今年のミネトのお気に入りゲームは
「In Stars and Time」と「都市伝説解体センター」でしたが、
他にも色々プレイしていましたので一言感想雑感。

 

◆CHAOS;HEAD NOAH
 CHAOS;CHILD
シュタインズ・ゲート、ロボティクスノーツと世界観を共有する、
科学アドベンチャーシリーズの長編。
とにかく長い! 読み疲れました。
このシリーズ、ヒントなしでトゥルーエンドに到達するのは私には無理orz
それにしてもCEROZになるほど過激かな?と思いましたが、
色々規制されてあれなのかな。
問題だったのは箱入り□なのか?
さすがにアレはうわっと思った。やったのがあの人なのもねぇ(泣)。


◆LOOPERS
選択肢のないノベル作品。ループもの。
シナリオは竜騎士07、イラストは望月けい。
竜騎士07のシナリオにしては強烈でもないし短いなぁという印象。


◆夢色キャスト
数年前にサ終した作品が買い切り作品としてひそかに帰ってきていた。
期間限定で販売していたので、つい買ってしまいました。
当時ガチャでしか入手できなかったカード類が全部ある状態で、
発表されたシナリオも全て読めるという、贅沢仕様。
(ただしコラボシナリオはありません)
カードはすげえ煌びやか。とにかくキラキラしています。
とはいえ手に入れてしまうと安心感からか逆に、
なかなかアプリを開かずシナリオも進まず。

読むのに時間がかかるので、どこまで読んだかわかるしおり機能とか欲しかった。


◆喧嘩番長乙女
突っ込みどころ満載、およそありえない設定、
でもマンガでは王道の男装女子が主人公。
フィクションだからこそ描ける、
ハチャメチャだけど、でもしっかりときめく乙女ゲーム。
主人公は、恋のお相手となる番長クラスの猛者男子を
殴り合いでブッ飛ばすことができる(笑)誰よりも強い女子。
それでいて、どこまでも乙女。
五人の男子それぞれのシナリオが読み応えあって良かった。
音ゲーもどきのバトルシーンは意外と手ごわいときがある。
 


◆Loddlenaut
どこかの惑星、乱開発されて汚染された海底をひたすら掃除するゲーム。
ゴミを回収してヘドロを掃除する作業のなかで、
妙にかわいい水中生物と仲良くなったりする癒やし作品です。
海の住人のためならと、掃除もはかどる。
海が汚染されているというハードな状況ですが、
心地よい穏やかな世界観で、まったりできました。

◆TOEM
おばあちゃんから託されたカメラを手に、旅に出る主人公。
お題に沿って街中を駆け回り、写真を撮るのがゲームの目的。
色のない世界で主人公が最終的に辿り着くところは……?
かわいいキャラデザとほのぼのした雰囲気に癒されます。
独特の立体感マップを走り回るのが楽しい。
効果音もスキ。
 

LoddlenautとTOEMは海外作品。ローカライズも含め良作品。 

 


◆PokemonLEGENDS Z-A
ものすごく久しぶりにポケモンに手を出しました。
これについては後ほど別記事で感想を書こうかな。


◆In Stars and Time
再プレイの度、ちらほら未読のセリフが出てくる……
どういうことなんだ。
公式の二周年のイラストがとってもかわいい(*^_^*)。

(steamで見られます)

 

 

 

『START AGAIN:a prologue』(プラットフォームはsteamのみ)


START AGAIN START AGAIN START AGAIN: a prologue
スタートアゲインを3回繰り返すのが正式タイトルみたい。

リリースされたのは『In Stars and Time』(以下ISAT)の2年前。
ISATのプロトタイプ版ということらしい。

ISATをSwitch版とsteam版で5周くらいやっていて、
そのあいまにプレイしていました。

公式の記事↓

日本語版について言及しているので日本語で書いてあります。

 


正直これを何の情報もなく先入観もなくプレイしていたら、
「短い」「面倒」「よくわからん」「話が終わってない」
みたいな感想を抱いてしまいそうだ。
ISATをプレイしてハマっているという下地があったからこそ、
面白くプレイできたんだと思う。

冒頭、血まみれの主人公が痛々しい。
ループした後の笑顔が更に痛々しい。

なぜか全員、役職で表示され、名前が書かれていない。

その理由はトゥルーエンドを迎えて初めて知ることになる。
基本的に出口のないループもので、
問題は何も解決しないので、覚悟が必要。

 


これ以下の雑文には
『START AGAIN:a prologue』『In Stars and Time』の
ネタバレが含まれます。

未プレイの方はご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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以下ネタバレ雑文



 


『START AGAIN:a prologue』のエンディングは4種類。
そのうち二つは、王に倒された時の死亡エンド(二種)。
その他にトゥルーエンドとパーフェクトエンドがある。
基本的にトゥルーエンドに辿り着ければエンディング。
パーフェクトエンドはオマケ的な存在なのかも。


エンディングガイドはこちらを。↓
こちらは英語。だいぶおかしなブラウザ翻訳でなんとか意味を拾う。

 

◆雑感
プレイしててキツかったのは、何度繰り返しても王に勝てないこと。
王鬼つえー。キライ。

 

といっても王戦初回は必ず負けて強制ループになるので、

トゥルーエンド、パーフェクトエンドの攻略はそこからがスタートになる。

ループすると主人公以外の仲間のレベルが開始時点に戻る。
王に倒されると死亡エンドになって起点に戻されるので、
トゥルーエンドを目指すためには自分と仲間のレベルを
こつこつしっかり上げるしかない。
壊れていないチェンジゴッドの像がある部屋より奥に行くと、
もう経験値を稼げるチャンスがなくなるので、
それより前の場所で敵を倒しまくってレベル上げをした。

 

トゥルーエンドに向かう流れの会話シーンがエモくて心に突き刺さる。
王戦でシフレンの心の声→絶望して諦める→みんなが気付いて助ける
→みんなの名前を思い出す……という流れがアツい。
王が消えてようやくみんなと……と安堵しかかったところで、
無情にも草地までループする絶望感が凄まじい。容赦ないな。
 


パーフェクトエンドはレベル上げは特に必要なし。
えぐい。

 

 

◆テキストについて
主人公の一人称が私、オレ、ぼく、と揺らぐのは故意?
そもそも名前からして揺らいでいる。
原文→ Siffrin(シフリン)
START AGAIN→ シフレン
ISAT→ シフラン

そして心の声は「あなた」と表記されている。
例)本当のことを知ってるのはいつもあなただけ。

ISAT日本語翻訳は「You」が自分自身を指す「僕」として
表記されているっぽいけど、プレイヤーの混乱を避けるため?
私は、この心の声の「あなた」はプレイヤーを指していると
解釈している。 

さらっと読み流すだけでは心に残らないし、気になったので、
テキストをすべて書き写して、じっくり読んでみた。
翻訳はISATを担当された日本の方々ではなく、外国の方(だと思う)。
しっかり意味が通じる良い翻訳ではあるけれど、
日本語を巧みに使いこなしている反面、ところどころヘンでもあり、
ああやっぱりこれ海外の人の翻訳なんだよな、と感じてしまう。
とは言え充分エモかった。ぐっときた。

 

「わかってる」という言葉の漢字を一言ごとに変えてくるとは。

 

あとここ↓とあるシーンの一節なんだけど、

『彼女の手がぼくの手を優しく包んでくれる。あ、この手……彼女の手でさえみんなで経験した戦いの数々で「  」だらけになってる』

この文章の「」内の漢字が読めませんでした。

 

 

キャラクターの口調が違うだけで、印象がまるで変わってくる。
海外の作品は、翻訳者の文章力とセンスに左右されるということかな。

一人称 START AGAIN
シフレン オレ、ぼく、私
ミラベル ボク 
イザボー 俺
オディール アタシ
ボニー オイラ

一人称 ISAT
シフラン 僕
ミラベル わたし
イザボー 俺
オディール 私
ボニー オイラ

これだけでも、だいぶ印象が変わる。
 

◆会話比較
START AGAINとISATで同じシチュエーションのシーンが多々あって、
比べて読むと面白い。

●ボードゲーム発見時の会話
【START AGAIN】
戸棚にはボドゲがたくさんある。キッズ用のクラフトゲーム、釣りゲーム、チェッカーズ……
イ チェッカーズじゃん! またチームチェッカーズやろうぜ! 俺とシフはお前らをぶっ倒すぞ!
ミ あのね……
オ こないだ試合した時、シフレンが終始如何様してたのにアンタ全然気づかなかったろ。
イ 気づかないあどけなさがあるからこそ俺は理想のチームメイトなのよん!

【ISAT】
カップボードにはさまざまなボードゲームが詰め込まれている。子ども向けのクラフトゲーム、釣りのゲーム、チェッカー……
イ チェッカーだ! またチーム戦をやろうぜ! シフと俺のチームで圧倒してやる!
ミ え……わたしは遠慮しておくね……
オ 前回遊んだ時、シフランはずっとズルしてただろ。なのに、イザボーは気づいていなかった。
イ チームメイトにするなら、大雑把な俺みたいなのがいいだろ!

