また記憶引き継ぎのループものをプレイしているミネトです。
ウォーターフェニックスの最新作、
「ハッピールートを終わらせて」を読み終えました。
私がやったのはSwitch版。
メタ表現×学園もの×記憶引き継ぎ と公式で表現されているこの作品は、
選択肢のあるノベルアドベンチャーゲーム。
運命が変わる瞬間の「選択肢」を見ることができる主人公。
しかし、その選択肢は絶望的かつ理不尽な一択しかなく、
それ以外のルートへ進むはずの選択肢は、呪いの言葉で封じられている。
主人公はそれに抗えない。
やがてプレイヤー自身が主人公に認識され、
物語に巻き込まれていくことになる。
うーん。
どんなストーリーなのかを簡単に説明するのは、なかなか難しい。
私がごねごね説明するより、
公式サイトを見るのが手っ取り早いと思います。
↓
ウォーターフェニックス作品の主人公の名前が同じ響きで共通しているのは、
何かこだわりがあるんだろうか。
鏡夜 きょうや(いきましょう)
豹馬 ひょうま(さささぐ)
氷河 ひょうが(ハッピールート)
以下、ネタバレありの感想、というか呟き。
ウォーターフェニックスの過去作にも触れていますので、ご注意ください。
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↓ここからネタパレ雑感。
プレイヤーの存在自体が見えない汚染を引き起こしていた印象。
プレイヤーが氷河から離れることによって全員生存ルートに入れるなら、
最初からプレイヤーなんていないほうがよくね?
◆物語
「あれ? もう終わり?」
……というのが読了直後の感覚。
過去作に比べると、思いのほかあっさりと終わってしまったな、と。
もっともっと長いのかと思っていたタイミングで終わっちゃった感じ。
*過去作*
「一緒に行きましょう逝きましょう生きましょう」
オリジナル、リメイクともにプレイ済み。
オリジナルのときに感じたものと、
リメイクで感じた感覚は明らかに違ったけど、
どう違うのかうまく説明できない。
「結婚主義国家」
間違いなく傑作! 2回読んだけど、記憶を消してまたやりたい。
「最悪なる災厄人間に捧ぐ」
凄く長く感じたけど物語の世界から離れがたく、
ノンストップで二周目に突入した記憶が。
確認したら70時間以上プレイしている。
「アーキタイプ・アーカディア」
この物語は私の好みには合わなかったのが残念(すみません)。
これら過去作は、どの作品も、
絶望的な気分を味わわされるシーンが多く、シリアスで重く、
がっつり読み応えがある物語だったという記憶があるんですが。
「ハッピールートを終わらせて」も25時間プレイしているし、
テキスト60万文字以上あるということだし、
読了までにそこそこ時間はかかっているのですが……
すごいストーリーだとは思う。思うけど。
うーん、なんだろう、この物足りない感覚。謎。
希望を抱けるハッピーな流れに向かいそうというところで、
新たな偽選択肢が出現して物語がますます混沌として、
それが何度も執拗に繰り返されたりとか、
終わりに近づいた時に、絶望的な超展開があるんだろうなとか、
覚悟していたのに、そういうのが特になくさらっと終わったからかな?
肩透かしを食らわされたというか。
偽選択肢は序盤に、正体不明の忌まわしい呪いとして出現した。
話を読み進めてゆくと、
これ以上進むなという趣旨の不気味なメッセージが出て、
正体不明な他者の存在と悪意を感じる。
しかし、そのメッセージを書いていたのは平行世界の亜由乃だった。
氷河に好意を抱く亜由乃が偽選択肢を作っていたなら、
彼自身が本当の意味で不幸になるような展開になるわけがない。
(いや、亜由乃が死ぬことで不幸になってはいたけど、
あくまで氷河を救いたい感情のもとに作られた選択肢だから、
根本的に彼への悪意はないってことになる)
だから偽選択肢を作った者が亜由乃だと判明した時から、
プレイヤーにとって偽選択肢は、
主人公を地獄に突き落とすような恐怖の対象ではなくなるのだ。
得体の知れない不気味さが割と序盤で解消されてしまい、
ドキドキハラハラ感とかピリつく緊張感が薄れ、
後半になってもゾクッとした衝撃的カタルシスが味わえなかった。
もっと最後の方まで偽選択肢を作った意図とか作者の正体とか
隠されていたほうが良かったんじゃないかな……
と、いち読者として思う。
けど物語的にそうもいかないか。
それと「さささぐ」「結婚主義国家」から、
私が感じた強烈なインパクトを超えるものを期待してしまうから
いけないのかもしれない……?
ちょっと消化不良なのが、逆に心に残りそうです。
◆キャラクター
ヒロイン達はそれぞれクセがあるけど、基本的にみんなイイ子。
だから死んでしまうルートを見届けるのはけっこうキツかった。
アドベンチャーゲームのテキストがフルボイスだと
それだけプレイ時間が増えるので、時短のために
音声オフにして進めたいと思うことも正直あるのですが(すまん)、
声があるとないとでは作品に対する印象もだいぶ変わりそうですね。
この作品、声優陣の熱量のある芝居には圧倒されました。
特に主人公……最初のうちは無感情だけど、物語が進むにつれどんどん
感情豊かになってきて、プレイヤーとしても感情移入できました。
応援したくなるというか。
どのキャラも、生き生きとしていて良かった。
◆回収
すべてのバッドエンドを見る前にトゥルーエンドに到達して(仕様?)、
残りのエンド(22と23)の回収に少しだけ手間取りました。
チャートを見回して、枝の先にエンドがない部分より少し前の選択画面で、
再選択を試していたら、なんとなく入手できました。
うーん、でも、トゥルーエンドを見たあとに
バッドエンドなんてあまり見たくないなぁ……という気も。
全てのエンドを回収すると、ちょっとしたオマケが解放されました。
これを見ればギャラリーが全て埋まります。