彼女は、私の再婚した妻の連れ子で、2年前から一緒に暮らしていました。
以前のブログにも書いた、未来を予言する「アガスティアの葉」には、
「あなたは、一度結婚して離婚する。その後にもう一度 再婚するチャンスが訪れる。
そこで、女の子を授かる可能性がある。しかし、それがうまくいかなかった場合には女の子の養子をとることになる」
と書かれていました。
奇しくも、その両方が手に入ったことになります。
さて、アミとの最初の出会いは、なかなか大変なものでした。
彼女は、ママのこと以外は全く関心がなく、彼女にとっての私は、「ママとの間に入り込んできた邪魔物」という存在に映ったようでした。
それには理由があったのです。
私の妻は、彼女を出産してすぐに離婚し、それ以来、母子家庭で母一人、子一人で生活してきたのでした。
アミは物心つく前から父親のいない生活をしていた為、それが当たり前で何の不自由も感じていなかったようです。
ところが、彼女が幼稚園の年中年長の頃になると、幼稚園の友達に続々と弟や妹ができる時期が続いたのでした。
そして、独りっ子はクラスの中でもアミともう一人だけになってしまったのでした。
「私もみんなと同じように弟や妹が欲しいし、パパも欲しい!」
と思うのもごく自然なことでしょう。
ちょうどその頃、ママはお付き合いしていた男性がおり、よく一緒に遊びに連れて行ってくれたそうです。
アミはその男性によくなつき、
「ねえ、私のパパになって! 私弟か妹が欲しいの!」
と頼んだそうです。
しかし、彼女の夢は無残にも打ち砕かれることになりました。
というのは、ママは、その男性と別れてしまったからです。
「ねえ、今度○○さん、いつ遊びにくるのかな~?」
とアミから尋ねられる度に、ママは返答に困ってしまい
「今、お仕事が忙しくなって、なかなか遊びにこれないのよ」
と、なんとか はぐらかしていたのでした。
しかし、月日が経つうちに、それも通用しなくなり、
「実はね、ママあの人と別れちゃったの。だから、もう会えないのよ!」
と、本当のことを告げたのでした。
これは、アミにとってはとてもショックなことだったようです。
その時以来、彼女は
「もうパパなんていらない!」と誓ったようです。
そして、全ての男性に対して心を閉ざすようになりました。
こんな事情が合った為、私と一緒に暮らすようになっても
彼女は、一度も私の名前を呼ぼうともしないし「フン」と言って、まともに話そうともしないのでした。
用事がある時は、「ねー、ちょっと」と言うだけなのでした。
また、お客様にたいしても、女性にはすぐ懐くのに、男性は完全に無視するのです。
学校でも男の子の友達とは話をしないようでした。
他にも驚かされることは一杯ありました。
彼女には妄想癖があり、トイレやお風呂など、一人になるとポーとして妄想の世界に入り込み、長時間出てこないのです。
とくに風呂には困ってしまいました。
毎晩、お風呂に入ると、シャワーを出したまま眠ってしまい、毎回見にいかないと何時間でもシャワーを出したまま、うつ伏せになって眠っているのでした。
また、普段は とてもおしゃべりなのですが、彼女自身のことや、本質的な話をしようとすると、急にクラクラして思考停止状態になって居眠りをしてしまうのでした。
他にも、彼女は、勝手に被害者を装い 自作自演の「可哀想な私ゲーム」をよく仕掛けてきました。
また、都合が悪いことには、全て言い訳をし、ウソばかりをついていました。
しかし、その姿はまさに 私自身の子供の頃の姿そのものでもあったのです。
親の立場になって、はじめて親の気持ちがわかるものですね。
私の両親も、ひねくれものの私に対して、どれほど手を焼いたのか、つくづく気づかせてもらえました。
さて、そんな中、私と妻との間に赤ちゃんが生まれました。

彼女にとっても念願の妹が生まれたわけで、とっても可愛がってくれています。

お姉ちゃんになったことで、少しは自覚が出て、もう少し、家の手伝いをしたりするようになるかな…と思って見守ってきました。
しかし、やっぱり相変わらず、家の中では自分の幻想の世界に入り込んでしまい、まともなコミュニケーションがとれない状態でした。
そこで、彼女のママ(妻)は、思い切ってアミに話しかけることにしました。
「生まれたばかりの莉愛ちゃんも、あと1年ちょっとで言葉を話すようになるでしょ?
そしたら莉愛ちゃんは信二さんのことを「パパ」って呼ぶわよね。
その時に、アミが信二さんのことを「パパ」と読んでなかったら、
羨ましさのあまり、悲しい思いをするのがママはわかるのよ。
だから、今のうちに信二さんのことを「パパ」って呼びなさい!」
と伝えました。
するとアミは「イヤだ!」と答えました。
「イヤかもしれないけど、後で悲しい想いをする位なら、今パパって呼んだ方が絶対にいいよ!
アミも莉愛ちゃんも、ママの娘でしょ!だからママは、アミに悲しい想いをして欲しくないのよ!
だから、皆で幸せに暮らす為にも、今のうちにパパっていいなさい!」
と伝えたのでした。
「わかった。だからママは何にも言わないで!
アミが全部自分で考えて言うから」
と答えました。
その話をしてから3日経ち、4日経ち、ママは様子を見ていたのでしたが、アミは全然言う気配がありませんでした。
自分が決めたことを実行に移さないことで、アミの中でどんどんストレスがたまってきているようで、挙動不審な行動が目立ってきました。
そこで、「いつ言うの?」と聞いたところ
「今日か明日には言うから!」とアミは答えました。
そして、約束の2日後の夜、いつも通り、お風呂でシャワーを出しっぱなしで眠っているアミを起こし、
「今日言うんじゃなかったの?」と訪ねました。
するとアミはボーとした状態でした。
ママは、(ここを逃したら、ダメだな)と思い、
話を詰めることにしました。
すると、「わかった!これからちゃんとお手伝いするから。
ママの言うことはちゃんと聞くようにするから…」
と言いて、肝心なことをはぐらかし、逃れようとしていました。
「ママとアミが約束したことは、そういうことじゃなかったでしょ?」
「えっ? そうじゃなかったっけ? アミわかんない! よく覚えてないもん!
もう眠いもん!」
アミの得意の先延ばし癖とおとぼけが始まりました。
せっかく、ここまで来たのに、ここで許してしまっては元の木阿弥になってしまいます。
そこで、今回は最後まで決着つくまで詰めていくことにしました。
ここから、朝方までの真剣勝負がはじまりです。
口先だけで誤魔化そうとするのを見逃さず、本人が自分の中で、ハッキリ気づき、決断するまで、何時間かかろうとも向き合っていくことにしました。
そこで、私は自分自身の体験をアミに話すことにしました。
《続く》【人生を変える旅路14 10歳のアミの人生の選択】
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