人のことを「お前」と言うキャラになるだけで、
印象がだいぶ変わる。
START AGAINのイザボー、ジャイアンみたいだ。
ミラベルも王に対して「お前」と言って凜々しかった。

●調理室の会話
【START AGAIN】
ボ 鍋の中身はなんなの?
オ ほうほう……なんらかのカニ料理みたいだ。
ボ なに!
ミ ひゃあ!
イ カニだと!?
オ な、何事
ボ 誰かがカニ料理を作ってたの!?
ミ ましてやチェンジハウスの中で!
イ 一体なんでこんなこと!!
オ あー宝石よ……ますます訳が分からんぞ。ヴォーガード特有のなにかか?
イ はい? カ=ブエもこうじゃないの?
オ ねえんだけど? はー。そうか。もしや。これは。イルカみたいなものか。
イ イルカがなにか?
オ カ=ブエではイルカが縁起の悪いものとされている。動物にしては賢すぎる、とかそういった理由で。カニ……とは……特に頭がよいのか。
ボ んーそうじゃないと思う??
イ カニは見た目が変なだけだと思うぞ。
ミ それに……カニは必然なの。
オ ますます訳が分からんわ……。

【ISAT】
オ なんだ、どうした?
ボ カニを料理してたの?
ミ よりによってウツロイの館の中で!
ボ カニったれな料理なんて! しかも本物のカニ!
イ どうしてそんなことするんだ!
オ えっと……
オディールが訳が分からないといった顔でこちらを見た。カニはおいしいのに。僕は肩をすくめる。
オ 訳がわからない。ヴォーガルドの風習か?
イ 頼むから、カ・ビューではカニを食べるなんて言うなよ。そんなこと、耐えられない……
オ いや、食べはしないが……カ・ビューではそこまで嫌われてはいないぞ。ふむ。なるほど。待てよ。もしかして。イルカのようなものか?
イ イルカがどうした?
オ カ・ビューでは、イルカが嫌われ者なんだ。利口すぎるところが嫌われている。カニも……利口……なのか?
ボ ううん、あいつらバカだし、まっすぐ歩くこともできないんだ。
イ カニは見た目がおかしいからじゃないか? 考えたこともなかったぜ。クモみたいだからだと思う! どんな人間も、クモは怖いと思うだろ。
ボ アハハッ、ザーはクモが怖いんだー!
イ ち、ちげーよっ! 俺はデカくて強い男だからな!
オ じゃあ、カニは見た目が変で、まっすぐ歩かないから嫌われているんだな。
ミ そ、それに……すべてはカニになるから。
オ なるほど……やっぱり分からない。

誰がここでカニを料理していたのかは、作者も考えてなかったらしく、
永遠の謎になりそうだ。

●START AGAINで印象に残ったオディールの台詞集

んなわけねえだろ。

当てっこなくね?

落ち着けガキども。

ナウなヤング風でいうと、「ヒョイっと」。

はよ行け。

さあこいつ手洗ったわけだし。さっさと行くぞみんなの者。

ダっっサっ。

ヤだ。

違えよ。

アンタも含めて、誰にも死が訪れるんでな。

まったく……大丈夫だって。ほらシフレンだって「楽ちんなのになんで心配してんの?」といつもみたいにニマニマしてやがる。

シフレン、アンタずっと手加減してたのかい?


オディール、ISATとは別人みたいだよね。
あと作中何度か発言する「宝石よ」ってなんだろう。
原文は Gems alive
翻訳アプリによると「宝石は生きている」
ますますわからん。

*AI概要によると、「宝石(gems)が生きている(alive)」という比喩的表現・貴重なものや大切なものが今も存在し、輝き続けている様子を表す際に使われますとのこと。


◆LGBT
START AGAIN:a prologue公式にて、
登場人物は全員LGBTであるという記述がある。
作者にはこだわりがあるらしい。

つまり異性愛描写も同性愛描写も何でもありな作品ってことだよな。
まぁ性別関係なく好きな人同士がくっつくのは大いに結構だと思う。

しかし作中、あまりそういう会話や記述はなかったような。
In Stars and Timeでは割と明確に表現されているが。
シフランとボニーはノンバイナリー
ミラベルはアセクシュアル
イザボーはトランスジェンダー(アートブックにそんなような事が)
オディールに関しては作中に記述がなかったハズ……

◆物語の結末
結局シフレンがループの過去かどうかハッキリ言及されるわけではないが、
限りなく「そう」であるらしいという印象が残る結末になっている。

王を倒し、仲間の名前を思い出し、ようやく終わった……
とホッとしたところで、
それぞれが故郷に帰る話をしてしまったことがトリガーとなり、
無情にも草地に戻されてしまうシフレン。
しかしループする理由がわからないシフレンは、
出口のない迷宮に囚われたまま苦悩と苦痛を強いられ続け、
ついに絶望して心が折れて、泣きながら助けを求めて、
宇宙から与えられた星を口にして(ここがISATの冒頭シーン)
不可逆の変身を遂げてしまう。

その後シフランのループ(シフレンの過去なのか、平行世界説なのか、

とらえ方はプレイヤーそれぞれ違いそう)に閉じ込められたシフレンは、
しばらく客観的な視点から、
時間に閉じ込められたシフランが苦しむさまを眺めていたのだろうか。
けれどそれも虚しくなって、自分自身を救いたいと思うようになる。

ループはシフランのもとに来たのは自分の意志だと言っていたが、
「僕はきみに手を貸すためにここに送られて」とも言っていたし、
宇宙の力を借りてループ開始時まで時間を遡り、
シフランの手助けに赴いたという解釈でいいのだろうか。
 

ループは何度やっても王を倒せなかったと言っていたけれど、
トゥルーエンドでは王と戦って消滅させる展開になるし……
ああ、でも、消滅=倒したわけではない?
ISATでの王の最期は、体がそこに残されたし。何か違いがあるのか?

「王に殺されてループした」
「王が消滅した後みんなが故郷に帰る話をして、
旅がここで終わってしまうとシフレンが感じたからループした」
この違いは、シフレンは知る由もない事だから、
王をちゃんと倒せなかったからループしたんだと思ったのかもしれない。

話の矛盾点や分からないところは、

プレイヤーの想像に委ねるということなのだろうな。

そしてループと名乗ったシフレンは、シフランの成功に怒り狂い、
シフランを殺して成り代わろうと考えるが、結局できず、

(そもそも救うために来たわけだし、

だけどどうして自分はできなかったのかと自問して、

感情が矛盾するのも仕方ない)
最後は(直接の描写はないが、たぶん)消えてしまう。

シフランと一緒に仲間のところに来て事情を話せば、
みんな驚きつつも受け入れてくれると思うんだけどな……
それじゃ駄目なのか?

シフレンが救われるルートがないのが、辛い、悲しい。
シフレンにも救済を~!(T-T)

 

 

 

ISATの感想はこちら↓

 



 

実はまだやっています『In Stars and Time』

 

感想記事1

 

感想記事2

 

 

時間をかけてようやくsteam版での実績解除プレイを終えました。

Switch版でクリアしたけどsteam版も買ったしせっかくだし、と

実績オール解除を目指していましたが、
既に見落としがあって一回のクリアでコンプ(42/43)できず、
「あああー! なんでこんなに手ごわいんだ」と叫びつつ、
最初からやり直して二度目でようやく……です。

楽しかったけど目が疲れた。肩が痛い。ゲップ。

一番厄介だった実績解除のお題は、
「舞台裏/ループとあらゆるトピックについて話し合う」でした。

これ、ノーヒントでクリアするのはまず無理だと思うんだが~!orz(泣)
海外の方の攻略動画を翻訳しつつ色々調べてやっと収集。
以下に攻略を貼っておきますので挑戦する方はご参考にどうぞ。
ただ、ネタバレになるので気を付けてください。


『舞台裏』攻略情報

ループの「何か話そう」で発生する会話を交わせばOK。
必要なのは以下の24項目。
ACTを過ぎてしまうともう回収できないので、
各ACTでしっかりチェックして漏らさないようにすること。

*発生条件があるものは各台詞の下に補足情報付。
一部条件があやふやなものがあったが、
自己プレイで確認しつつ進めた時は以下の条件で入手できた。
それから、2階の温室(大きな植物がある部屋)接触回数は
特に初回が見落としやすいので注意。


◆ACT2 僕の思考が読めるのか?

◆ACT2 わざと僕の神経を逆なでているのか?

◆ACT2~3 僕のいないとき、きみは何をしているんだ?

◆ACT2~3 僕の仲間についてどう思う?
5ループ以上

◆ACT2~3 王は本当に星が好きなんだな。それにきみは……
王に最初にやられた後

◆ACT2~4 じゃあ、きみは星? 

◆ACT2~4 待って! 僕が! 話したい! えっと、話すことは……きみはあの銀貨をずっと手放さずに持ってるよな? ほら、ポケットに入れてるだろ?
この会話が出現するまで銀貨を調べないようにする

◆ACT2~4 ずっとここにいて、退屈してない?

