思考機能Tと感情機能Fの違いについて続けます。
感情機能Fは、日本語の表現の問題で、
「感情的」」「 情動的」「Emotional」と捉えられてしまうことが
あるのですが、そうではありません。
判断をする際に、判断対象と距離を置かずに、
当事者として判断する、ということです。
決して、感情機能Fを指向する人が
「すぐに感情的になる」といったことはありませんし、
逆に、思考機能Tを指向する人が
「感情がない冷血漢」という訳ではありません。
しかし、「気持ち」に関する考え方や表現の仕方は
思考機能Tと感情機能Fを思考する人の間で違いがあります。
Tを指向する人にとって、「気持ち」は「頭で理解する」ものです。
「気持ち」は「人間関係」に関するものであり、
その人間関係を客体的に見て、頭で考え、判断をしようとするのです。
だから、何かチームで行動をとる際は、「気持ち」を考慮に入れることが
大切だと考え、「気持ちを大切にしよう」と言葉に出したりします。
一方、Fを指向する人にとって、「気持ち」は「察する」ものです。
当事者として判断しようとする人にとって、
「気持ち」はわざわざ言葉に出して説明するものではありません。
お互いに気持ちは察し合うもので、
何かチームで行動をとるときも、誰かの気持ちがざわざわしている限りは
落ち着きません。みんなの気持ちが落ち着いたときに初めて納得ができます。
よくありがちなT/Fの対立は、
例えば会議の場面において、客観的な基準に照らし合わせて決まったことに対して、
Fを指向する人が、決定事項に対して理解はするけれど、当事者として
気持ちが落ち着かない、ざわざわしている状態のままで
煮え切らない態度や表情を取ったりします。
それを見たTを指向する人が、Fを指向する人を見て、
「決定事項に対して責任感がない」「意見があるときに言わないのは卑怯だ」
「なぜそのような気持ちになるのか理解ができない」などと思ってしまうのです。
Fを指向する人は、別に結論に反対したいわけではなく、
妥当性は十分理解しても、気持ちが落ち着かないので、寄り添ってほしいだけ、
という場合があります。
そんなときに、Tを指向する人から、上記のような心の声をぶつけられると、
人間関係はかなりぎくしゃくしてしまいます。
思い当たる節がある方は多いのではないでしょうか?
もう少しT/Fについては続けたいと思います。