの看守は悪役として
最後まで強烈なインパクトがあったのに名無しのままで残念。
昴と桔梗が辿った運命が物語全体や結末に影響を及ぼしていく流れが
一種の怨念というか呪いのようにも思えました……

「単独結婚」
ひたすら「雅文こえーよやばいよこいつ」と思いながら読みました。
一人称視点の文章は普段、その人物に感情移入しつつ読みますが
こればかりはさすがに引いてしまいましたねぇ。
葬式で号泣する洋一さんの兄馬鹿ぶりがかわいいというと不謹慎?

「脅迫恋愛」
巨大なオレンジに吹きました。
クールツンデレな椿さんがひたすらかわいい。
椿一筋になっていいように操られる聖也もかわいい。
愛情試験でもさまざまな活躍をしてくれて、
見ていて楽しいカップルになりました。

「年齢制限」
「恋人死亡」
「儀式失敗」
この3作は「愛情試験」を読み終えてから再読すると更に深みが増しそう。
雛菊と信治の物語はドラマチックだったはずなのですが、
二人の逃避行が「愛情試験」のいちエピソードに組み込まれてしまって、
ドラマに次ぐドラマに埋もれていまひとつ印象が薄くなっているのが残念。
雅文の同僚さん、とてつもなくイイ味を出しているキャラですが、
これまた名前がないままでもったいないなと思いました。

「婚前監禁」
前半は小百合がひたすら怖いけど、後半は思いがけない苛烈な展開に。
どうして物語の登場人物って時折取り返しのつかない選択をしてしまうのか……
物語が終わっても、全ての人が幸せになれないのがリアルで切ない。
のちのち明斗と関わってくる昴の元カノ。
クズ中のクズだなと思っていましたが後悔しているだけマシでしたね。

「変人縁談」
これ小百合の話のあとにくるから落差が激しすぎて乾いた笑いが出る。
結局ガーベラさんの本名は判らずじまい。というか夫も知らないままか?
ヘンなカップルですが幸せそうだからもういいです。
さすがの雅文さんも理解に苦しんでいるので、ますますおかしい。


これらすべてのエピソードを経て、
雅文さんが人間失格男から娘の桜を守る親へと劇的変化を遂げる姿は
深く、そしてすがすがしいものがありました。
結婚式場で鐘を鳴らし大演説を繰り広げるも失敗、娘と離れ離れにされて
暗黒画面でスタッフロールって、そのタイミングは凶悪でしたね~。
こっちまで絶望的な気分になったわ。
そのぶん、最終章の存在が強いのですけれども!

独身監獄へ乗り込み、昴と桔梗が辿った道を駆け抜けて、
もうダメだーってところで、洋一さんがピンチ救済役という
おいしいとこ全部取っていくのも素敵すぎて見事(笑)。

しかし、この狂った制度が世論で変化する国だと思っていなかったので
あっさり崩壊したのは少々意外でした。

とはいえ、読後感はとても心地よいものでした。
素晴らしい作品をありがとうございました。

次回作も楽しみですね。