2024.02.01(木)　大器晩成の晩年運 - 苦労の種類と賢い生き方

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おはようございます。北海道苫小牧（とまこまい）市、『霊観占い大幸』代表の峰ゆり子です。今日も御縁を授かり感謝いたします。また、いつもブログをご支援くださいましてありがとうございます。

「晩年運（ばんねんうん）」又は「大器晩成（たいきばんせい）」という言葉を聞いたことございますでしょうか？　たぶん占いに行かれたことがある方や占いに携わっている人は聞いたことがあると思います。

占い師さん：「あなたは大器晩成タイプ（又は晩年運）ですから、今はご苦労されているかもしれませんが、年齢と共に運勢がよくなっていきます。今の努力が実りますよ。」

この様な感じで言われたことがある人もいらっしゃるのではないでしょうか。

実は、私も若い頃、占い師さんに言われたことがあります。

若い頃は、「晩年運とか大器晩成タイプ」とか言われても「晩年って何歳以降？」「年取るまで幸せになれないの？」なんて思っていました。

諺（ことわざ）に「若い時の苦労（くろう）は買ってでも…。」という言葉があるのですが、この言葉は、「若い時にする苦労は貴重な経験ゆえ、どんなことでも自ら進んで勉強しましょう。」ということなんです。勿論、面倒だったり大変なことも沢山ありますが、「それはすべて貴重な財産（経験や体験）なんですよ。」と言う事です。

ところで「苦労」って何でしょう？　

この言葉をじっくりと考えたことございますでしょうか？

「苦労」という言葉を理解することで、生きることがより楽しくなるかもしれません。

人の言葉で「あの人苦労しているよねー。」「苦労するよねー。」なんて言葉を耳にしたりします。

占いの観点からお話させていただきますと、「苦労」という言葉はいくつかの種類があります。それをさらに大きく分けると”３つ”に絞ることができます。人は「宿命（しゅくめい）と運命（うんめい）」というのを持って生まれてきているとされているのですが、その宿命と運命を3つに分けることができます。

①生まれながらの苦労

②生きる上での苦労

③成功を成し遂げる為の苦労

①「生まれながらの苦労」

家庭環境の問題や肉体・精神的なハンディキャップを指し示します。その意味は、生きることに努力を強いられながらスタートしなければいけない人生だったりします。このような場合は「宿命」の分類に入ります。人は誰しも「生まれながらの境遇（両親は選ぶことができない）」というのがあります。遺伝子や頭で理解しても「なぜ自分だけが？」と恨み辛み、不平不満と言った生まれながらの「不平等」に怒りを持ったり、否定的になる人もいらっしゃいます。しかし、その様な宿命を受け入れて、それらを人生の糧にして違う形の幸せを見い出す人もいらっしゃいます。

②生きる上での苦労

例えば仕事や結婚（又は異性に恵まれない・出会いに恵まれない）、学校（何もしていないのに…目立つことをしていないのに嫌われて意地悪される）、仕事（配属された職場環境や上司に問題がある）、はたまた不慮の事故に遭遇するなどのことをさします。このような場合は、人知れず悩みますし、よりよい人生を歩んでいる人から見ると「苦労する人生を余儀なくされる。」ということになります。このような場合は、自分ではどうしようもできない不可抗力だったりします。ただ、知識を持てば、自分というものを知れば、何らかの知識や経験、注意や回避行動で未然に防げることもあるのかもしれません。

いずれにしても「なぜ自分が！」という不運という苦労です。しかしこれらは、自分を知ることで運命や宿命を受け入れて、価値観を柔軟に変えて幸せに生きていく事もできます。

③成し遂げる為の苦労

子供の頃から、はたまた成人になってからでも、人生を生きる上で何かしらの目標を持つと、それを成し遂げるために努力とそのことに対しての苦労を強いられることになります。

この様なの「苦労」は「努力」という苦労です。ただ、家系が医者だから、お寺だから神職だから、何々だからと言って仕方なく苦労と言う努力を背負う場合は、それが「苦痛」と感じる「苦労」になりうるかもしれません。しかし、自分が望み、その目標達成のために努力する苦労は、覚悟の上で背負い込む「挑戦」といった「苦労」になります。

「若いうちの苦労は買ってでもしろ！」という言葉の意味は、そういった「あらゆることに挑戦をせよ！」という言葉なのです。

ただ、「すべき苦労」と、しなくてもいい「不要な苦労」というのもあります。それは、「気苦労」という「苦労」です。

例えば、人間関係に悩んだり、自分と人と比較して悩んだりすることは「取り越し苦労」という言葉で表現されます。もしあなたが今、対人関係や人間関係で悩んでいるのであれば、まずはじめに自分のことを徹底的に見直しみましょう。自分を知れば他者も知ることになります。自分を内省することができれば、自分の新しい面を見ることができますし、他者も「ああいう人なのねぇ」と思えますし、その結果、自分と他者と比較するといったことに意識が向かなくなると思います。

人は苦しい体験や苦痛を乗り越える経験をするからこそ、人の痛みもわかりますし優しくなれます。更に、努力した後の達成感も味わえたり、それらの経験や体験が生きていく上での自信につながる場合もあります。それは、人間としての深みにもなります。深みとは、「人生の想像力や原動力」です。自分が苦しい体験や苦労や努力をすることによって、その努力が苦しみがどれほどのものかを身をもって理解できるからです。そこには、壮絶な苦労を想像する力も得ることができるのではないでしょうか。

相手の努力や苦労を理解できる方は、相手を想う、自分を想う「洞察力（どうさつりょく）」にもつながります。そしてそれは、人の苦しみを心の底から共感できるようになり、人に優しくサポートできたり、人を助けようとするパワーに繋がっていきます。それらはどれもこれも「思いやり」に繋がっていくのではないでしょうか。年齢を重ねてから、この様な姿勢を身に付けようとしても難しいですし、何よりも、後の後悔の方が強くなります。頑な（プライドが邪魔する）になってしまいます。そしてそれは傍から見ると、それは苦労ではなく「大人なんだから当たり前でしょう。」と思われてしまいます。