◆ACT2~4「思い出した。可能性はあるのかな?」「可能性って、なんの?」「みんなが覚えている可能性」

◆ACT2~4 何を言うべきか思いつかなかったので、何も言わないことにした。
……ねえ、星くず君……きみって、ほんっとうに、静かだよね?
20回以上ループした

◆ACT2~4 きみの目、左右で明るさが違うって知ってた?
ループに20回以上話しかける

◆ACT2~4 きみは体に触れられるのが好きじゃない、よね? どうしてなの?
温室接触2~3回

◆ACT2~4 それで、それで? スキンシップの練習はどうなってる? 
温室接触4~8回

◆ACT2~4 ……で。スキンシップの練習はどうなってる? 館の温室で、パーティーの仲間に触れるってやつ
温室接触12回以上

◆ACT3 そろそろ、僕に聞きたいことがあるだろう。仮説も立ててるんじゃないかな
ACT3開始後すぐの会話

◆ACT3 僕の家族に嫉妬してる? 

◆ACT3 きみが閉じ込められてるループについて、仲間に話さないのはどうしてさ? 

◆ACT3~4 どうして僕を『星くず』と?

◆ACT3~4 きみは知ってるはずだ。戦士君がきみに言おうとがんばってることはなんでしょーか!
願いの木で「イザ。」を選択9回以降?

◆ACT3~4 涙のしずくで時間をループさせることと、ダガーで時間をループさせることの違いは何?
ダガー入手後(自決後?)

◆ACT3~4 きみは……芝居が好きなんだな? 今、きみがやってるこの劇についてどう思う? 気に入ってる? きみは、役者であり、演出家なんだね
ループとの会話でダガーを持つことを選ぶ    
フレンドクエストを終えていないと出現しないっぽい

◆ACT3~4 僕の番だ。きみは……もう何度もダガーを使ってるね?
ダガーで自決10回以上

◆ACT4 僕の番だ。言うよ、星くず君! 僕はずっときみを見てきた。ずっときみと話してきた。星くず君、僕はきみの心を読むことはできないけど……何を考えているかは分かるよ。ループを破ることができたらどうなるのか、考えないようにしてるでしょ?

◆ACT4 以上の会話を全部見たら最後の会話が発生

 

すべての会話を終えると「何か話そう」が選択できなくなる。



steamではグローバル実績なるものも見られるんですが、
普通にプレイしていれば解除される実績すら
100%に到達していないのが気になるところ。
ゲームを買ったはいいけどプレイしていない人が多数なのか?
クリアどころか途中でストップしている可能性すらある。謎。

買ったならとりあえず最後までやったりしない? もったいなくない?

 

ちなみに、舞台裏のグローバル実績は2.3%でした。

 

 

 

 私はまだしばらくこの世界に浸ります。
 

 

あと、魚が釣れたー!

 

 


 

ミュージカル『レ・ミゼラブル』ワールドツアースペクタキュラーを観てきました。
コンサートバージョンのレ・ミゼラブルです。
東急シアターオーブにて。

 

 


コロナのせいですっかり劇場への足が遠のいていて、なんと5年ぶりの観劇。
レミゼ鑑賞自体は帝国劇場100周年記念公演以来なので14年ぶり(゚Д゚)。
日本初演から何度も観ている作品だし、英語版も映像で見まくっていたり、
音楽CDも何度も聴いているので、内容はすっかり頭に入ってます。
ただし新演出版は未鑑賞。

 

2025年8月23日12時の回。

 
当日のキャスト。

バルジャンとマリウスはアンダースタディでした。

 


以下雑感。ストーリーの微ネタバレあり。

ジャベールの力強さと声量がとにかくスゴい!
バルジャンを吹き飛ばすくらいの勢いの歌唱に圧倒される。
このヒト絶対に死なないよね、と思うほどの生命力を感じてしまい、
あの舞台のジャベールは生存しているのではないか?と思いました(笑)。
これでも褒めてるんですごめんなさい。

ファンティーヌの転落人生観が際立つ演技がすごい。
苦しそうで観ていてツラい薄幸の女性がそこにいました。

アンジョルラスの革命家的魅力と声量がすごい。
みんなを引きつける人物がしっかり表現されていました。

テナルディエとその妻の盛り上げ感がすごい。
酒場のシーンが楽しいと、観ているこちらもすごく嬉しいのです。
やっている事は最低だけどキャラクターとしては魅力的でねぇ。

アンサンブルも一体感があってとてもいい!
聴いていてとにかく安定していて安心感がありました。

とても楽しそうだったし! 

みんな声量も申し分なしで、心地よい歌に聞き惚れました。

そして何度も泣く、泣く、泣く。
何が起こるか知っていても同じシーンでまた泣いてしまう。
まず最初に司教様のシーンで泣く。
夢やぶれてでも泣く。ファンティーヌの死亡でも泣く。
別に泣けるシーンでなくても音楽の盛り上がりで泣く。
オンマイオウンと恵みの雨で涙腺崩壊。
エポニーヌ退場シーンでマリウスの方を見るのも泣く。
フィナーレでもボロ泣き。
レミゼを観ると顔が大変ウエットな感じになるのです。

 
カーテンコールは撮影OKなんですって。太っ腹!

 
↓トリコロールカラーが美しい。
そういえば照明の演出が客席に来るのでまぶしかったですね。
銃弾が飛び交うのも光で表現され、客席に何発も着弾していました(笑)。
 

さすがに愛され続けて40年の舞台、演者も観客も熱量が半端ない。
いやぁ、堪能しました。興奮に包まれたひとときでした。
久しぶりに観た舞台が良いもので良かった。満足。
 

 


◆当日の出来事
鑑賞中、下の階ではニュースになるような事件が起きていて、
自宅に帰ってからニュースを見て驚きました。

ヒカリエの7階で催涙スプレーが撒かれて複数の被害者が出たとのこと。

ニュース映像ではすごい台数の消防車が横付けされてうわっ!て感じで。

そういえば一階の道路に消防車が止まっていたなぁと思い出したりして。

(その時は何台もいなかったと思う)

事件現場の7階はシアターオーブへの行き帰りで通行する場所なんですけど、
通ったのは事件前、事件後で、現場ではまったくそんなことがあったという
痕跡もなく、そういうことがあったのは気づきませんでした。
ただ、エスカレーターで警備員が人の流れを止めたりしていて「?」と
感じたりはしましたが。アレはそういう理由があったのかな。



◆オマケ的な画像
帝国劇場100周年記念公演当時のフライヤーを掘り出したので貼っておきます。

これまでに観た舞台のものは、半券もチラシもほとんど保存しているのです。

これ以降は新演出になったようです。
 
当時の私が観た日のキャストを調べてみたら
 

バルジャン 今井清隆
ジャベール 鹿賀丈史
エポニーヌ 島田歌穂
ファンテーヌ 岩崎宏美
コゼット 神田沙也加
マリウス 石川禅
テナルディエ 斉藤晴彦
テナルディエの妻 鳳蘭
アンジョルラス 岡幸二郎
司教 林アキラ

でした。うおぉぉぅ、す、すげぇキャストだったんだな……
このあと14年もレミゼ離れしていたのは、

この日の舞台で満足してしまったからかもしれません。
 

 

『In Stars and Time』の再プレイが終わったので、改めて感想を書くのです。
いつまでもこの世界に浸っていたいなぁと思う程度に、まだ離れがたいです。


前回の記事はこちら↓

 

 



2周目はあとで読み返すためにテキストを書き写しながらプレイして、
個人的な楽しみとして全編一人称の小説にまとめました。楽しかった~!
前記事の末尾に貼った文章の続きを最後まで書いた感じです。
274000文字くらいになりました(笑)。

追記・じわじわ追加して増えてます。
好きすぎて、なにしてんのコイツって感じです。
読み返して「ふおぉぉぉぉぉぉぉぉ!(T-T)」
と感動の再確認をしています(もう興奮しすぎてわけわからん)

この作業で日本語版テキストができあがったので(笑)、
英語版でプレイして読み比べています。

チェンジハウス→ウツロイの館 とか、
日本語版の翻訳のセンスが素晴らしすぎてときめきます。
本当にいい翻訳だからこそ物語を楽しめたのですよね。

ウツロイの館 House of Change
ウツロイの神 Change God
侍祭 Housemaiden 
哀し身 Sadness

英語はほとんどわからない私ですが、
主人公シフランの一人称が「You」なのが???なのでした。

例)「僕は目を閉じた」→ You close your eyes. 

↓頭の中で思っている表現と、それを発言する時も違う。

「僕だ!」
思考 It’s you!   
発言 It’s me! 

「僕と、僕の友達だ!」
思考 It’s you and your frends!  
発言 It’s me and my frends!

 

あー、もしかして思考部分はプレイヤーのことを表現しているとか?


↓あとこの言葉。
カニったれ You Crab
やったぜカニったれ! Crab yeah!

作中「カニったれ」という個性的な罵り言葉がよく出てきます。

カニ野郎! ってニュアンスだよね?

