③事実と信じ込み | あなたの人生が一瞬で変わる田仲真治のブレイン・アップデート・キネシオロジー

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さて、次のクライアントは、このキョロキョロしている丸顔の人のよさそうな女性のようだ。
 声をかけてみると案の定、10:30から予約していたAさんだった。

 早速、席にお招きし、3日前の大阪での個人セッションやワークショップからの流れを話し、そこから押し掛けてきたH氏を紹介、そして、今セッションが終わったばかりのK氏を紹介した。H氏、K氏から、それぞれ、自分の体験談と、「この場に同席させてもらいたい」とのお願いをする。

 Aさんは、昔受けた自己啓発セミナーで、渋谷のハチ公前で、わざと汚い格好をして、パフォーマンスをしたことがあるということで、すぐに主旨を理解してくれ、快く同席を許してくれた。
 さて、どんな展開になっていくのやら…。

 Aさんのテーマを聴いていくと、
・以前はススキのでスナックを営んでいて、昼夜逆転の生活をしていた。
・3年前に再婚、その頃からジンマシンに悩まされる
・娘さんも好きなペットショップで働いているのはいいのだが、動物アレルギーでかわいそう。何とかしてあげたい。
・札幌の両親にも老後の生活に苦労しないようにしたあげた。
ということだった。

 行動遺伝学的に観点から見ると、Aさんのような丸顔(肉食動物タイプ)は、「初めてのこと、自分の知らないことでも『何とかなるさ!』という根拠のない自信を持っているタイプだ。この為、ついつい頼りにされるとイヤと言えない。また、他の人が困っていると勝手に思い込んで、頼まれてもいないのに、親切心から大きなお世話をしてしまいがち。苦労している割には周りから感謝されずに、肩に他人の分の重荷まで背負い込んでしまいがちになるのだ」

 そこで、娘さんのこと、ご両親の問題について、直接本人から相談を受けているのかどうか聞いてみたところ、Noだということだった。
「だったら、その問題は、Aさんが悩む必要はありませんね」と言った瞬間、肩こりがスーと引いたそうだ。これは実際、よく起きる現象です。

 さて、そこで、Aさんにとって何が問題なのか突き詰めていったところ、結局「今回のセッションでは、ジンマシンがよくなれば、充分満足だ」ということだった。

 このジンマシン、本人としては、北海道から出てきてから起きた事で、「食生活や生活習慣の変化が原因ではないか」と考えているようだ。
 化学合成された薬が、身体にとっては良くない事も知ってはいるものの、薬を控えようとして、返ってひどくなって眠れなくなった経験もあり、今では薬を手放せないそうだ。

 症状は車でいうなら、ガソリンの警告ランプのようなものだ。
ジンマシンを何とかしたいということは、

「ランプが点滅すると気になって、運転に集中できないんです。
だから、なんとかランプを消したいんです。」

と言っているようなものだ。

だからといって、バンドエイドをランプの前に貼って見えなくしたところで、根本的な問題解決にはなっていない。ましてや、ランプのコードを切ったところで意味がない。

 そのまま走り続けたら、やがてガソリン切れでエンストすることになる。

この場合ランプのメッセージは『そろそろ給油して!』ということであり、素直に警告に従って、給油さえすれば、警告ランプの役目は終わり、自然にランプは消えることになる。
これは、どんな身体の症状も、人生で起きる思いがけないトラブルも全く同じことだ!



 左脳思考の「原因論」に陥ってミクロ、ミクロに分析していって「木を見て森を見ず」になるのか、右脳を巻き込んだ全脳思考による「目的論」で考えるのかだ。
 つまり、「人間は意思を持って、自らの選択によって動いている。だから、自分の身に起きることの全ては目的があって起こしていることであり、外側からの原因によるものではない。自分の選択の結果だということに自己責任をとっていく態度が大事なのだ。

 だからこそ、「思っても見ないことが起きている」と感じた時こそ、それをメッセージと捉え、「自分がどんな隠された意図を持って行動した結果なのか」を今一度はっきりと見直す必要があるのだ。
 ついつい人の手前で行動することで、自分を欺き続けた結果、ちぐはぐになった、心と身体のズレを、メッセージに耳を傾けることで統合していくのだ。

