帰宅すると、ポストに宅配便の不在票が入っていた。
sei-sei、通販が好きなので、たびたび宅配便のお世話になっているが、今日は心当たりがない。
差出人は、電力会社だ。増々、わからない。
再配達をお願いし、届いてみると、小ぶりな軽い箱だった。
「……？？」
開けてみると、『両口屋是清』の「千なり」が入っていた。「千なり」というのは、豊臣秀吉公の馬印「 千なり瓢箪」を焼き印したどら焼きの名前である。
どうやら、電力会社の懸賞に当たったようだ。「千なり」はCO2フリー電気を使って製造しているとか、……。
しかしながら、箱に入っていた「千なり」は３個だった。sei-sei家は４人だ。こういうときは、４切れに切って、ひとり３切ずつにするのが通常なのだが、この「千なり」、「千なり」の顔である瓢箪の焼き印がなく、その代わり、中央に電力会社のマスコットの顔が焼き印されていたのである。
sei-seiは、顔の中央を、４つに切るのか！？