クソ野郎、クソったれ、みたいな意味なのだろうか。
しかし嬉しいときでもカニったれと叫ぶし、
どういった状況で使われる言葉なのかつかみにくい(笑)。
どうしてカニがそんなに嫌われているのかも謎。
カニはおいしいのに……と思っているシフランのことは、
ヴォーガルド人には受け入れがたいのではないでしようか。


音楽も、とてもいいです。心に染み渡る。
敢えてPSG表現になっている曲も多々あり。スキ。
町のBGMがちょっぴりドラクエっぽいような。
演出としてのサウンドも秀逸。

サントラを聴けば聞くほど音色が愛しくなってくる……(泣)

プレイ二周目は見逃した会話をかなり拾いつつやりましたが、
それでもまだいくつか取り逃しているようなんです……orz
途中からまたやり直しているところです。
隅から隅まで確認するのはかなり大変。
Switch版って実績解除システムがそもそもないので、
実績を確認できるsteam版でプレイしたほうが気づきやすいのかも。

 

追記・steam版を購入したけど、

実績がけっこう隠されているので自分で発見しなきゃならないみたいです。

……と思ったけど、隠されているだけで開けることもできました。

隠す意味!?

 

せっかくだしsteamで「In Stars and Time」と「START AGAIN:a prologue」

と、それにバンドルされているアートブックやサントラも

ひっくるめて購入したんですが……

アートブック! アートブックがあぁぁぁ! 

ツボるカットが多くてきゃあ~と軽く興奮したりして、

あと私はどうして英語読めないんだorzと落ち込んだりしています。

アートブックなのに文章多めなのよね。

日本語対応してくれないかなー……

(後日、翻訳アプリを使ってあらかた読みました。うわぁ……

そこまで書く? みたいなことが色々書いてありました)

あとsteamからアートブックを直接開けないのは何故。

自分でPDFファイルを開けて見る方式なのでしょうか。

でも、その方法を日本語で書いてないから混乱したわ。

 

ものすごく分かりにくかったのでアートブック閲覧方法を書いておきます。

 

◆ISATアートブックの閲覧方法

steamライブラリのゲームタイトル右クリック

プロパティ

インストール済みファイル

参照

エクスプローラが開く

ISATArtbookフォルダ内

ISAT_ArtBook.pdf→開く

 

◆START AGAIN:a prologueアートブック閲覧方法

steamライブラリのゲームタイトル右クリック

プロパティ

一般

言語を English(英語) にする

インストール済みファイル

参照

エクスプローラが開く

START AGAIN_a prologueフォルダ内

(言語を英語にしないと出現しない)

START AGAIN_a prologue.pdf→開く

 

購入、ダウンロード後、

私はこの方法で見られました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これ以降はネタバレありの感想なので、
今後プレイする予定の方はご注意ください。
内容を知らないまま作品に触れた方が絶対にいいので!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以下ネタバレ感想↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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ACT1
オープニング~最初のループまで

物語の背景を説明し、キャラクター紹介会話があり、
バトルを練習するチュートリアルパート。
主人公が岩に潰されて死んで巻き戻ることでループの始まりが描かれる。
シフランが死ぬとループして仲間にはその記憶が残らないけど、
死の瞬間自体は目の当たりにすることになるわけで。
目の前で仲間が大岩に潰されて取り乱さない奴はいないだろう……とか、
シフランが死んだ後の仲間の心情を想像してしまうのでした。
このあと出てくる様々な死も、仲間の心情を思うと、もうね。
しかし前日あの願掛けをしていなければ、
シフランはここで本当に死んでしまうのですよね。なかなかきわどい。

ACT2
初ループ起点~初めて王を討伐するまで

パイナップルを食べるとシフランは死ぬ。
自分が用意した食べ物がシフランを死に追いやった、

という事実に直面したボニーの心情は想像するだけでキツいですね。
王を倒すとクライマックス感がすごいので、
その後無情にもループした時のシフランの絶望感が際立ちます。
この辺からプレイヤーである私が
主人公の感情にじわじわシンクロしていきます。

ACT3

フレンドクエスト全員分→その流れでループせず館クリア→侍祭長に話しかける

王に「戦うのはやめよう」と告げるイベント 

各イベント終了まで


フレンドクエスト(みんなのお手伝いイベント)は

心温まるハートフルエピソードで、
仲間との絆の深まりをじっくり体験できるので、とても充実しています。
ミラベルの本音、オディールの捜し物、ボニーが気にしていたこと、
イザボーと星を見る……どれもエモーショナルなお話。スキ。

が、どんなにイイ話でも、延々と繰り返していると次第に飽きてきます。
どのエピソードも長尺だしね。
既読スキップはできますが、台詞が少し変わっていたりもするので、
それを見逃すのも惜しい……
みんなとのイベントアリと、みんなとのイベントナシで、
館の中のリアクションや台詞も変わってくるし、うわぁ悩ましい。
記憶やサイドクエスト回収ができるのはACT3と4までなので、攻略も忙しい。
頭の中が混乱してくるなか頑張って獲得条件を満たす作業をして疲れました。

 

追記・フレンドクエストをしないままACT3はクリアできるのか?を検証。

結論。ボニー死亡と、フレンドクエスト後の侍祭長イベントを両方見ないと

ACT4に突入しないことを確認。

ACT4
願いのクラフトのことを侍祭長に聞くところまで

ボニーを王に殺されたことでシフランの心がだいぶ不安定になってくる。
僕は平気だ、と繰り返し自分に言い聞かせるシフランが痛々しい。
全然平気じゃないのよもう。
王と対面すると怯えてスピードが遅くなるのも厄介(初回だけ)。
そして心をざわざわさせながらも
サイドクエストや記憶の回収にいそしむプレイヤー。
回収することでエピローグの会話が増えるので見逃したくないのです。
といっても初見ではかなり見逃しまくっていましたね……(泣)
既プレイヤーさんの記事や英語wikiを読んでヒントを得ながら回収しました。

『会話が増える条件と思われる記憶』
エピローグは通常会話の他に、
各キャラ三つずつ会話があるっぽい。
もとからある会話に加え、ゲーム上のイベントをこなして
条件をそろえると発生するやりとりがある。
全部読みたいので再プレイでがんばってみたよ(疲)。
初見であったものに関しては勘違いがあるかも。すみません。

 

イザボー 
おめでとう。ようやく言えたね。←「ふれあいの記憶」入手で台詞が追加
イザ、きみは賢いな!      
ジョークを言ってもいいかな?←「ダジャレの記憶」入手で増える

ミラベル
王を倒してすごかったね!
その、ウツロイの信仰についてだけど…←「ウツロイの神の記憶」入手で増える
きみも講義で先生役をしたって聞いたよ!←「学習の記憶」入手で増える

ボニー 
おやつリーダーさん…
ボンボン、僕の目だけど…
ボニー…
初見から全部あったから、何がどう増えるのか分からないけど、
おやつを全種類食べることは必要かと思う。
それと遺体処理の話について会話済でも増えてそう。

オディール
オディールの仮説を聞かせて
「だ」から始まる恐ろしい言葉って何?
オディールは一度、すべてを見抜いてたよね。←「ある秘密の記憶」入手で増える

 

ループ 
自分が所持する銀貨についての記憶を思い出す
その後、銀貨についてループとの会話を交わす

(アイテムを見せる方法は作中でループが語っている)

ACT4までに以上の条件を満たしておく

ACT6で侍祭長と話す前に願いの木に戻って銀貨を拾い調べる

これがトゥルーエンドの条件となるようです。


特にループのエピソードは重要だった……
初回プレイ時、条件自体は満たしていたというのに、
ドーモントに戻れることに気づかずエンディングに行ってしまいました。
終わってから「あれ? ループどうなった!?」と気づいたのです。わーん。

 

ループと会わないで終わるとエンディング後の帽子がひとつ、

ループとの最後のやりとりを交わすとエンディング後の帽子がふたつ、

となります。


ACT5
シフラン自暴自棄~ラストバトルまで

仲間を単なる登場人物としてしか見られなくなってきて、
雑に応対してみんなに拒絶されまくる展開がもう
バッドエンドにまっしぐらな印象。
どうせループすればみんな忘れてしまうんだと思いつつ、
もう繰り返しには堪えられないとも感じているシフランは
思考の矛盾に気づいていない。
みんなに拒絶される流れがプレイヤーとしても嫌な体験でしたね。
時計台でのみんなの話を部屋の外で聞いてしまう状況も悲しい。
そのあと単騎特攻する展開は、音楽でも絶望感を盛り上げられてキツい。
これまでのプレイに関係なくシフランがレベルカンストしているので、
ここから先は経験値も得られないイベント戦闘なのでザコからは逃げるが勝ち。
うなされるようにおかしな迷宮を進み、王と戦って自壊寸前……
プレイしながら「早くシフランを楽にしてやって~(T-T)」と思っていました。
どん底に墜ちたところで仲間が助けに来る!……というのはお約束ですが、
初回プレイ時はあのままバッドエンドだろうなと思っていたので、
みんなが来たのは本当に意外で驚喜しました。
この嬉しい展開のあと、シフラン巨大化イベントがあってアツい。
時間を巻き戻そうとするシフランをオディールが阻止するシーンがシビれました!

