「結婚」にまつわる話をする度、
その人の価値観や人生観がよく表れるなあと思います。
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例えば、友人から「今度結婚します」という報告を聞いたとき、
「おめでとう!」というお祝いの言葉と、相手の方について
ひとしきり聞いた後、次に何を話すか?
よくある定番のトークは、
「式はどこであげるの?」
「指輪はもう買ったの?」
「ドレスはどんなのにするの?」など
きゃっきゃっと女子らしい(?)トークです。
「やっぱり式の開場は都内の人気ホテルがいいな~」
「一軒家のレストランでアットホームなものにしたいな~」
「海外挙式でそのまま旅行と一緒に~」
など、まるで雑誌・ゼクシーの目次そのもの!
「この前参加した○○ちゃんの結婚式で飾ってあった
あそこのブランドの△△が、すごいかわいかった
からやりたいの~!でもそれは○○経由じゃないと手に入らないみたいなの」
など、細かな情報収集力を披露する人もいて、結婚ビジネスが
一大産業であることを実感します。
たまに、過剰な結婚式の演出に辟易してしまった人からは
アンチ・結婚式論が展開されたりもします(笑)
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また、次に多い話題は、相手方の家族の話。
「結婚は本人同士だけの話ではなく、家と家との話」
という現実的な観点からの話です。
相手方の家族とうまくやっていけるか、
不安な点を話しあったり、
時には、家族間のあれこれが要因で離婚した例なども
引っぱり出されて、これも話がつきない話題です。
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ところが、先日出くわした「結婚」にまつわる話では、
いまの日本人の「結婚」という形態は、そもそも
先史時代からの大きな流れでみると特異なことではないか?
という壮大な話が繰り広げられました。
- 図説「愛」の歴史/原書房
- ¥3,990
↑こちらの書籍をもとにした話だったのですが、
「そもそも一夫一妻制というのはいつできたのか?」
「一夫多妻は、以前はメジャーだった。一妻多夫制はあったのか?」
「人間と99%遺伝子が一緒であるボノボという猿では
複数のオスと複数のメスが関係しあっている」
など、広く、ディープな会話が繰り広げられました。
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同じ「結婚」というテーマで、
さまざまに展開される話を見聞きする中で感じるのは、
当たり前といえば当たり前ですが、
「人がアウトプットできるのは、
今までにインプットしてきたことだけ」
あるいは、
「今までにインプットしてきたことが、
いまのその人をつくりあげている」
ということです。
ゼクシーを読んだことがない私は、
結婚式会場やドレスの素材の細部にまで渡る、
「ゼクシートーク」にはついていけませんし、
一方で、
「愛の歴史」を生命の誕生から21世紀の人類まで
包括的に学んだことのない私は、
いまの日本人の結婚の形態を個人的な視点を超えて
広い視点から論じることはできません。
でも、私が一番興味があるのは、
ゼクシー的話でも相手方の家族とのつきあい方の話でもなく、
愛の歴史!ということで、思わず書籍を購入してしまいました(笑)
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「結婚」というテーマ一つに限ったとしても、
有限の時間の中で全てをインプットすることはできません。
「人がアウトプットできるのは、
今までにインプットしてきたことだけ」
であるならば、
やはり、自分が好きなこと、興味があることに集中してインプットし、
アウトプットできるようになりたいです。
「やらねばならないこと」をできるだけ排除して、
「やりたいこと、自然とやってしまうこと」をやる時間をできるだけ増やす。
そんな風に1日1日をブラッシュアップしていきたいと思います。