葬儀場と職場は電車で1時間足らずの距離ですが
お坊さんのお説法を聞く場と電話が鳴り止まない職場では
随分と世界が違うように感じました。
当たり前ですが、時間を誰と何のためにどのように使うか
という選択肢は無限にあって本当は自由だけれど
普段はその当たり前の事に無自覚であることを感じました。
さて、前回に引き続き、時の流れが気になる今日この頃、
本日は「ガラパゴス諸島」に思いを馳せてみました。






photo by Klaus N. Haussmann
ガラパゴスゾウガメ、ダーウィンの進化論で有名なガラパゴス諸島は、
南米大陸エクアドル本国から西に約1000km離れたところにあり、
大小100以上の島からなっています。
500万年以上前の海底火山の噴火により生まれたと言われる島々です。
ホットスポットというマグマの吹き出し口が諸島の北西にあり、
現在も火山活動が続いています。
現在はフェルナンディナ島に位置するホットスポットの上で、
噴火とともに新しい島が生まれます。
新しい島は、まだ活動中の噴火口があり、真っ黒な溶岩原が広がる険峻な地形です。
そして、諸島が乗っている海底のナスカプレートの移動とともに、
年間約6cmずつ南東へ移動しています。
現在、諸島の南端にあるエスパニョラ島は、
今から300~500万年前に誕生したとされ、ホットスポットからは約250km離れています。
古い島は、風化と浸食が進み、なだらかな地形です。
やがて、風化と浸食がさらに進み、海に沈むと言われています。
陸上の生態系について、新しい島と古い島、その中間の島を比べると、
やはり中間の島で最も緑が深く生い茂り、豊かな生態系がつくられています。
古い島ももちろん動植物はありますが、海流がもたらす豊かな海洋生態系の
恩恵をわずかに海岸地帯で受けている程度に見受けられます。
数百万年という長い長い年月の中で、数百キロを移動しながら、
地形が変わり、生態系も変わり、やがては島そのものがなくなっていく。
日々、何も変わらないように見える、あの大きな島々でさえ、
移動し、地形も変わり、生態系も少しずつ変わっているのであれば、
一生が長くても100年程度の私たちが
日々変わらないはずがありません。
いくら変わりたくないと思っていても、
強制的に、確実に、終わりに向けて身体は変わっているとするならば、
大げさですが、
自分の意思で自由に変えられる考え方や行動を
少しでも後悔しない方向へ変えて行くことが生きることなのかもしれません。
大きく不動に見える島々ですら日々変わっている。
だから、自分だって日々変わっている。
そんなことを心にとめて1日1日を生きていきたいものです。