ACT6
エピローグ

全て終わってからの、キャラクター達との会話がたっぷり。エモい!
物語的に告白はラストなんだろうなと察することは容易でしたが、
ここでやっとイザボーが告白できて「ようやく言えたね!」と安心感を得ました。
オディール同様、あいついつコクるんだとやきもきしていたのでね!
シフランが控えめに彼の手を握ったというのが大きい決断に繋がったね。よきよき。

シフランのループの原因はオディールの考察でほぼ正解なのでしょう。
複雑に入り乱れてこじれていたものを、よく解決できたなぁと思います。

ループとの最後の戦いはシフランが負けるパターンのほうが好き。
けれど、結局ループだけが幸せでなく、救われてもいないのです……悲しい。
クリアしたあとニューゲームを選択すると「まだ大団円を見ていない」と
ウツロイ様に言われるんですが……
あれはループも幸せになれるエンディングがあると解釈していいのかなぁ。
どうすれば大団円を見られるのか。わからないのがもどかしい。

メインキャラに感情移入すればするほどハマれる作品だと思います。

 

キャラクターの詳しいプロフがアートブックに載っているので、

興味ある方は見て~♪

誕生日や名前(明かされていないものも)等パーソナルデータが書かれていて嬉しい。


【シフラン】
ノンバイナリー。男性寄りの中間。
英語版の表記は(he/they)になっている。
20代前半らしいけど本人は自分の本当の年齢を覚えているのかな?

誰からも忘れられている北の島出身だが、本人自身も忘却しているので、
どんな人生を送ってきたのかは謎に包まれている。

信仰対象は宇宙(星)。
シフランの出身国民はクラフト使いにたけているようで、
宇宙の力を借りて大きなクラフトを(無意識にでも)使えてしまう。
シフの魔法使いのようなマントと帽子はおそらく親から与えられている。
サトイモのフリットは親が作ってくれた好物。
くせっ毛の身内(妹とか?)がいるかもしれない。
家出してボートで海へ繰り出したことがある。
北の島が忘れられるような事件があったらしいが、詳細は不明。

彼の仲間への愛情と執着心が、そもそもの元凶というかなんというか。
大好きなみんなに嫌われたくなくて隠し事だらけで、
しまいには巨大化して暴れまくる駄々っ子主人公です。かわいい。
巨大化バトル時の音楽がすごく好き。

時間が巻き戻る事を最初は喜んでいたのに、
ラスボスを倒してもループが終わらず、
何をやってもループが終わらず、ループから抜け出す方法もわからず、
主人公が苦しんでだんだん精神を病んで
正気と狂気を行ったり来たりする過程を体験するわけで、
それがプレイヤー的になかなかにじわじわくるものがあります。
油断しているとこっちも不安定になるような没入感でした。
どう考えてもバッドエンドにまっしぐらな展開だったから特にACT5はキツかった。
それゆえにみんなが助けに来てくれたシーンで涙腺崩壊なのですが。
画面より先に音楽が流れるので、急に明るい曲が始まって「何事!?」と思ったけど。

いやぁ曲名がpower of loveですよ、もうもう泣くほど嬉しくなる曲です。

 

プレイヤー側としては、
ループの過程で館(ダンジョン)を行ったり来たりする作業を
何度も何度もやらなくてはならないため、だんだん飽きて面倒になり、
しまいにはウンザリしてきて無感情になって雑に死んだりし始めます。
そのへんの神経のすり減らし状態がシフランと同調してしまう理由なのかな。
チュートリアルエネミー惨殺事件なんか、「毎回チュートリアル邪魔だな~」
と思っていたプレイヤーの思いを反映したエピソードでしたね。
ヤバい表情の絵まであり、みんなにドン引きされていてカワイソウでした。

RPGの主人公は無個性になりがちですが、
シフランはしっかり個性派で色々な思考をするのがイイ。
彼に寄り添いながら「どんな結果になっても最後まで見届ける」
という気持ちになっていました。
しかしシフランは仲間に嫌われたくなくてずっとループを秘密にしていたけど、
困難な状況に陥ったら、私ならすぐ仲間に相談するなー。
オディールとかいい知恵を出してくれそうだし。

私としてはシフランと同期しつつ、同時に客観的な視点でも見ていました。
苦しみつつループを体験するシフランの気持ちに寄り添いながらも、
奮闘するシフラン可哀想可愛い♪とか思いながら割と無情に楽しんでもいました。

 

シフランは表情差分が豊富で、どれも大変かわいいのです。
フィールドキャラもかわいいのです。
帽子を取った姿もかわいいのです。
オディールの気持ちがよくわかってしまうのです(笑)。

イザボーに対する感情は、初回プレイでは
「まんざらでもない?」くらいにしか感じませんでしたが、
周回プレイでふれあいイベントを経て、これはループを重ねるうちに
思いが育まれて大きくなってしまったんだろうなぁと感じましたね。
最初はイザが何を言いたいのかまったく気づいてなかった子がねぇ。ふふっ。
温かい目で見守りたい存在です。

 

シフランの表情がいちいちかわいい。かわいいよー!

表情アクキーとかあったら欲しいなぁ。

あっても海外だから通販は難しいと思うけど。

(><)


【イザボー】
20代前半、シフやミラより少し年上。

センシティブな性格の偉丈夫。作者曰くトランスジェンダーであるらしい。
初期の段階(時計台でのアレ)ですでにシフランに気があるんだな~と分かったので、
コイツいつ告白するんだ!?と期待して見ていました。

作中ことあるごとにシフランを気遣う台詞があったりしてニヤニヤしていました。
しかし恋する感情を抱いたままシフランと同じベッドに寝ていて、
手を出したりしたくはならなかったのかな?と下世話な事も考えてしまいます。
彼だけがシフランを「シファルーニ」と言うんですが、あれは愛称なの?

オディールとともに深酒して色々アレな感じになったことがあるらしい。
その話kwsk!

作中で何をどう選択しようが最終的にシフランとはああなるので、
彼に好感を抱けるか否かでこの作品の印象が随分変わるのでは、と思います。

【ミラベル】
20代前半、ウツロイの館の侍祭。
神に選ばれた(ということになっている)パーティーメンバーの要。
彼女についてはあまり思い入れがなく、書くことは少ないですが……

うーん。ちょっと思うところアリ。

興味のある事に関して急に饒舌になるのはオタク気質なので、親近感はある。

シフランに酷いことを言われた時の容赦のない反撃は見事でしたね。
ウツロイ様のしゃべりが独特すぎィ。顔文字うざっ。

【ボニー】
この子もノンバイナリー。良くも悪くも存在感がある。
作中10歳にも満たないという台詞があった気がするが
プリティーン(10~12歳)とも言われているし、年齢は10歳前後ってことか。
ゲーム的な休息として3回もスナックタイムがあるんですが、
おやつリーダーとしての任務を一身に引き受けるパワフルなお子様。
最終決戦の食事として魚のカマ焼きをチョイスする辺り、タダ者ではない。

(絵的にアレは兜焼きなのでは? とも思いますが)

バトルでは2ターンごとに何らかの行動をするけど、
攻撃をハズす結果になることが多かったです。回復はありがたい。
子どもなので感情の制御がうまくできず、シフランが対応に苦慮している。
シフランとボニーのハグイベントは何度見てもじんわりくる。スキ。

【オディール】
日本がモデルなのかもしれないカ・ビューからの異邦人。
最初にオディールのイラストを見てこのゲームに興味を持ったのが始まり。
独特な髪型。メガネ。目つきが鋭い。
性格がクセつよで、頭脳派なのがいい。
翻訳の男性的な口調も彼女のイメージに合っていて良いですね。
ボニーにおばあちゃんと言われるほどにマジで年寄りっぽい。
ゲームのパーティーメンバーに「おばさん」がいるのは珍しいのではないか?
(他ゲーでおじさんは結構いるけど、おばさんはあまり見ないような) 
かつてストーカーがいたらしい。その話もkwsk!!

ボニーのことをボニファスというのは彼女だけ。
オディールは仲間達全員を子どもだと感じていますね。

 

願いの木でオディールを選択した時の、オディールの反応がかわいいです。

好奇心旺盛な彼女が「かわいい」とみんなにも思われているのがスキです。

 

オディールの母国での名前が思いっきり日本名だったのにびっくりです。

アートブック参照。

 

オディール最っ高に格好いい! とシビれたのは
シフランの時間のループを阻止したシーン。
バーンと一枚絵も出てきてシビれる!

ここどうやって止めたの?と思いましたが、おそらく

独自に強化して準備していたクラフトブレイクを使ったんだろうな、

と受け取りました(レベル云々はスルーで)。

客観的な視点では「シフランここでループしちゃだめー!」と思っていたので
止めてくれてマジで神!と感じました。
台詞も格好いいんだよな……もう惚れるわ。
このシーンを描写したくてオディール視点のSS(二次創作)を書き上げたので、
下に貼っときます。

【ループ】
もう一人のシフラン。

ラストバトルの曲が格好良く、もの悲しい。スキ。

でも彼がどうしてああなったのか作中で一応語られてはいるが、
シフランのループに閉じ込められた詳細がよくわからない。
パラレルワールドのシフランなのか、彼自身の過去のシフランなのか?
シフランはループのコピーなのか? そのへんも曖昧。
ループの過去は「START AGAIN:a prologue」で語られているエピソードが
そうなのかな? そのうちやってみるつもりです。
 

追記・やってみた感想↓

 

 

そういえばオープニングで星を食ってたのはループだよね?

