先日、紹介して頂いた書籍を読んでいました。
- ワインバーグの文章読本/翔泳社¥2,310
前半の章で面白かったのは、大学1年生の頃の
ワインバーグ氏とその教師とのやりとりの話です。
「宿題が何だったか覚えていない。覚えているのは、書くどころか
課題を読むのも耐えられなかったことだけだ。提出期限は月曜の
朝一番だったが、土曜日の夜が更けても、まるで興味がないテーマ
について書くことのばからしさを思って怒りがこみあげるばかりだった。
(中略)
私の不満はすべて紙の上の文字になり、今回の宿題を、あるいは
似たようなほかの宿題をやろうと思わない理由をことかまかに
書き立てた。」
その宿題を提出したあと、当時の先生に呼び出されて、
もう大学生活は終わりだと諦めていたワインバーグ氏に言った教師の
一言は・・・
「長年、一年生に作文を教えてきたが、いままで見た中で一番
よくできた作文だ」「きみの議論には十分な説得力があった。
だから、これからもクラスのみんなに出した宿題を無視してもいい。
毎週作文は提出してもらうが、好きなテーマを選んで、好きなスタイルで、
好きな長さのものを書けばいい」
というものだったそうです。
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その先生から学んだ一番の教訓は、
「興味のないことについて書こうと思うな」
とのこと。
それまでは、「知っていることについて書きなさい」と
教わってきたというワインバーグ氏は、
「たいてい文章を書こうと思うのは、自分の知らない何かがあるからだ」
「ある題材について書くことは、それについて知る最良の手段である」
と言っています。
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書くことで理解が進む。
すでに知っていることについて書くことだけが全てではない。
毎日blogを書くのも、自分というものについて
一層深く知るためかもしれません。
「本当に書きたいものだけを書く」というのが一番幸せです。
ということで、難しく考え過ぎずに、そのときそのときに
一番興味があることについてこれからも書き続けたいt思います。
今日は短めに。。