 筋肉反射テストを通して、身体から情報をとっていくと、「事実と信じ込み」を調べよ!ということだった。
 そこで、本人の実際の年齢を聞いた。47歳ということだった。「あなたは47歳。これは事実ですか?」
筋肉反射テストをしてみると、カチッと止まり、身体はYesと反応した。そこで、今度は「自分では何歳位と思ってるの?」と聞いたところ「27歳位」とのことだった。
そこで、「27歳。これは信じ込みですか?」
筋肉反射テストもカチッと止まり、Yesの反応をした。
ついでに、「あなたは、25歳と信じてますか?」⇒No
「40歳と信じてますか?」⇒No
「だけど、事実は47歳ですね!」⇒Yes

 このように、事実は絶対に変えられないものだが、信じ込みは変えられる。また、信じ込みが変われば、人生における態度も変わっていき、自分の身に起きることも変わっていくものだ。

 さて、次に、本来は「単なる信じ込み」に過ぎなかったものだが、何度も何度も挫折することで、「これは絶対に変えられない事実なんだ!」とまで強固に突き固めて岩盤のようになってしまった信念があるとしたら、それは何かを突き止めるのだ。


 これは、とてつもなく重要なことだ。

「自分では絶対に解決できない!」ということが事実になっている限り、どんなセラピーを受けようが、薬を飲もうが、健康食品を使おうが、何をやっても効果は出ないのである。

 しかも、残念なことに、これは医者や、占い師、など、権威ある人がつぶやいた心無い一言が元で、「絶対的事実」となっていしまっているケースを私は数多く知っている。

 例えば、何かの症状があって医者に看てもらったとする。たまたまそのお医者さんが経験不足で、どう対処していいのか知らなかったり、西洋医学しか知らなかったとする。

 そういう場合、
「これは現代医学では、まだ原因が解明されていないので、治しようがありません。一生付き合っていくしかありませんね。」とか、

「これは神経が切れてしまってますから、どうしようもできませんね」と断言してしまうことが多い。

 
そうなると、聴いた方は、「権威ある先生がそう言うのだから、どうしようも出来ない」と思い込み、それを事実にしてしまうのだ。

 「自分に起きる事に関しては、自分自身が権威である」ということを選択しない限り、こうして、外側の権威に一生振り回される人生を歩むことになる。



 セッションで「事実と信じ込み」という問題が最優先として出てきたときは、
最初に、「絶対に変えることのできない『事実』なんだ」と決めてしまったメンタルブロックを解除する。

そして、それを「信じ込み」のレベルに書き換える。

その上で、「否定的、破壊的な信じ込み」を「肯定的、建設的な信じ込み」に書き換えるという二段構えのセッションをしていくことなる。

 
 これによって、どんなことをしても解決できなかった問題に奇跡的を起こすことが可能になるのだ。

 さて、Aさんのケースを調べてみた。
 いくつかの思い当たる言葉を言ってもらいテストしたところ、「ジンマシンを治すには、今の薬よりも、もっと強い薬を使わなければいけない!」という言葉に対して、「これは事実ですか」⇒筋肉反射テストがカチッと反応しYesと応えた。

 年齢を遡って、調べていくと、「強い薬ばかり使っていると、身体が持たなくなるから、少しづつ弱めた方がいいわよ」とアドバイスを受けた時の記憶が出てきた。
 そこで、弱い薬に変えたところ、その晩、痒くてか痒くて眠れれず、ひどい目にあったことが蘇ってきた。そこで、その時作り上げられた身体の自動反応パターンを解除した。
 そうして、再び同じ前提の言葉で、
  「これは事実ですか?」⇒弱く反応=No
  「信じ込みですか?」⇒強く反応=Yes と変化した。
本人の気持ちとしても、「絶望的な感覚がなくなった」ということだ。