ループの回想で出てくるシフランのイラストはピンの色が少し違う。

これに意味はあるのかな?
あと作中の幽霊(みんなに笑顔を向けるあれ)はループの残留思念だと解釈しました。

 

 

****************************************************


以下、二次創作SS(といっても一万文字以上あります)
オディール視点のACT5~ACT6
すごくネタバレなのでお気をつけて!
既プレイの方には解釈違いとかあると思いますがすみません。

 

 

 

 

 

 

 寝起きが悪いのは自覚している。体のあちこちが痛い。膝と腰の痛みを忌々しく思いながら、私はゆっくりと起き上がった。この歳になると、身を起こすのも一苦労だ。
 薄暗い室内を見回す。皆はもう起きているようで、目に入ったのは空のベッドだけ。
(予定より起きるのが早くないか……?)
 しっかり睡眠を取るのも大事なことだというのに。
 建物の中に人がいる気配がない。違和感を覚えた私は手早く着替え、時計台の外に出て周囲を見渡した。
 朝の陽光が容赦なく降り注ぐ。イライラするほどの晴れやかな、夏の空だ。
「マダム!」
 町の方から只ならぬ表情を浮かべたミラベルが駆けてくる。はぁはぁと息を荒げて近づいてきた彼女の口から、厄介な事案が飛び出した。
「シフランが昨晩から帰ってこなくて……町のどこにもいないの!」

 ウツロイの館の侍祭ミラベル。
 彼女と行動を共にする戦士イザボー。
 この国、ヴォーガルドに呪いをかけた王を倒すため二人旅をしていた彼らに出会ったのは、半年ほど前だったか。異国から訪れた旅人――つまり余所者だった私だが、そんな重大案件をこの二人だけに任せてはおけないと自ら同行を申し出た。もとより彼等が戦力不足だったからだが、十中八九死地に赴くことになる健気な若い二人をここで見捨てたら後悔すると思ったのも事実だ。
その後陽気なシフランと幼子であるボニファスが加わり、現在は五人で行動している。
 私たちは首尾良く事を運び、王が居座る異形の館へ突撃するすべも得た。
 しかし、いよいよそれを実行するという前日に――問題が起きたのだ。
 先頭に立ち仲間を導く役を担うシフランの変調。
 確かに昨日の彼(表現上は彼と言っておく)の様子は異様だった。
 知るはずのない事を知り、突如仲間達を罵倒した。出会ってからこれまでの彼の態度からは考えられないような残酷な言葉を使って、皆の心を傷つけた。
 私自身もいきなり投げかけられた言葉に狼狽し、怒りのあまり彼の襟首をつかんで殴りかかりそうになった。すんでのところで感情を押しとどめてその場を離れ――それ以来、彼の姿を見ていない。
 団結して王に挑むという重要なタイミングであの態度は何のつもりなのか。私はシフランを信頼していいのか分からなくなってしまった。しかし――タチの悪い冗談で皆を怒らせたことを悔やみながら、バツの悪い顔をしつつ戻ってくるだろうと、どこか期待して楽観視していたのも事実だ。甘かったか。事態は思っていたよりも深刻そうだ。
 彼が一体どこへ行ったのか見当もつかない。
「今イザボーとボニーがあちこち回って探してる……ああ、どうしよう」
 ミラベルは激しく動揺している。昨日一番激怒していた彼女だが、仲間思いなのは変わらない。失踪したシフランの事を本気で心配しているのが窺えた。
「落ち着け、ミラベル。呪いはもうすぐ、確実にこの町を飲み込むだろう。時間が無いんだ。シフランがいなくとも私たちは館へ向かわねばならない。決断を……」
 時には冷酷な判断をしなければならない。私が感情を抑えてそう言ったとき。
「ミラ! オディール! 今すぐに、ついて来てくれ!」
 全速力で走ってきたイザボーがそう叫んだ。

 願いの木、その前に奇妙な姿をした生物がいた。
 光る頭部に闇色の体、胸には星形の印。彼は自らを『ループ』と名乗り、シフランについて信じ難い事実を私たちに語った。
 彼曰くシフランは、昨日と今日を繰り返すループに囚われているのだという。死を迎える度にループする二日間を、永久にも感じられる長い間体験してきたシフランの精神はもう瓦解寸前で、遂に変調をきたし、私たちに酷い言葉を投げかけた事が原因で見限られたと思い込み、絶望したまま単独で王のもとへ向かったというのだ。
「そんな……」
 話を聞いたミラベルが混乱して涙ぐむ。荒唐無稽な話に全員が言葉を失った。私たちには何の記憶も残らず、シフランだけが時間のループを繰り返していたという。そんなことがあり得るのか? 
「お願いだみんな、星くず君を……シフランを助けてよ! あいつは自分の手だけで王を倒さなきゃいけないと思い込んでる! だけどそれじゃダメなんだ。また巻き戻るだけ……いや、最悪、王の精神攻撃を受けた挙げ句、永遠に静止させられてしまうかもしれない。そんなの……」
「そんなことはさせない。行こう、みんな!」
 こういうとき迷いなく立ち上がるのは常にイザボーだ。自分が鼓舞すれば皆の勇気に繋がると理解しているのだろう。私自身は半信半疑だったが、館へ向かわなければならない事に違いはない。頭の中に直接語りかける術を知っているという星の生き物『ループ』は、館に入ってからも我々をサポートすると約束した。
 彼が語った事柄について真偽を確定するのは早計だ。まずシフランと会って話をしなければ。
「すぐに向かおう」
 もう出発の準備は昨日のうちに済ませている。私たちは即座に行動を開始した。

 シフランが「時間のループ」というクラフトをもし本当に使ってくるのなら、対策が必要になるだろう。私はそのための準備も怠らない。
「……」
 道中「マダム、いつにも増して目つきが怖いな」とイザボーに恐れられたが、知ったことではない。私はもともとそういう顔だ。
 私は考える。
 星の生き物の話が事実なら、私たちは何度となくシフランのループを体験しつつも、それを記憶に残せていない事になる。繰り返す時間に囚われたシフランが何を考え、どのように行動したか知る術はないが、ある程度推測することはできる。
 死ぬとループするということであれば、最初のうちこそ翻弄されていたのだろうが、回を重ねるにつれ心が麻痺して慣れてくる。そのうち無自覚に、最終的には自分の意志でループさせることも可能になった筈。となれば――臆病者の彼は、おそらく自分にとって都合の悪い結末に辿り着く度にループさせていたに違いない。時間のクラフトの事が仲間内の誰かに発覚しても同様だ。その場合、真っ先に気づくのは恐らく私かイザボーだった事だろう。
 しかし――そもそも、彼の時間が巻き戻る原因はなんだ? 星の生き物は、シフラン自身どうしてループするのか分かっていないという。だからこそループから抜け出せないのだと。
 その理由が明らかにならない限り、問題は解決しない。そう思う。

 館内の死の罠を避け、施錠された扉の鍵を発見し、迷うことなく王の間に辿り着けたのは、ひとえに星の生き物のおかげだろう。彼のサポートがなければ全員あっさりと死んで終わっていた。
 今――私たちは、膝を突いて床に伏したシフランと王の間に立って、最後の戦いを終えた。王は自らが放った凍結の呪縛をその身に浴びて凍り付き、動きを止めたのだ。おそらくは永遠に。
「ミラ、今のクラフトは……さっき書庫で覚えた反射のシールドか!」
「すっげー!」
 若人が大はしゃぎだ。確かに、あの短い時間で難解なクラフトを理解したミラベルの能力には驚嘆する。
 イザボーとボニファスは「倒した! 倒したぞ!」と驚喜してクルクル踊っている。まったくもって子どもだな。
「やったぜ、このカニったれ!」
「やったぜ、このカニったれーーー!」
 二人で喜びのダンスを踊ってから、イザボーがくるりとシフランの方を向いた。
「だがな、シフラン」
「どうしてわたしたちに、あんな酷いことを言ったの、シフラン!」
 ミラベルの怒りも収まってはいなかった。シフランを見て怒りの感情が再燃したのだろうか。
「いけないんだぞ。いーけないんだぞー!」ボニファスがはやし立てる。
「あれはカニもどきみたいにひどかった」イザボーも口を尖らせている。
 私もつい咎める口調になってしまった。
「どうして一人で行ったんだ? 館を単独で進むなんて……愚か者のすることだ、シフラン。それに、あんな風に酷い態度をとるなんて、きみらしくもない」
 皆に囲まれたシフランは、わかりやすく満身創痍だった。単独で王と戦った結果がこれだ。言葉を発することもできず、どうやら立ち上がることすらできないらしい。私たちは手を貸そうとして彼の体に触れる。熱い。
「この先に侍祭長がいるのがわかるよ……! わたし、助けてもらえるよう先に行って知らせてくる!」
 ミラベルが奥の間へ向けて、慌てて駆けだした。
「シフ、歩けるか……?」
 イザボーがやっとの思いで立ち上がったシフランの体を支えて、寄り添いながら歩き出す。

