前回の続きで、思考機能Tと感情機能Fの違いについてです。
思考機能Tと感情機能Fの対立は、
例えば、仕事において利害対立や立場の相違がある人が集まり
何らかの合意形成をする会議などで顕著に現れます。
Tを思考する人は、
判断すべき対象を客観的に見て、理論に照らし合わせて
分析をし、判断することを好みます。
ですから、「この議論の前提はなにか?」
「Aのパターンと、Bのパターンと、Cのパターンが考えられる。
それぞれのパターンのメリットとデメリットは・・・」
と次々に分析を行います。
一方、Fを指向する人は、
判断すべき対象と同じところに立って、
当事者としてものごとを捉え、人を重んじるという
価値観にそって判断することを好みます。
「もしAパターンになったら、どうなるだろうか。
自分だけなら納得できる。が、部下や○○さんは
どう思うだろうか?」
と、当事者として、気持ちのコンセンサスが取れるかどうかが
気になったりします。
もちろん、仕事ですから、Fを指向する人も
複数の選択肢をきちんと分析をして、しかるべき選択肢を選ぶ、
というアプローチも行います。
しかし、特に対立状況が発生した際、
Tを指向する人は、
「徹底的に議論を尽くしたい」ということに衝動が、
Fを指向する人は、
「気持ちのざわざわを落ち着けたい」という衝動が
走ります。
すると、議論がかみあわなくなり、
Tを指向する人がFを指向する人に対して
「なぜ検討を中途半端にやめてしまうんだ!
真剣に考える気がないのか!」と誤解したり、
Fを指向する人がTを指向する人に対して、
「なんて思いやりのない冷徹な人たちなんだ!」
と誤解したりしてしまいがちです。
上記のような誤解やT/Fの対立が表面化することもあれば、
たまにありがちなのが、その場はFを指向する人が
Tを指向する人に合わせて合意するものの、
心の奥では異論を唱えている、というケースもあります。
こうしたT/Fの対立場面は他にもあります。
次回も続けて考えてみたいと思います。