 次に、第2段階として、更に奥にあったメンタル・ブロックを解除したところ、
「ジンマシンを治すには、今の薬よりも、もっと強い薬を使わなければいけない!これを信じ込んでいますか?」⇒No
「では、薬を使わなくても、ジンマシンを治すことが出来る。ということを信じ込んでいますか?」⇒No
「ということは、これは事実なんですか?」⇒Yes
 
「あれ、何だったのかしら、もう全然大丈夫って感じ…」
彼女の顔が輝き、明るく叫んでいた。

 さて、これで終わりではない、肝心なのは、ジンマシンを無くすことではなく、ジンマシンが訴えようとしていたメッセージは何であるかを知り、そのメッセージを役立てることだ。

「ジンマシンのメッセージを知るために、何か情報をとれますか?」⇒Yes 
そこで、ファイルの中のどこにその情報が載っているのかをテストしていった。そして、その情報をAさんが読んでみて気づいたことを話してくれた。
「私、北海道にいる頃は、前の夫と別れてから『男なんかに負けるもんか!』という気持ちで頑張ってきたんです。
そして、名古屋の人と再婚をして家庭に入り、家事をするようになって、本来の女性の役割を果たしていく中で、家族に必要とされ、今までにはない、女の幸せを感じられるようになってきたんです。
 だけど、同時に、家庭の中だけでなく、「もっと沢山の人の役に立ちたい!」と思うようになってきたんです。
 だけど、ここでまた仕事を始めたら、また、突っ走ってしまって、家庭が崩壊させてしまうのではないか…と思うと、それだけは避けたいって思って葛藤していたんです。」

 そこで、ジンマシンのメッセージは何であったのかをテストしていった。そうしたところ、若いころは、男性に対抗して、左脳側(男性エネルギー)ばかりを使ってきた。
 再婚して家庭に入り、右脳側(女性エネルギー)を使うようになりバランスが取れるようになってきた。
 そして、今、右脳と左脳を統合し、家庭と仕事を両立させながら、人間としてもう一段上のステップに進む時期に来ているということに気づいていった。
 そこで、「仕事に偏りすぎて、バランスが崩れ始めた時に、その警告としてジンマシンを出してくれていたんですか?」
⇒YES とても力強いはっきりとしたYesの反応が返ってきた。

 「今まで、『ジンマシンさえなくなれば』と嫌ってきたけれど、ジンマシンこそが、家庭の崩壊を食い止めるためのメッセージだったんだ…」

「では、ジンマシンが出なくなった方がいいですか?」

「いいえ、何か私がやりすぎて突っ走りそうになったときに、ジンマシンを通して知らせてもらえるなんて、本当にありがたいことです。これからは、もっと身体の発してくれているメッセージに注意を払うようにしていきます。
本当にありがとうございました。」

こうして、彼女のセッションは終わった。

予定の時間やり、かなりオーバーしてしまった。
ところが、上手くしたもので、次のL氏は、道に迷っているそうで、時間が過ぎているにも関わらず、なかなか辿り着かなかった。

 同席していた二人は、毎回、全く違った展開で進んでいくセッションの流れと、目の前で人一人の人生が大きく変わっていく瞬間に立ち会う経験に圧倒されていた。
 ひとしきり、感じたことをシェアーし合い、今後の人生をどう展開していったらいいのかという話題になった。
 「今は、なるべく、意識の高い人と合う時間や機会を沢山つくることの大切さ」を伝えた。
 せっかく、意識が切り替わっても、まだその入り口を覗いただけである。左後脳のCIAの支配下で、サバイバル・モード(ラットレース)に陥って、過去のパターンをただ繰り返しているだけの人々の中にいると、すぐに戻ってしまうのだ。

 幸い、明日、私のメンターである伊木さんが名古屋に来ることになっているので、お引き合わせする約束をした。
 ちょうど、ひとしきり話が終わった頃、L氏が到着した。
 Aさんは、今日が愛するご主人のお誕生日ということで、L氏に挨拶だけして、退席することになった。明るく生まれ変わった自分の姿が何より物プレゼントになることだろう。
 また、K氏も一緒に退席したが、さっきまでとは別人のようになっていた。
 
 さて、H氏だけが同席させてもらって、L氏のセッションとなるのだが、これから何がおこるやら…。
<つづく>