だれでもフロイトやユングという名前を、
一度は聞かれたことがあるかと思います。
心理学の勉強をかじりはじめた私にさえも、
19世紀~20世紀初頭にかけて、
この2人の人物が残した理論は、
後世に大きく影響を与えたと感じ取れます。
興味深いのは、フロイトとユングの友情と確執です。
<危険なメソッド>という映画で
エンターテイメント化までされています。
誤解を恐れずにざっくり言ってしまうと、
最初はフロイトを先輩として慕っていたユングが、
考え方の違いによりフロイトと決別するのです。
フロイトと決別することは、単にフロイトとの個人的な別れではなく、
フロイト派の人との決別もセットでついてくるものだったようです。
社会的側面でも喪失感を味わったユングは「暗黒時代」とも呼ばれるほど
自分の内面にエネルギーを注ぐ、苦しい時期を体験したとか。
*****
興味深いのは、その決別の苦しい体験こそが、
ユングが後に打ち立てる理論の一番のもとになっている、
ということです。
個人的な体験を普遍的な理論へ昇華させるのは
口で言うのとは比べられないほど、大変なことなのでしょうが、
後世に残る理論も、個人的な体験から生まれる、
というは何だか勇気が出てきます。
比べたらおこがましい!虫がよすぎる!と怒られてしまいそうですが(笑)、
こうして毎日書いているblogも個人的な体験を扱っています。
ここから後世に残る理論がつくれる可能性も十分あるかも!?
そう思うと、毎日どんなに眠くても書いてみようか、
と思えるので不思議です。自己催眠ですね。
明日も素敵な1日になりますように。