東京医科歯科大学の矯正科(1矯正)では、
特殊なテクニックを使っていました。
(現在は教授が変わられているのでどうか知りません。)
何が特殊かというと、
チタンニッケルのワイヤーをメインにして治療していました。
これの何が特殊かということが分かっている方は、
矯正をある程度学んだことがある方です。
矯正治療は通常ステンレススチールワイヤーを中心に
治療します。
他ではチタンニッケルのワイヤーを使わないかというと
そんなことはありません。
簡単にどう違うかというと、
ステンレスのワイヤーは硬く、
チタンニッケルのワイヤーは柔らかいのです。
そのため、
ステンレスのワイヤーは硬いので、凸凹したところに入りません。
ですので、ステンレスを入れるためには、
ある程度歯が並んでいる必要があります。
通常は、
ステンレスのワイヤーを入れれるくらいまで歯を並べるのに、
チタンニッケルのワイヤーを使用します。
このような使用のワイヤーを
レベリングワイヤーと言います。
昔の矯正と今の矯正の大きな進化の一つとして、
このレベリングワイヤーの発達が欠かせません。
レベリングワイヤーの発達により、
矯正治療のスピードが速くなったのです。
私の学んだ矯正治療は、
さらにこのレベリングワイヤーで治療してしまう・・・
前座だけで完結してしまう
という方法だったのです。
これは、
どういうことか?
また、
明日書きます。