前回の「会社員を辞めるコスト」に引き続いて、
「会社員を続けるコスト」を今回はまとめてみます。
「会社員を続けるコスト」は、「会社員を辞めるコスト」以上に、
「会社員としてどのように働いているか」によって、
違いが大きいのではないかと思います。
繰り返しになりますが、あくまで、私は、
新卒から6年務めただけで能力も人間としての器もまだまだひよっこ、
かつ、独身の身軽な状態で辞め、フリーランスなった人間です。
そんな私が、
「会社員時代はこういうコストを払っていたんだな・・」と
最近感じることをまとめてみます。
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「会社員を続けるコスト」も、「会社員を辞めるコスト」同様、
以下3つに分けてまとめてみます。
1.経済的側面、2.社会的側面、3.心理的側面
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1.経済的側面
・身銭を使って仕事をする機会や感覚が乏しい
会社員としてビジネスを行う場合、
経営者などでない限り、多くの人は「会社のお金」を使って活動します。
(自社株を持つ人も入れば、会社も金融機関や株主から借りているので、
「会社のお金」と言い切れないところもありますが、ここでは、
「感覚値」の問題として、単純化しています)
自分一個人では扱えない規模のお金を動かすことができるのは、
会社員を続けるメリットともいえ、
まさに「個人ではできないことをやるためにある」組織ならではの醍醐味です。
ですが、身銭を使って仕事をすることで得られる感覚、
自らが投下するリソースとアウトプットに対する高い感度は、
「会社組織」というワンクッションを挟む以上、
乏しくなりがちだと思います。
・本当はもっともらえるかもしれない、報酬=仕事の対価をもらえない
平たく言えば、会社にさっぴかれてしまっているかもしれない、
ということです(笑)
私の場合は、実力に対して十二分の給与を頂いましたが、
会社を離れた個人でもお客様がつく程の、高い実力を持つ方の場合、
仕事の対価である報酬が、提供価値に対して低い状態かもしれません。
総合的には、会社のブランドや、会社のリソースを使ってこそできている
提供価値の割合や、雇用=給与の安定さ度合いを加味して、
もらっている報酬の妥当性を考える必要がありそうです。
・時間の使い方に制約がある
業界や職種でかなり違うと思われますが、
私の場合、毎週1回は参加必須の会議があったり、
21時以降の残業や土日にオフィスで仕事するには、
マネージャー承認ととらなければできなかったり、
基本的には9時には業務を開始しなければならなかったりしました。
できるだけ、抜け道を探しに探してやっていましたが、
どうしても商談よりも社内の会議を優先させなければならない
事態が発生するなど、経済的価値を生み出す一番のリソースである時間に
制約がかかっていました。
とはいえ、これも実力次第。
スーパー会社員の方は、
「好きなようにやっていいよ、と言われて、本当に好きなように
海外を飛び回って仕事をしている。
上司にはメールや電話で報告だけしていればいい。
そして、毎年2~3ヶ月病気(仮病)になって休んでいる」
と全く時間に制約がない生活を送っている方も世の中にはいるそうです。
2.社会的側面
・会社のブランド、肩書きに影響を受ける(自分が何者かを問われる感覚が鈍る)
会社や業界のイメージによって、プラスにもネガティブな印象を
もたれます。
私は人材育成、というどちらかといえば前向きな類いの仕事だったので、
「人の成長に関わるなんて、素敵なお仕事ですね」というお声を
頂くことも少なくありませんでした。
業界内では、比較的勢いがあると見られていた会社だったので、
初対面の方へもポジティブな印象をもって頂きやすかったです。
一方で、会社のブランドや肩書きで仕事をしていると、
「自分自身は何者なのか?」を問われている感覚が鈍りがちです。
会社員であろうとなかろうと、お客さまにとっては
「あなたは何者か?」が重要ですが、会社におんぶにだっこになって
しまうリスクがあります。
3.心理的側面
・「やらねばならないこと」がストレスになる
会社員であろうと、会社員でなかろうと、「やらねばならないこと」は
あります。
ですが、例えば私の場合、会社の戦略が頭ではよく理解できるけれど、
「やりたい」と心から思えず、「やらねばならないこと」が
増えた時期がありました。
自分のコントロール外のことをやらねばならないときはストレスです。
一方で、会社員を辞めて個人として活動すると、
よくも悪くも、身の丈にあったことしかやりません。
身の丈にあっているので、
「やらねばならいこと」も「やりたいことをやるための必要経費」
と強く実感できるので、ストレスはゼロになりました。
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これらが私が現時点で考える「会社員を続けるコスト」です。
実力次第で随分と見え方は変わると思います。
ですが、会社員として勤め続けるか辞めるか、など
道を決める際に少しでもご参考になれば幸いです。