 侍祭長は体の大きい美しい女性だった。
 彼女は私たちを快く招き入れ、救国の英雄として讃えてくれた。しかし――何かがおかしかった。用意された台本を淡々と読み上げているだけのような違和感。会話になっているようでなっていない異様さ。しまいにはまともな文脈にすらなっていない言葉の羅列になり、侍祭長は誰が声をかけても反応しない奇妙な存在になり果てた。
「なあ、侍祭長さん……俺たちの声が聞こえるか?」
 なんか怖いな、とボニーがイザボーの後ろに隠れる。
「オホホホ! ……もうすぐ皆さんは日常生活に戻れるでしょう。闘争に別れを告げられます。ようやく、故郷に帰ることができるのです!」
 壊れた侍祭長がそう言った途端。シフランの体がびくんと跳ね上がって、その小さな体が闇色に染まり――いや、小さな体がどんどん肥大化して……王のような巨体へと変貌した。
 何だこれは。これこそタチの悪い冗談と言えるのではないか?
「ダメだ!」とシフランは叫んだ――「故郷になんて帰さない!」
 どうしたんだシフラン、と皆が巨大な彼を見上げる。
 これは非常事態だ。なんとかしなければならない。シフランが腕を振り上げて侍祭長を弾き飛ばした。明確な攻撃の意志だ――このままでは皆が危険にさらされる。
(それは許されない、許さないぞ、シフラン)
 私は魔導書を開き、有無を言わさず先制攻撃を加えた。シフランの巨体が仰け反る。
「オディール!? どうしてシフを攻撃する!?」
「あいつは私たちの脅威だ! これは自己防衛だ!」
 しかしイザボーとミラベル、ボニファスも駄目だと強い口調で私を止めた。
「やめてよ! フランを攻撃するなんて――友達なんだよ! 友達には攻撃しちゃダメっ!!」
「しかし……」
 異形の存在に変貌しても仲間は仲間。戦いたくないという皆の気持ちは分からないでもない。だが、このままでは。
 躊躇いつつも次の攻撃を繰り出そうとして、私は気づいた。シフランが反撃をしてこないことに。それどころか自身を傷つけている。どういうことだ。
「シフラン!」
 強い口調で彼の名を呼ぶ。
「――故郷に帰るなんて許さない! 許せない、絶対に!」
 そんな叫びが返ってきた。皆がどういうことなのかと口々に問いかける。王を倒して旅を終えることこそが目的だったはずなのに、何故、と。しかしシフランは故郷に帰さないと繰り返すばかり。
「シフラン……訳が分からないぞ! きみは帰りたくないのか? 自分の故郷に帰りたいと思わないのか? どうしてミラベルの旅についてきたんだ。王を倒して故郷に帰りたいと思っていないなら、なぜ!?」
「帰れないんだ! みんなにも、帰ってほしくない!」
 帰れないだと?
「帰る場所がない。みんなも同じだ! 帰さない! 行かせないからな!!」
 シフランは帰れない、帰さないと繰り返しながら自傷を続ける。このままでは埒があかない。一体どうすれば――どうしろというんだ。
「ようやく、手に入れたんだ! 完璧な結末だ! 僕たちは勝って、みんながここにいる! 今は帰さない! 何度も何度も、僕は繰り返してきたんだ! 僕は帰らないし、きみたちを帰さない。ここにいるんだから! 幸せになれるんだから! みんながそれぞれの帰路について……故郷に帰るなんて……そんなの僕が願ったことじゃない!!」
 ――――これだ。
「『完璧な結末』……?」
「『僕が願ったことじゃない』……」
 つまり――
「『何度も、繰り返してきた』……つまり、あの星の……ループが言ったことは本当だったんだな」
 時間のクラフトと、願いのクラフトは実在した。そういうことだ。
「シフラン……昨日の態度……きみの言葉。本気だったのか、そうじゃなかったのか。両方なのかもしれないな」
 ミラベルの書類の中身。服のデザイナーになるというイザボーの夢。戦闘中にわざと転び、ボニファスを追い込んで哀し身を倒させたこと。シフランは全てを識っていた。
「そして、私が一族の物語を探していたことも……更に本のありかも知っていた。王と戦ったときのきみの振る舞いも……それに、今言ったこと。さっきの言葉だ。『何度も何度も、繰り返してきた』……」
 どうやら、あの星の生き物の言ったことは全て真実だったらしい。
「ハハ……大げさに言ってるだけだと思ったが……シフラン、きみは……ずっと、時間のループの中にいたんだな?」
 ………………!! イザボーの言葉を聞いたシフランが息を呑むのが伝わってくる。知られたくない事を仲間に知られてしまった彼が、この後取る行動はおそらく――
 私は魔導書を開いたまま身構える。
「……っ!」
 視界がぶれ、頭痛が襲ってきて、砂糖を焦がしたような匂いが纏わりつく――私はその不快な感覚を強引に振り払い、弾き飛ばすように消し去った。
「ああ、それはできないぞ。若者よ、きみはここにいるんだ。話が終わるまで、どこにも行かせない!」
 ぶっつけ本番だが、時間のループの阻止に成功した。対策を考えておいて正解だった。私は誰にも気取られないようホッと息をつく。
 巻き戻りを封じられたシフランは驚愕し、怯えているようだ。
「うっわああああ……ヘンな感じがした」
「今のって……あれが時間のクラフト? シフランは今、時間を巻き戻そうとしたの!?」
「ヤな感じ! 何時間も焦がしたカラメルみたいなにおいがしたよ! うえぇっ!」
「確かに不快だ……ここにいるだけで、頭痛がしてきた」
 皆も私と同様の感覚に襲われたようだ。私はシフランに向かって咎める口調で言葉を叩きつける。駄々っ子にはキツい物言いでなければならない。
「シフラン! どうやって、どういう理由で時間のループが起きているのか知らないが、きみを逃しはしない。ここに留まれ。そして私たちと話をするんだ!」
「そうだよ! ディールがオマエを離さないからな、バーカ!」
「オディール、やれ、オディール、やっちまえ!」
 同時に、星の生き物に聞いた話とシフランの行動や言動をもとに、仲間達が考察を始める。
 時間のクラフト――絶大な力が必要――願いのクラフトの話――願いの木への願掛け――シフランの願い――人々の願い――『僕が願ったことじゃない』――
 そう。シフランが願った内容が『鍵』だ。
「シフラン……シフランはもう分かっているはずだ。きみ一人がその力を手に入れた理由。王と戦おうとしていたのは、私たちも同じなのに……きみに関わりがあることなんだろう? きみが願ったことが関係しているのではないか?」
「シフラン……あなたが願ったことを、わたしたちに教えて。言いなさい! それが、あなたを解放する鍵になるかもしれない! これ以上、時間のループを繰り返さずに済むかもしれない!」
 私とミラベルが詰問する。しかしシフランは激しく頭を振り、イヤだイヤだと繰り返すばかり。皆が自分の願いを彼に伝えて、教えてよと懇願する。子ども相手に優しいばかりでは駄目だ。時には厳しく接しなければ。
「言うんだ!」
「わたしたちに言いなさい、シフラン!」
「「「「何を願ったのか言ってよ!!!」」」」
 渾身の力を込めて皆がシフランに詰め寄った途端――周囲が光に包まれた。

