マインドアップデート「舞台役者のケース」 | あなたの人生が一瞬で変わる田仲真治のブレイン・アップデート・キネシオロジー

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アルバイトをしながら演劇をしているDさん、

まず、普通に立ってもらい、前後左右から軽く押して、重心の安定度をチェックしました。

その上で、彼に、いつも通りのパフォーマンスをしてもらいました。


 一見、大人しそうなDさんが、パフォーマンスとなった途端、ハイテンションなノリで、

「私は、すばらし~い!」と叫びながら、派手なアクションで踊り始めました。

ちょっと興奮気味で、さっきまでの大人しかった彼が別人のようでした。

そこで、再び立ってもらい、もう一度重心チェックをしました。すると、さっきよりも体がグラグラになっていました。


何が起きているのかを、もっとはっきりと自覚してもらうために、再びパフォーマンスをしてもらった後、重心をチェックすると、更に、体がグラグラで崩れ落ちそうになりました。


さて、何が起きていると思いますか?


実は、彼は普段とても大人しいのですが、演劇となると、別人のように派手なパフォーマンスを演じ、イキイキとします。
しかし、これは、単なるコインの裏表であり、イキイキしたように見えたのは、アドレナリン過剰によるハイテンションに過ぎません。

私達の脳はストレス状態では、サバイバル(戦うか/逃げるか)・モードに切り替わり、アドレナリンが分泌されます。
普段、貧乏なバイト生活をしながら、「逃げるモード」だったのが、その溜め込んだアドレナリンを演劇で「戦いモード」に切り替えて」発散します。そして、日常では再び「逃げるモード」で我慢して溜め込んでいく…ということの繰り返しをしているに過ぎません。

 アドレナリンが分泌されると、火事場の馬鹿力が出ます。
それで、なんだが元気になった錯覚をします。しかし、この状態は「元気=元の気(本来のエネルギー状態)」ではありません。
経絡のエネルギー回路が反転した状態であり、「反気」とでも呼んだらいいのでしょうか。この状態だと、知覚の反転が起き、何をしても裏目になっていきます。

一人だけ「場違い」な程ハイテンションになっていき、周りから浮いてしまうのはこの為です。

 彼が良かれと思ってやっていたことは、オーバーエネルギー(ハイテンション)であり、その直後にはアンダーエネルギー(落ち込み)が待っているわけです。

やり手バリバリのサラリーマンや、トップ営業マンの「燃え尽き症候群」に陥るのも同じ理由です。

マインドアップデート|人生が一瞬で変わる|ビリーブス田中

話をDさんのワークに戻しましょう。

彼の夢を聞いてみました。
すると、「演劇でスターになりたい。将来を映画監督もやってみたい!」とのことでした。
しかし、現実の自分と理想の自分との間にあまりにもギャップがあり、そこに辿り着くまでのハシゴがかかっていないため、空回りをしている感じだということでした。

そこで、部屋の片側に立ってもらい、ここを「現在の自分がたっている場所」だとしたら、「理想の自分は部屋のどの位置にいるのか」を想定してもらい、一歩一歩ゆっくりと感じながら、進んでもらいました。
そして、最後の一歩で、理想の自分の中に入ってもらいました。

すると、その瞬間に、後ろ姿を見ていても、その背中が一回り大きくなったのを感じました。そして、振り返ってもらったら、そこには、落ち着いた面持ちの全く別人が立っていました。

そこで、再びパフォーマンスをお願いしました。
静かに両腕を胸の前に上げ、ゆっくりと開いていく…というだけの動作でしたが、そのわずかな動き一つ一つに、Dさんの本来のエネルギーのほとばしりが伝わってきて、感動して目が釘付けになってしまいました。

そして再び、重心チェックをしましたが、どんなに押してもビクともしないくらい安定していました。