前回、思考機能Tを指向する人と、感情機能Fを指向する人では
「気持ち」に対する捉え方や反応の仕方が異なると書きました。
思考機能Tを指向する人は、感情が入ると判断が鈍るので、
感情が入ることを嫌がります。
そのため、自分が感情的に傷つくことに対しても、
不器用になりがちです。
傷つきやすくなりすぎたり、
傷つけられたことを外に表現しなかったりするのです。
かわりに「なぜこの人は自分を傷つけるのだろうか」と分析します。
分析していると、表情がなくなり、能面のようになりがちともいわれます。
例えば、Fを指向する人が、Tを指向する人が
客観的な判断を下したことに対して、
「あなたには感情がないのか。冷徹な人だ」と批判をしたとします。
Tを指向する人は、もちろん感情がないわけではありません。
Fを指向する人と同じく感情を持つTの人は、傷つくのですが、
「なぜそんなことをいうのか」と分析し、能面のような表情になるので、
攻撃しているFを指向する人は「この程度では傷つかないのだ」と思い、
もっとエスカレートしたひどいことを言ったとします。
その場ではTを指向する人は分析を続けるので、特に反撃はないとしても、
じわじわと、傷は後から深くなるのです。
「傷ついているのであれば、それが表情に現れるはず」といった、
「自分と同じように相手も反応するはず」という思い込みが
感情のやり取りの場面で現れると深刻です。
自分と他者との違いを理解すること。
豊かな人間関係を築く為には歩みを止めてはならない努力だと思います。