ねえ母さん。
『ユルス』って、何だったっけ?
僕、忘れちゃったよ。




〈〈本当に覚えていないのかしら?〉〉



……え?




〈〈覚えている筈よ。あなたはとても優しい子なのだから〉〉



か…母さん?
母さんの声が聴こえる?



〈〈ヘンゼル……私の愛しい子……〉〉



やっぱり母さんだ。
何だかとても懐かしい。



〈〈ヘンゼル、人を赦すっていうのはね、とても難しいことなの〉〉



そう……なのかな。
よくわからないや。
でも、その『ユルス』ってことは 、大事なことだっていうのは解る。
何故だろう。



〈〈そうよ、とてもとても大切なこと。そして、それを本当の意味で忘れてしまったらいけない。忘れた瞬間に、あなたは永久にこの世界を彷徨うことになってしまうのだから〉〉



彷徨ったらどうなるの?



〈〈それについて詳しいことは分からないわ。でも、これだけは分かる。もしそうなったら、あなたはクローヌを見つけられない。クローヌを見つけなければこの世は灰色に染まってしまうわ〉〉



クローヌって、何?
人間なの?
それとも花とか薬草とか、そんな感じのもの?
それに、灰色に染まるって、どういうこと?



〈〈……ザ……ろ…は………ザザ……んよ…〉〉


急に声が乱れる。



え、何?
聞こえないよ?



〈〈……ら……ザ…にん……ザザ……の…〉〉



何を言っているの?
全然聞こえないってば!!



〈〈…ザザ………ザ…ザ………ザ…〉〉




母さんの声が聴こえなくなった。


今聴こえるのはノイズ音ばかり。
他は何も聴こえてこない。
母さんの声も。
僕が呼吸する音も。
何もかも。











「あなたのお母さんは、私が殺したの…。」








そのとき僕は、あまりの衝撃に呼吸が止まりそうだった。
夢を見ている様な感じがした。




「ヘンゼル……ごめんなさい……」




あの人は、さっきとは打って変わってとても弱々しい女性に見えた。
気のせいか涙まで浮かんでいるようにみえる。



「あの人は、この私の目の前で死んでいったの……。あの恨めしそうな目……ああ、頭から離れない!!」


彼女は頭を抱えて身悶えする。


「ごめん、ごめんねヘンゼル!ねぇ、私謝るから!!だから赦して!!」



ゆ……る…す……??


「ごめんなさい、私が悪かったの!!ううん、違うの、本当は悪くないの!!悪いのはリューディアさんなのよ!!」



彼女は絶叫している。
何故そんなにも僕を怖がっているのだろうか?
ついさっきまで、泣いているのは僕だったのに。
でも、言っていることが矛盾しているから、どれが本当なのかがわからない。




「あいつが、あいつがペーターを盗んだの!私がずっと彼と付き合っていたのに、あいつが横取りしたの!!いくらペーターが格好良いからって、恋人を盗むなんんて……。あんまりだわ…」




どうやらこの人は、ずっと父さんと交際していたらしい。
でも……。



「父さんは、母さんがハツコイノヒトって言ってたもん。初めて好きになった人だって」



僕は母さんが死ぬ数日前、父さんと母さんの会話を聞いていた。
話していた内容の半分もわからなかったけれど、『ハツコイノヒト』という言葉の響きが面白くて、それだけは覚えていた。




「それは嘘だわ!!私は、私は2年間ペーターと付き合っていたもの!!それを、それを……」




話を聞いていて、僕は思った。

それは、激しい思い込みからくる単なる『サカウラミ』ではないかと。

それか、少しばかり頭がイっちゃっていて、現実と夢との区別がつかないのではないかと。
もしかしたらこの人は、父さんのことがずっと大好きで、父さんと母さんが結婚したことにショックを受け、心の病気にかかってしまったのではないか?


それならば納得できるかもしれない。
『可哀相な人』という風に見れるかもしれない。






でも。





母さんを殺したことは、また別の話になってくる。





いくら狂人がやったこととはいえ、絶対にユルスことはできない。











…………あれ………??












『ユルス』………って。













どうすることだったっけ……………??




















いきなり涙を流し始めた僕を見て、何故かあの人は狼狽していた。



「ヘ、ヘンゼル?!どうしたの?ごめん、やりすぎてしまったね。謝るから、泣き止んでおくれ」



「ひっく……ひっく……僕が…悪いんだぁ……」

 


「ううん、違うの!!ヘンゼルは悪くないの!!」



「でも、母さんは……ひっく…死んじゃ…った」

 


「違うの!!あなたのお母さんは………違うのよ…」




いきなり口籠った彼女。



何が違うんだ?

母さんが死んだのは事実の筈だし、僕がしっかりしていれば母さんが死ななかったかもしれないのも事実じゃないか。




「……ひっ…っく…・・・何が、違うの…」




「それは……。」





それは……?




















神メモ終わっちゃいましたね……( ; ; )


さっき録画してあったの見たんですが、超感動しました。



原作読んでストーリー展開は大体把握していたけど、それでも泣きそうになってしまったf^_^;)


だって、鳴海がAF(エンジェルフィックスって名前の麻薬です)飲んだんだよ⁈
それに、トシさんのこともメチャクチャに殴ってたし。

いくらなんでもやり過ぎかもしれないけど、めっちゃかっこ良い‼
イっちゃってるときは怖かったけど。w
でもかっこ良い‼



それに、アリス!

ヤバい。

可愛いし、頭良いし。

でも今回はやっぱり毒舌が少なかったなぁー、なんて。
それに、始終泣き出しそうに見えたのは気のせいでしょうか?
まぁ、あんなに小さい子が人の死に耐えられる方がおかしいんだよね。

アリス、よく頑張った‼






彩夏も目を覚まして良かった(/ _ ; )


つか、多分少佐だろうけど、お見舞に飛行機のプラモはやめようよw
なんか間違っとるww
あと、多分アリスだろうけど、ドクぺもやめようよw
せめて冷蔵庫に入れとこ?





ラストシーンは……

あれは………・゜・(ノД`)・゜・。



園芸部の腕章が……‼


分かったか鳴海?
彩夏は鳴海のことを考えていたんだぞ!









……とか思って最終話みてました(^◇^;)


とっっっっっっても、面白かった\(//∇//)\