 シフランの帽子が強い風に煽られ、虚空に舞う。

 いつの間にか、シフランの体はもとの大きさに戻っており、私たちは手を繋いで円になり、ふんわりと空を飛んでいた。現実主義者である私には正直このファンタジーな状況は受け入れ難いものがあったが、そんなことを気にしている場合ではない。
 皆が穏やかな口調で彼に問いかける。
「何を願ったのか言ってくれ。なあ」イザボーが優しい目でシフランを見つめる。
「言って」ミラベルは穏やかだが厳しい目を彼に向ける。
「言ってよ。言ってってば。ねえ。言って言って言って言って言って言って――」
 ボニファスが言って言ってと執拗に繰り返す。
「さっさと言うんだ」
 そして私はやはり厳しく命令する。
「だけど……言いたくないんだ。言うのが怖い」
 喉から絞り出すように答えるシフラン。何を恐れているのか。
 オイラたち知りたいんだよとボニファスが言う。またおしりペンペンして言わせようか?と続け、イザボーとミラベル、そして私もその流れに乗った。
 そんな風に責められたシフランはぎこちない笑みを浮かべてから、息を大きく吸って、吐いた。もう一度吸って、吐く。これが彼の、心を落ち着けるための儀式なのだ。
「僕、その……」
 もの凄く小さな消え入るような声で、シフランは言った。
「……イザボーが作った服を着ること」
 小さく告白した彼の言葉を聞いて、イザボーの顔が嬉しそうに綻んだ。
「それが願い……って、ほ、ホントか? きみが、着てくれるのか? ぜひお願いするよ、シフ! きみのための服を作りたい!」
 でも、とシフランは続ける。願ったのはそれだけじゃないと。
「あのとき願った、僕の願いは――み……みんなとずっと一緒にいることだ……!」
「な……?」
 ………………
 …………
「王に勝ったら、僕たちの旅は終わりだろ? ミラベルは館に、イザボーはジュヴァンテに戻る……オディールはカ・ビューへ、ボニーはお姉さんのもとへ! みんな、故郷に帰ってしまう!」
「……」
「勝ったら、みんないなくなるんだ! 僕は――僕はそんなのいやだ! みんなと一緒にいたいんだ!」
 これがシフランの本音。彼の願い。
 ごめんなさいごめんなさい、と彼は涙混じりに謝罪する。皆が故郷に帰っても平気でいなければならないと本当は分かっているのだと。けれど独りになりたくないと。でも皆を時間のループに閉じ込めるつもりではなかったと。
 ミラベルが彼の言葉をぴしゃりと止めた。
「シフラン、そんな風に思ってたの……? 旅が終わったらすぐにでも、あなたのことを忘れてしまうって!? わたしは、みんなで過ごした時間のことを忘れたくない。それに、旅が終わったらみんなと二度と話せなくなるなんてイヤだよ!」
 わたしはみんなと旅を続けたいと彼女は言った。ボニファスも、そしてイザボーも同意する。それは、しばらく前から私自身も考えていたことだった。
「……さすがに、分からなかったよ。皆同じ気持ちだったんだな。そのうち、皆に聞いてみようと思っていたんだ。もう少しだけ、旅を続けたくないかと……王のことを心配することなく旅を続けられるなんて、良いと思わないか?」
だが、私にはそれを聞く勇気がなかった。しかし今ようやく自分の気持ちに素直になれる。
「……それに、私は……この旅が楽しいんだ。皆との旅が。皆との会話が。まだ……まだ、皆との旅を終わりにしたくはない!」
「シフラン! わたしたちも、あなたと一緒にいたいと思ってる。あなただけじゃないんだよ!」
「この旅はまだ終わらない。話したいことがある限り終わらないんだ!」
「それに、旅が終わっても、それで終わりじゃない。お互いの人生の中に、お互いの存在がずっとあり続けるだろう」
「そうだよ! だからバカはやめて、オイラたちがフランを忘れるなんて思うなよ。忘れるわけないだろ、バカフラン!」
「シフ!」
「シフラン!」
「シフラン!」
 皆が彼の名前を呼ぶ。
 シフランは泣いて――笑った。

 全てが元に戻ってから、ボニファスは現状を端的に表現した。
「それじゃ、結局……フランはオイラたちのことが好きすぎて、ずっと一緒にいたかったから、もう少しで世界を壊しちゃうところだったのか?」
 ダメだぞ、そんなことしちゃ。そう言ってボニーはシフランに「めっ!」と言った。
 言われた当人はあーあーあーあーと呻いて、真っ赤になった顔を両手で覆ってしまった。
 私は手近な椅子に腰を下ろす。
 ああ、全身が痛い。目は霞むし、眩暈はするし、首と肩が凝っているし、そろそろ腰もやばい。館をさんざん歩き回って足もガタガタだ。明日は筋肉痛で立てないな。美味しいモノでも食べて、温泉につかって、しばらくゆっくりと休みたい。年寄りに無理をさせるとこういうことになると、シフランに思い知らせてやらないと。
 そんな彼は小さな体を更に縮こませて申し訳なさを前面に押し出し、ひとりひとりに謝りはじめた。何をどれだけ謝罪すればいいのか彼自身も分かっておらず、たどたどしく言葉を紡いでいる。皆もそれを笑って受け入れている。そんな若者たちの姿が眩しくて愛おしい。
 誰一人欠けることなく彼等が元気に生きているだけで、私は満足だ。
 ところで戦闘中に弾き飛ばされた侍祭長は怪我一つなく無事で、シフランは心底安堵したようだった。侍祭長自身も正気を取り戻しているようで何よりだ。
 しぱらく皆と話していたシフランが、よろよろとこちらへやってきた。
「ああ、シフラン……熱は下がったか?」
 彼は頷く。
「よかった。それを聞いてうれしいよ。ああ、そうだ、もう一度言っておこう。良心に従ってきみを許す。つまり謝罪は必要ない」
「……」
「どうした?」
「みんな、僕のしたことを良い方に解釈しすぎだよ」
「なんだと? 時間のループのことや、きみが忌々しいカニったれだったことをか?」
「……」
 心配ないと言っても彼は納得していないようだ。自分自身が許せないのだろう。
「確かに、きみには昨日、ひどいことを言われた。私たちは嫌な気分だったし、腹を立てた。だがその後で、きみが一人で館に向かい、単独で奮闘していたことを知った。それに、きみがした酷いことは……ひどく落ち込んで、正気を失っていたのが原因だということも分かった」
 同情の余地は大いにある。
「きみは、私たちとずっと一緒にいたいと願うあまり、無意識のうちにかどうか分からないが、自分自身を時間のループに閉じ込めてしまったのだ。それを知って、私たちがどんな気持ちだったか、分かるか?」
 シフランは少し考えて、上目遣いに恐る恐る問うてくる。
「気分が悪かった?」
「うーーーん。みんなが同じ気持ちかどうかは分からないが……私の知る限りでは、断トツにかわいいことだと思うぞ」
「かわいい!?」
 何を言われたか理解できないのか目を白黒させているシフランの頭を、私はスリスリと撫でた。手入れをしていないようなのに、ふわっふわだなこいつの髪。ああ可愛い。
 私を慕い離れないでと縋りついてくる子どもや小動物ほど愛らしい存在はない。可愛くない訳がないじゃないか。
「シフラン、シフラン、シフラン。きみは私たちを愛するあまり、忘れられたクラフトの力を使って、私たちとずっと一緒にいようとしたのだぞ。かわいいだろ?」
「かわいくないよ、そんなの――」
「かわいいぞ」
「違うって!!」
「私の気持ちは変わらないぞ」
「オディール、きみ――」
 それまでこわばっていた彼の顔が、ついに綻んだ。
「ほう」
(ますます可愛いじゃないか)
「かわいくないってば。あれは……」
「すっごくかわいい」
 いかん、彼の反応が可愛くてニヤニヤが止まらない。しかし言うべきことは言っておかなければならないな。
「……シフラン。もちろんきみは、昨日マズいことをしたと思っているだろう。実際、そうなのかもしれない。だが……私も昨日はマズいことをしたと感じている」
 彼と話をしなかった。何が起きているのか、知ろうとしなかった。明らかに何かがおかしかったのに。
「あの時ちゃんと確かめていれば、きみを助けるために、もっと早くから色々なことができたはずなのだ」
 いやそれは、とシフランは視線を彷徨わせる。
「ふん! そうは思わないという顔だな。それでいい。私たちはお互いに罪悪感を感じていてもいい。それがいつか相殺しあうことを願おう。だが、これだけは覚えていてほしい。私たちも、きみともう少し一緒にいたいと思っているよ。なぜなら、私たちもきみと同じ気持ちだからだ」
 きみを大切に思っている。きみに幸せでいてほしい。きみともっと時間を過ごしたい。
 普段なら絶対に言わないであろう言葉を、私ははっきりと口に出した。そのほうが彼も理解しやすいだろう。
「これから私たちが始める新しい旅も、いつかは終わる。最終的にそれぞれの道を歩み始めるのは、避けられないことだ。だが、一緒にいなくても……それぞれがまったく別の場所にいるとしても……一緒に過ごした時間を忘れることはない。きみのことはけして忘れないよ、シフラン。四人とも、きみを忘れることはない。きみがまだ信じられないと言うなら『だ』から始まる恐ろしいあの言葉を言ってやってもいい。だが、きみを調子に乗らせる必要もないしな。いいな?」
 彼は頷いた。
「よかった。それにな、シフラン。たかが『子ども』が私にいじわるするたび腹を立てていたら、私は常に腹を立てていなきゃならなくなる。心配しなくていい。さっきも言った通り、きみのことは許した。何が起きているのかもっと真剣に探ろうとしなかった私を、きみが許してくれることを願っている」
「……分かった」
 シフランは帽子を下げて照れた顔を隠そうとした。けれど――もう彼の帽子はない。
「ハハ、帽子がなくちゃ顔は隠せないな?」
 私たちは同時に笑い声をあげた。
「よし。ここはもういいから、若者同士でもっと話してこい。きみが話しかけてくれるのをずっと待っているあいつの視線が痛いしな。それに、感情的な会話をして私は疲れてしまった」
「戦いすぎたせいじゃなくて?」
「当たり前だ、愚か者め。私の身体は最高の状態だぞ。さあ行け、シフラン」
 人をおちょくる余裕が出てきたならもう大丈夫だろう。私はシフランの髪をくしゃくしゃと撫でると、笑って彼の背中を押した。
 柔らかな微笑みが返ってきた。